リトル・マーメイドのレビュー・感想・評価
全92件中、21~40件目を表示
セバスチャンの成長物語
疑問に思ったこと▼
・人魚と人間の橋渡しになるってエンディングだったけど、ならば人魚のままで愛せよ、と思ってしまった。足が必要な理由ないでしょ。陸を旅するならわかるけど、結局海に繰り出していくならなおさら人魚のままで良くない??
印象に残ったシーン▼
・トリトン王の「娘のために最善を尽くしてきた」と言う言葉に「それはどうでしょう?」とはじめてセバスチャンが反論するシーン
→今まで、トリトン王に物申すシーンがなかっただけに(ごますってた)衝撃だった。
・隣の海藻は青く見える
・罪悪感は顔に出る
・時が海岸線を変えてしまっても僕は変わらない
→お母さんと、陸は海に侵食され続けていると言う話をしたあとだったので沁みた。
感想▼
・この物語は、アリエルの成長ではなくセバスチャンの成長物語だと思う。父親が最初は娘を理解しないが、最後は理解を示す。その過程がセバスチャンを通して描かれているので、父親の葛藤が観客にもよく伝わった。
・アリエルのビジュアルは、アニメとは違っているが可愛らしく表情や仕草がチャーミングで魅力的。
・人生で初めてのIMAX体験。アリエルの歌声に心が震え、鳥肌が止まらなかった。この映画はIMAXで観てこそだと思った。
・最初の海の映像で画面酔いした。
・エリック王子についても掘り下げがあって、そんなにいろいろ抱えた王子だったとは知らなかった。
・アースラに、いくら魔法とはいえホイホイ騙される王子のちょろさよ。真実の愛とかディズニーが大好きそうなのに、そこは真実の愛でカバーできないのか。笑
・スカットルのポンコツっぷりは笑えた。たまにファインプレーかますので憎めない。
・陸を夢見るアリエルと海を夢見るエリック。ともにルールに縛られ自由を求めていると言う点でつながる。
・アースラが巨大化した時、世界観が壮大で違う映画始まったのかと思った。
・アースラが妖艶で魅力的。そして賢い。声があったら一発で王子を落としてしまうだろうという判断も的確。アリエルの能力をしっかりと認めている点ではトリトンよりも大人。幼い頃には気づかなかったヴィランの沼にハマりかける。
・アリエルの母も人間界に興味があった、と言う設定になっていたので、人間に好意的に接しようとした母が殺されたのだろうか?人魚は船を沈没させようとしてくるという迷信で殺されたのか?アニメでは海賊に虐殺されたと言う設定だったが、、、。
・地球の7割が海なのに、海は小さすぎると言うアリエルの無知さと傲慢さ。
他のレビューを見て▼
帯をつけるなら▼
あなたの世界を夢見て。
よくも悪くもただの実写化じゃない
最初に字幕版を鑑賞し、その後吹き替え版を見ました。
まず、めっちゃ良かったです。映像もとっても綺麗。(最初の海の中のシーンで、一人称視点?の映像だけちょっと酔いそうになった)音楽は言わずもがな最高。
吹き替えについてはアニメから継続している歌の歌詞が変わってなくてよかった!
キャスト発表の際はやっぱりアニメのアリエルとビジュアルが似ている人にしないんだ…と思ったけれど、
アリエルというキャラクターで1番核となる部分を歌声と捉えて彼女にしたんだな、きっとめっちゃ声が素敵なんだろう、と自分で納得した上で鑑賞。
とっても素敵な歌声で、アリエル役も納得でした。
黒人ルーツということで、あまりにソウルフル?な歌い方で曲を外れるアレンジがされたりしていたらやだなと思ってましたが、それもとくになく、素晴らしかった。
舞台設定について、王子が暮らす国が島国で、ジャマイカ?とかそういう国っぽく改変されているのはアリエルを目立たせない意図があるんだろうなと思ったけど、元々アンダーザシーなどの楽曲でそういう文化圏の楽器を使っているので、かえって自然な感じもしました。
冒頭で原作の原作であるアンデルセンの文を抜粋して、最後に父娘のシーンに繋げたのは泣ける演出だなーと思いました。
曲について、アニメからカットされたのは、人魚姫姉妹たちの歌、レ・ポワソンくらいかな?
増えた歌はたくさんありますが、エリック王子の『まだ見ぬ世界へ』が王子の心のうちがわかる楽曲でめっちゃ良かったです。
『スカットルスクープ』はめっちゃリン=マニュエル・ミランダ の作詞だなぁ〜って感想になるゴリゴリラップで面白かった。
『何もかも初めて』は一瞬舞台版の『どんな夢より』かと思ったけど全く新しい曲で、どちらもアリエルの新しい世界のわくわくが伝わる曲。何もかも初めては字幕の方が心情がわかって良かった!
上で書いたエリックの歌もそうだけれど、ディズニーは実写映画になるとより登場人物たちの気持ちの動きに納得が行く設定に落とし込んでくれているなぁと思っていて、今回はエリックとアリエルがなんでお互いを好きになるか、という点ですっきりできた。
アニメや舞台だとどうしてもアリエルはエリックの顔、エリックはアリエルの声だけに惚れている?みたいに曲解できなくもないなーと思ってたけれど、
お互いがお互いの世界に憧れていて、いろんな世界のものを集めるのが好きで…という設定で、顔だけでも声だけでもなく、自然に好きになるという感じが良かった。
その点に関連してちょっとモヤモヤするのが、ちゃんと物語を追えていないのかもしれないんですが、脚と引き換えに[人魚の特権を失う]という言い方があったこと。
人魚の特権=声って扱いだったように思ったから、人魚には声に何が特別な力があるのか?と思ったし、人魚の声だからエリックが好きになったの?人魚の中でもとくに美しい声で特別なのがアリエルというキャラクターなんじゃないの?となった。なんか人魚の声だからエリックが好きになったとしたら、アースラに操られてるのと変わらないじゃないか?と思ってしまいました。
設定の変更として、3日目の日没までに王子とキスをしないと行けない、と言う点をアリエルが忘れるように仕向けた部分。観た時はなんの意味があったんだ?と思ったけれど、他の人の感想などを読んでいて、性的同意に関する配慮では?との意見を目にして納得した。
人言われたからやるんじゃなくて、本当に自分も相手も気持ちがある場合にやるんですよってことですかね。
悪役としては邪魔するって建前なんだろうけど、めっちゃアースラおばさま教育的。
アリエルのキャスティングも歌声だけのものではなくポリコレへの配慮もあるんだろうし、お姉さんたちの多国籍化も、この性的同意への配慮とも思える設定変更も、
単純にアニメをそのまま映像化するのではなくてよく考えて作っているんだなぁと思いました。
もちろん元のアニメを忠実に実写化して欲しい気持ちの人もいるだろうし、その気持ちは少なからず私もあるけれど、作品を観た結論としては、素敵な作品だったなと思います。
字幕と吹替どっちがいいかに関しては、基本的には字幕を、オススメします。日本語ではどうしても不自然な部分と伝わりきらない部分があるので。吹替はエリック役の海宝さんが最高でした!
ワクワクしました!
原作、アニメ映画未鑑賞 劇団四季リトルマーメイドのみ鑑賞済み
評価があまり良くなかったので見るのを迷いましたが、家族が観に行きたいとの事で一緒に鑑賞しました。
いや………とても面白いじゃないですか!!!!
アリエルはとてもチャーミングで表情乏しいなんて思わなかったし、人間になったばかりの頃危ない事もありましたが、初めて人間になりワクワクしてやってしまう行動と思うと気になりませんでした。
吹き替え版で見ましたが歌も素晴らしかったです。英語版も聴きましたが歌唱力が抜群に良い!また機会があれば字幕でも見たいと思いました。
王子はとてもかっこよかったし、ヴィランであるアースラの魅力は半端なかったです。
個人的に1番好きなのはグリムズビーです。王子の良き相談相手で気をきかせてくれるところがかっこよ過ぎました。
実写版なので仕方ないと思いますが、魚がリアル過ぎて気になったのと、何曲か急に音楽が入っているような違和感を感じたりはしましたがとても楽しかった映画でした!見に行って良かったです!
評価等関係なく、とりあえず気になったら見てみるのが大事だと思いました。
アリエルはアリエル
何かとポリコレポリコレと前評判になった本作だけど
蓋を開けてみると…
思ったのはポリコレ批判ってまず作品のクオリティありきで、B級映画がポリコレだろうがなんだろうが特段知ったこっちゃないというかね
そういう意味では本作はまず映画としてちゃんと作れてない
ディズニーアニメのリトルマーメイドをうろ覚えの私でさえ、それが元になっているのは伝わってくるんだけど、それだったら構成や役割ももっとちゃんとやるべきだったのでは?
そうでなければアリエルに石鹸をかじらせる小ネタも要らなかった筈
完全にオリジナルで一から組み立ててる感じではないし、今作ならではの何かも良く分からない…
映像自体は綺麗だけど、でもよくみると殺風景というか…
主だった背景が、海中、海上の船、お城、市場
これ位だと思うけど全部しょぼい
特にトリトン王の玉座
なんかもっと威厳が欲しいし、原っぱみたいな雑なセットをどうにかしてほしい
役者さん達には何の非もない
主役の歌手の人も歌声は素敵でした
無表情なのは演出ではないと思うけど仕方ない
全部制作運営が悪い
人気作品なんだから、みんなが思うリトルマーメイドを作ったら多分今年の一番を狙えた可能性があっただけに残念無念
(*'▽'*)
この映画が好きって人達を否定するつもりはありません
それはそれでいいと思います
ただ映画ってみんなのものなんですよ
私が良いと思う作品をなんでけなすの?
と
私の好きな作品を改竄されたのになんで褒めるの?
は実質同じなのでお互いに自由に意見を言い合ってナルホドと思うに留めましょう
興行収入とか気にしなくていいんで
海の中は綺麗
途中で慣れてくるかなーと思ったけどやっぱりアニメのアリエルとは違って見えた、私には合わなかったなと。
歌のシーンはとっても感動したけど、アリエルに感情移入できない…どっちかというとトリトンに感情移入してしまってアリエルにイライラしてしまう。
陸に上がったら髪の毛がボサボサで、赤毛ではない。なんでなん。。
さすが海の中やアリエルのヒレ、トリトンの甲羅?など映像はとても綺麗だった。そのためだけにIMAXで見たかったな。
ただ、キレイな映像だけでは未就学児のハートは掴めなかったようで、途中で飽きてました…。
主役の方の歌を聴きたいので配信されたら字幕で見てみます。
シスーとスカットルなぜおんなじ声優にしたんだろう。1人関わったら他の作品は出ないとかにしてほしいなぁ。シスーの声にしか聞こえなくなった。
ロマンスと海洋アドベンチャーが好きな人にお勧め
アリエルが可愛いです。
黙っていても可愛い。
わがまま放題でも可愛い。
そしてけっこう激しい戦いがあります。
ちっちゃい子には怖いかも。ちょっとだけですけどね。
極端すぎるかな。
賛否が激しいので不安になりながら観てきた。
スカットルがメスだったり、セバスチャンはカニだったり、フランダーはリアルすぎる魚だったりしたけど、すぐに慣れた!
オールに3匹がぎゅうぎゅうに乗って歌ってるのが可愛かった。
これまでのディズニー実写の殆どは、歌詞の改変が普通にある。
舞台版、アニメ版、映画版…。
今回のはやたらとアニメ版に忠実どころかそっくりそのままの歌が多いイメージ。歌詞改変はほんの一部。
吹き替えも俳優さんに合わせるというよりかはアニメ版に合わせた感じなので、違和感が多少あった。
実写は実写ならではの良さがあると思っているので、今回のやたらとアニメ版に寄せてるような感じが、観てて違和感を少し感じました。
エリックが歌うシーン、とても良かった!
彼の想い、視点がよく分かるシーンだった。
スカットルの歌も良い。デュエットするセバスチャンも。
声が出せないアリエルが、心の中では想いを歌い上げてるのもよかった。人間の世界へ来てワクワクドキドキするシーンと、魚が吊り下げられてる壁を見て思いを馳せる複雑なシーン。
エリックとアリエルが街へデートするシーンすごく好きだったなあ。
料理長とセバスチャンのシーンがカットされたのは寂しかったけど、エリックが〝声が出せない女の子〟に惹かれていくシーンが必要なので仕方ない。
アースラの歌、とても良かった。
「哀れな人々」がすごく好きなので、それを実写で観れた嬉しさ…。
ただ、「不幸せな魂」が「不幸せな悲しい魂」に変えられてるところだけが違和感あって笑ってしまった…。
そしてアースラの人間役の時の女優さん、美しすぎる…。
でもアースラの契約が巻物による契約書じゃなかったのは悲しかった〜!
目に見える紙の契約書が、子供の頃の私にとってはすごく憧れだったし、恐ろしかった。それを唆すウツボたちも。
そこにサインをしてしまうアリエルの幼く愚かなシーンや、契約書を突き出されたトリトン王の、娘のサインを見た時の焦燥、絶望も。
カッコつけて鱗で契約なんて流れが、私の中での評価、マイナス星1…。
ウツボたちも喋らせて良かったと思うんだけどな。
ラストの突然の人魚たちが海面から顔を出すシーンはちょっと笑った。
おまえたちおったんかい!!!!!
もっと人魚の街並みを映してもよかったかな。
結果的に観に行って良かったなと思えたシーンも多かったので星3。
ただ、人に手放しで勧められるかと言われれば…。
サブスクやDVDで待ってもいいかなと言ってしまうかもしれない。
ディズニーアニメ良くできてる
白人の役を黒人が演じているので賛否はあるが、ハリーベイリーはアリエルのキャラクターには物凄くあっていると思った。ロブマーシャルのいう役に相応しい俳優を探しただけというのは間違いではないかと。それよりもエリックの母親が黒人である必要あるか?
そんなことより村のダンスシーンとかエリックの心理描写とか無駄なシーンがあることで原作ではもっと時間を使っていたシーンが短くなっているのが悲しかった。特にアースラがトリトンから槍GETして暴れるところはもっと見たかった。エリックなんてどんだけ掘り下げても夢見がちなバカでしかないんだから。
あとトリトンがアースラに変な生物にされるシーンはなんで無くしちゃたの?あれは要るでしょう。
思ったのはやっぱりディズニーアニメ良くできてるなっていう
サンダーキャットかよ!(分かる奴だけ分かればよい)
アニメーションも劇団四季もディズニーシーのショーも観てきたリトルマーメイドを愛する自分が、この題材でこんなにもがっかりさせられるとは!
その理由は2つあり、一つは「海の表現」もう一つは「衣装デザイン」が非常に残念なものだったからである。
2022年に「ブラックパンサー ワカンダ・フォーエバー」で海の帝国タロカンの美しすぎる海底王国の景色に魅了され、「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」で2009年版アバターの衝撃を超える映像を刮目した人間にとって、2023年にディズニーが贈る「リトルマーメイド」への期待値は上がって当然だろう。どれだけ美しい海の世界とマーメイドを見せてくれるのだろう…その期待はあっさりと裏切られてしまった。海の表現には斬新さが見当たらず、正直に言って「え...めっちゃショボい…」だった。特に残念だったのは衣装デザインで、マーメイドの鱗の衣装はシンプルすぎて新しさの欠片も無いし、陸に上がってからのドレス姿もぜんぜん魅力的じゃなかった。全体的に、美的観点で、まったく好きになれない作品でした。
あとプリンセス系ディズニー実写映画あるあるで、王子様役の方のお顔立ちが、、、好みじゃなく、、、。
アリエル役のハリー・ベイリーさんの歌声はとても綺麗。しかしその美しい歌声も帳消しにしてしまうほどセンスの無い、現時点で今年ワースト映画。
アリエルを見送るトリトン王が海面に頭を出すシーンは、「サンダーキャットかよ!」と心の中でツッコミを入れた(笑)
キャストは最高、それ以前の問題
ハリーちゃんのアリエル
歌声がきれいで大感動の歌唱力でした!
仕草も可愛らしくてとっても素敵でした。
ミュージカルシーンは全て大満足で
新しい曲もすごく良かったです♫
フォークのシーンで新旧アリエルの
共演も見れて胸が熱くなりました(/ _ ; )
ただ、オリジナルストーリーの再現度
という視点から見ると
満足できるものにはなっていなかったです。。。
大好きなセバスチャンの開幕コンサートや
シェフのルイとの戦闘シーン
お姉さん達の前で浮かれてパパにお花をさすシーン
エリックとアリエルの晩餐会のシーンがなかったり
憧れたアトランティスの外観や雰囲気
数々のアリエルの素敵な衣装が
全く再現されていなかったり
新しいよく分からない設定が足されていたり
・アリエルが漁船の網に引っかかって見つかる
(マックスとエリックに見つけられるシーン( ; _ ; ))
・エリックは拾われた?王子様
(黒人のお母さんにしたかったのだろうけど
それをするなら何故そうなったかなど
深いところの描写まできちんとして欲しかった!)
大好きなラストシーンが違いすぎたり
・お父さんがアリエルを人間にしてくれて
その時に着せてくれるドレスが世界一好きなのに
元々来てたボロボロになったドレスを再着用する
・船の上での結婚式、お父さんがブワっと波で
船まで来てくれてアリエルとハグするのに
ボートで浜辺近くでハグなんてあまりにも貧相
虹をかけてくれるシーンはどこへ( ; _ ; )?
と、悲しい結果でした。。。
新しいリトルマーメイドとしては受け入れたいし
新しい素敵なシーンも沢山観れて嬉しかったです。
(エリックの書斎でのシーンなど)
ただ、子どもの頃に憧れていた
ディズニーで1番大好きな作品
リトルマーメイドとしては
正直、満足できる作品ではなかったです。
CGに費用がかかることも
大人の色んな思いを詰め込みたかったのも
すごくすごく分かりますが
「大好きなリトルマーメイドは
ただただ忠実に再現してほしかった( ; _ ; )」
リアルになればなるぼど…というジレンマ。
字幕版で2回鑑賞。歌唱シーンは素晴らしい。岩の上にバッ!と上がる歌い終わりとか鳥肌立ちました。もともと楽曲の良いリトルマーメイドだし、海の生き物の乱舞とかファンタジー的見せ方は大変上手い。「お姫様もの」の中でも海辺の、どこかリゾートのような雰囲気の土地?なのでドレスが薄手のコットンシルクのような艶消しの軽い素材なのもとても可愛らしくておしゃれ。
…なのだが、実写化し、人種などについてもいろいろ考えられ「現代の理想と現実」に則そうと作られた結果、逆にさまざまな矛盾や難点を生み出しているようにも思えた。
まず、アリエルの配役が話題に上りがちだが、それは別に良いと思った。もともと実写にする時点で絵とは違う「絵面」になるのは当たり前だから。それより王子。まるで魅力がない。さしてイケメンでもない。ふたりが運命の恋に落ちるには、お互いにフックがなさすぎる。弱すぎる。犬を助けてた良い男性だから?ぼんやり助けてくれた女性っぽいから?これはアニメのお伽話なら絵の力で押し切れるが、実写となるともっと説得力が要るようになる。
そしてアースラが変身した悪女。めちゃくちゃ可愛く演技もオーバーで魅力的。…え、これだけ?出てきてその夜婚約してこれだけ?このあたりの展開がまた弱すぎ薄すぎ。
アースラの憎しみの根拠、野望、幽閉された理由、これまたすべてがぼんやり薄め。
城下町には黒人も白人もアジア人もいる。どこの国なのか、いくら架空の理想の風景としてもやはり違和感がある。多様性?でもみんな英語を話してる。
スカットルはバンバン魚を食べてるけどフランダーは大丈夫なのか。これから人間界で暮らすアリエルは魚を食べる人間をどう思うか。
7姉妹の人種が皆違うのは、妃もそれぞれの海に7人いるということ?でも殺されたのは共通の母っぽいので、それぞれの海に合った娘を生むことができるということかも?王の後継はどうするのかな?
これらすべて、アニメだと良い意味で誤魔化せてた部分だと思うんだけど、実写になると途端にすごく気になってしまうので、もともと矛盾を孕んだファンタジーというものの実写化はなかなか難しいかもなあと思いました。
むしろ、この作品の「2」が観たい。海と陸、人魚とニンゲンのどんな関係や世界が描かれるのか。とても興味があります。
それでも、娘の結婚を許し、最後に派手な魔法ではなくそっと波を立てて娘のボートを送り出すトリトン王にはグッときて涙が出て、すべて許せる気持ちになりましたね。
多様化時代を反映したシン・リトルマーメイド
1991年日本公開のアニメ版の実写版。アニメ版未鑑賞。原作であるアンデルセン童話・人魚姫は人間と人魚の悲恋物語だが、本作は、前半は原作を踏まえているが後半は原作に新解釈を加え、冒険活劇のような展開で結末をハッピーエンドにしている。多様化が進む現代社会を踏まえ俳優陣の人種も多様化している。原作の映画化というよりは、原作をモチーフにした現代社会を反映したシン・リトルマーメイドに仕上がっている。原作のイメージはリセットして鑑賞した方が楽しめる作品である。
本作の主人公は、海の王国・トリトン王の末娘アリエル(ハリー・ベイリー)。彼女は、人間界に憧れ、嵐に巻き込まれた船からエリック王子(ジョナ・ハウアー=キング)を救出し海岸まで運ぶ。アリエルは王子のことが忘れられず、海の魔女アースラー(メリッサ・マッカーシー)に三日間だけ人間になる魔法をかけてもらう代わりに声を奪われる。アリエルは人間界で王子を見つけ声の出ない状態で懸命に彼に自分の想いを伝えようとするが・・・。
海中シーンは、アクアマン、アバターなどで見慣れてはいるが、美しく幻想的である。リアル感を重視して海中を薄暗くしたことで、海中の美しさが半減してしまったのは残念。アリエルを含めた七人の人魚姫姉妹の肌の色の違いが、多様化する現代社会を反映している。ただし、七人の中で、アリエルが最も主役らしい華があるとは言えない。圧倒的な歌唱力で補強している感が強い。トリトン王(ハビエル・バルデム)の威風堂々とした佇まいは絶品。
終盤、アースラーがアリエルとエリック王子の恋を邪魔する展開は、徐々にエスカレートしていき、最後は海洋冒険活劇のような迫力で見応え十分である。ラスト。異世界との恋は成就する。童話を原作にしているとはいえ、本作のような異世界とのラブストーリーを見せつけられると、多様化に悪戦苦闘している実際の人間世界の器の狭さを感じる。世界は広い。人間は小さい。素直にそう感じた。
キラキラ海の世界
ずっと公開を楽しみにしていた🧜♀️
金曜夜仕事終わりに疲れていったはずだけど、気分がパッと変わるくらい違う世界に引き込まれた!
本当に実写だ!!フランダーが想像以上に魚😂
ディズニーランドに行きたくなりました、、。
シーのアリエルとニモとソアリンをいっぺんに乗ってるような感覚!すごく画面が綺麗で、今まで何回も聴いたパートオブユアワールド、アンダーザシー、素敵でした、、。
なんと言っても、私の大好きなキスザガール!!!
何回でも見たい!きゅんきゅんした!素敵だーー
今更ながら、なぜセバスチャンたちがキスコールしてたのかわかりました、、、笑(今までなんで人間との恋を応援してるの?って思ってた、、)
エリック王子はかっこよくて、アースラはまんまアースラだった。アースラが人間になった女優さん綺麗だったな、、
映像、音楽としてはとても楽しくまた観たい、小さい子でも楽しめるのではと思った。
ストーリーは私が知ってるリトルマーメイドとちょっと違ったかな、、。アースラの怒りが爆発したのもなんだかいきなりで、トリトン王は死んじゃってたの??
エリック王子は、自分を助けてくれた女性を探していた中で話せないアリエルのどこに惹かれていったの?
とは言うものの、非日常を味わえる、ハッピーな気持ちになれる、楽しい映画でした😊
観に行けてよかったー!
これは新訳リトルマーメイド。
実写元のアニメ版リトルマーメイドとは世界観が大きく異なっています。
1.時代背景
登場する国や地域を無駄に入れたことで時代背景がクリアになってしまった。時代背景的に考えて黒人が一国の役職についていることに違和感。無理にリアルの国名などを入れなければいいのに…
2.登場人物
アリエルの性格は純粋さと無邪気さを持っているとあるが、実写版は悪い意味で大人ぽくなっていた。また、陸でフォークを使うシーンだが、実写では何故か一般人の前で誤った使い方を披露し恥をかくシーンになっている。アニメ版ではエリックと食事を取る際、誤った使い方をする。その時、好きな人の前で恥をかくと言うアリエルにとって心情的に大きな意味を持つシーンだっただけに残念。
あとunder the seaのところで何故アリエルが歌う?話の流れ的に陸に行きたいだよね?何故にunder the seaを歌うのか理解できなかった。声を失ってからも普通に歌っているのも謎。
アリエルの姉妹の設定の改変には驚いた。腹違いってことはトリトンは7つの海の女性と関係を持ったってことになる笑
セバスチャンとコックが戦うシーンがカットされているのも何故?
アニメ版と比較して実写版の上映時間はかなり伸びているのにも関わらず、原作を再現するのではなく新しく再構築した。まさに新訳リトルマーメイドと言っても差し支えないだろう。
アニメ版に思い入れがある方は覚悟してみることを薦める。アニメ版未視聴の方はそれなりに楽しめるとは思う。
海は暗いね
公開前から色々あった本作。。ビィジュアル解禁時からえ!!でした。。
特に思い入れがあった訳ではないのですが、私はやはり赤い髪の白い肌のアリエルが好きでして。。だけど、観る前に拒否るのもいけないと思い観て来ました。
ポリコレ云々は気にせずフラットな気持ちでいこう!はい、スタート!!
うん。。キャスティングに問題ありっていうより、お話しの構成が良くないのでは?長いわりにラストに向けて雑な印象を受けました。
7人のお姉さん達もわざわざ細かく設定した割にはあまり出てこないし。。
魅力的だっただけに残念。
エリックの生い立ちにもびっくりだしw
サメだってさぁ、何でサメだけ敵?!
サメ、美しいのに。。サメ好きです。
良い所もありました。
アースラは魅力的でしたし、ミュージカルシーンは見応えありましたし、、、うん。あそこも良かったしあそこもねww
どうなんでしょう?差別と区別は違うものです。適材適所って言葉もあります。
でも天下のディズニーが創立100周年で出して来たものがコレなので、いいのでしょう。。
でもやっぱり私は赤い髪、白い肌のアリエルが好きだし可愛いと思います。
差別とかではなくて、記憶の中のアリエル像がそれだから。。上書き出来ませんでした。
否定も肯定もしないし楽しかった!って程でもないし、でもつまらなくはなかったです。
思ったよりは
予告でビジュアルが不安だったけど動き始めたら割といけた!
ただ、いま実写でこれをリメイクした意味みたいなものは分からんかったな、、、
美女と野獣、アラジンを受けての次って思うと少し物足りないかな、、、
実写ならではの新要素がエリック王子のナンバーとスカットルのナンバーだけなのが、少し、、、
7つの海の姉妹のナンバーとかあって欲しかったな、、、
難しいのは分かるんだけども、、、
黒人がプリンセスを演じてるということが、自分が思ってる以上に意味があることだったのかな、、、?
この感覚だけは分からんな。
差別ってものが日常レベルで隣にないと分からない感覚なのかも。
元々の映画が結構急展開なのもあるけど、もうちょっと上手いことやって欲しかったなーって印象。
配信始まったら、吹き替え見よーと。
72/100
え?そんなに良くないですか。。?
皆さん厳しい評価をされてるのでびっくりしました😭😭
私はアニメ版リトルマーメイド小さい頃に見ていて、忘れかけで今作を見させていただきました。(字幕)
確かに、陸に上がってからの謎な転回に??となるところもありましたが、
全体的に見るとまとまってましたし、
歌のパートは近年のディズニー実写化のお得意の映像美と素晴らしい歌唱力で圧倒されました。
冒頭にアンデルセン童話?の1節を敢えて出した=ディズニーアニメ版と違うものとして見てね!というメッセージにも見えるし、自分としてはわりきって別のものと捉えてみることができました。(アニメ版でもこの一節が出てくるなら見当違いになりますが、、)
この一節が最後のアリエルの涙に繋がってると考えると、意外と見落としちゃいけないポイントかな~と
アニメ版を完全に無視してフランダーやセバスチャンを魚とカニにしたのはこれこそ実写だよね~!と妙に納得をしてしまいました笑
ただ、ディズニー実写化映画の話をまとめようして帳尻合わせ?感(後半が雑と言うか)をいつも感じています。
今回も急に最後のシーンで色々な人魚を出してきたり、、華やかにしようとしているのはわかりますが、もう少し現実的なシーン(例えばトリトンと王子の母が微笑みあうなど)を取り込んだほうが見る側としてはわかりやすかったかなーと思い☆4つにさせていただきました。いらないシーンは無かったけど、足らないシーンはあった気がします。。
でも実写版としてとても成功している作品だと思うので、
レビューみて行くのを止めずに自分の目で見てほしい作品だと感じました🙆♀️
アニメ版よりは良かった
アニメ版元々嫌いなんですが、アニメ版よりはマシになってたかなと。
ダメだった点から書きます
【1】フランダー、セバスチャン、スカトルのビジュアル
いや、本当になんで?全然可愛くねえ魚と蟹と鳥!実写版スクービードゥーやガーフィールドみたいにもうちょっと可愛く出来たよね?可愛いデフォルメ動物キャラにここまでリアル感求めてないよ!せめて目だけでもちょっと愛らしくコミカルにして欲しかった…せっかくセリフが面白いのに、表情が無くて怖いんや…
【2】セバスチャンのジャマイカンアクセントが…
アニメとは違ってあんなにカリブ感ある世界観なのにどうしてジャマイカの人を声優にしなかったの?偽ジャマイカンアクセントがずっと気になってセバスチャンが話す度にイライラした。
(わからない人もいると思うので一応書きますが、日本語で言うとエセ関西弁みたいなもんです)
【3】結局アリエルがなんでエリックが好きなのかわからない。
やっぱりアニメ版も実写版も同じで、どうしてアリエルがエリックを好きになったのか全くわからない!海で溺れて死にそうになってただけの男になんであそこまで執着するの?わからないよ。
【4】アースラのメイク
いやー酷過ぎる。これが作中で一番酷かった点。小学生にやらせた?そもそも元のアースラは有名なドラァグクイーンがモデル。なんで現役のドラァグクイーンを起用しなかったの?せめてメイクだけでも、ドラァグクイーンに任せた方が良かったのでは?明らかにヘテロが見よう見まねしたヘンテコリンなドラァグメイクじゃん。眉潰しした部分をグリッターで隠してるのも見え見えだったし、表情を変えた時に描いた非対称の眉毛じゃ無くて隠してる方の自眉が動いてるのも見えて…もう…何度も言うけど本当に酷い…酷いしか言えない。その辺のレイヤーの方が全然メイク上手い。とにかくチープ。酷い。
【5】人魚の胸
貝殻のブラじゃなくてリアルな鱗なのに、女性人魚だけ胸を隠してるのがなんかリアルじゃないなと思った。最後に出てきた男性人魚の胸も鱗で覆って欲しかった。自然界にいる生き物なんだから都合よく女性人魚だけ胸隠してるのおかしいだろ。
ここからは良かった点
【1】アニメとは違うカリブ感溢れる世界観がカラフルで綺麗。すごく楽しかった。
【2】ハリーの歌声と演技。優勝過ぎる。言葉を発さない演技は凄く難しいと思うんだけどハリーの表現力で全てカバー出来てた。
【3】優しい世界。
16歳の裸の女の子が海で発見された時、ちょっと嫌だな…気持ち悪い描写ないといいなって思いながら見てたら船のおじさん凄く優しかったし、お城の使用人達も優しくて、こんな世界だったらいいのになって思った。
【4】セバスチャンが作中ずっとシェフに追いかけ回されるシーンが全てカットされてて安心した。あれアニメ版で見てて凄くかわいそうだったし嫌な気持ちになったので。
【5】スカトルの声優がまさかのAwkwafina!!笑った!!ヘンテコリンなラップを歌わせたのは悪意か?(爆笑)
でもハスキーなボイスと豪快な演技がスカトルにピッタリだったと思う。
ピクサー派なのでディズニーあんまり観ないけど、全体的にまあまあ良かったなと。
ミュージカル映画! 海の綺麗さ!ハッピーエンド!
総合して言うと可もなく不可もなくって感じ。正直いい所も沢山あるけれど比べてしまう。美女と野獣やアラジンと。前作が良すぎたが故に、、、
良
アリエル役の人。歌上手い!!! アリエルのイメージしてた声の高さ、歌い方!!! 照れてるとことかも可愛かった!初めはアニメのアリエルのイメージがあったから違和感はあったけれど、別にそこまで気にはならない。演技も下手くそとかはそんなになかったと思うし。あとアリエルの姉妹の金髪ロングの人可愛かった!
海のシーン、ジャングルっぽいとこのシーン 映像美!
とても綺麗で魅了される!アニメでも好きなシーンだからこそとてもパワーアップした感!良き良き!
アースラがしっくりきた。自分のイメージと合う感じ!
鳥がゴシップ歌うところ。テンポよくて好き!アリエルが声出なくて心の内を歌うところどう思ってるかよく分かり良かったです!
ラストシーン!!!! 人と人魚の今後を示すかと如く共存。最後であれを見れるとグッとくるものがある。
悪
役者は自分はそこまで思わんかったけれど内容ですかね。
まず、見てくうちに慣れたけどセバスチャン蟹すぎない?フランダーも魚すぎる。いいんだけどね、、、なんかさ。
あと、ミュージカル映画感だからいいんだけどちょい歌多いと自分は思ってしまう。王子の歌とか。
あとは、歌増やす分しょうがないけど端折ってるとこかな。もうちょい色々説明が欲しい。冒頭のシーンとか色々と。カミスキーは個人的に王子の前でやって照れて欲しかった、、、。声出なくて心の内を歌うところ。良かったんだけど、歌すらもない方が良い気がしなくもない、、、
あと、セバスチャンVSコックも好きだったから少し残念。何より、キスのことを忘れる意味、、よくわからん。
とプラスマイナスあるから相対的にはいいよりの普通。歌と映像美でいいものの、前作を比べてしまうのとアリエル好きだから厳しく評価しちゃうよね!
もっかい言うけど役者は良かったと思うよ!
新しいリトルマーメイド
原作アニメ版のリトルマーメイドのアリエル像を完全に再現してほしいと思っていた方には不評だと思います。
私は全く新しい作品だと思って楽しめました。ストーリー展開はアニメ版より違和感がなかったです。
アリエルが人間というより、エリックを愛したのが伝わってきます。エリックのキャラクターをより描くことによって、なぜアリエルがエリックに惹かれたのかということが理解できます。アニメ版ではそこらへんが弱かったんですよね。実写のほうが理解しやすいです。
だからアリエルは声を失ってまで、彼が住む世界に行きたかったんですよね。
もちろん人間社会への憧れもあったけれども。
アンダーザシーのシーンでセバスチャンのリズムにノリノリのアリエルがどうかと思う的な声もあるようですが、私はアレはアレでありだと思います。人魚の世界を全否定してないアリエルが表現されているから、と思いました。揺れ動いてるんですよね。海の世界の良いところも分かっているから。
あれがあるからこそ最後の人間と人魚の共存シーンが生まれるのです。お互いの存在、文化を尊重し合うという。主人公のアリエルが海の世界を全否定してたらあのシーンは生まれない訳で。
一つ、ここは削らないほうが良かったんじゃないかなと思ったシーンは、序盤のトリトンの音楽会です。お姉さんたちが歌うやつ。あのシーンで人魚の世界をもっと描いておけば良かったと思います。
ラストシーンに唐突に現れる多人種人魚たちをここで登場させておけば、より納得感が増したのでは?華やかな人魚文化も序盤から表現できるし、今作に導入されたトリトンが7つの海を支配した設定も生きるし。
それがあれば満点だったかな。
字幕で見ましたが、吹き替え版も見に行きたいです。
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