リトル・マーメイドのレビュー・感想・評価
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最高だったよ(^_-)-☆
期待通り,いや,それ以上の感動と楽しさを味わえて,ラスト付近では涙が溢れ出ました。
アリエルの圧倒的な歌唱力と天真爛漫で純粋無垢な人柄,いや人魚柄を見事に演じ切ったハリー・ベイリーさん。
ストーリーが進むにつれて,彼女がどんどんキュートになり,とても愛おしく感じました。
アースラが化けた偽の姫役の白人の女優さんは凄く美人だったけれど,彼女がアリエルをやらなくて本当に良かったと思いました。
ディズニーシーで,キャストさん達による「アンダー・ザ・シー」の歌とダンスを見た時は,最高にハッピーなパフォーマンスだと実感していたけれど,スクリーン上で繰り広げられる「アンダー・ザ・シー」の映像パフォーマンスも,甲乙付け難いほど最高のエンターテインメントでした。
とても楽しくて心が躍り,癒されたひと時でした。
終盤のアリエルとエリック王子やトリトン王との場面は,涙なしには観られない感動のシーンでした。
心が温まる言葉と行動に胸が打たれて,涙が零れました。
やはり,人間は,生成AIの現代においても,本当に大切なことは変わらないと実感しました。
「アラジン」「美女と野獣」「リトル・マーメイド」…ディズニー実写版ムービーは全て鑑賞しましたが,どれも最高の感動を味わえました。
監督や役者さん達,スタッフの方々の緻密な仕事振りと日々の弛まぬ努力に,心から感謝しています。
日常から一瞬で素晴らしい別世界に連れて行ってくださって,本当にありがとう。
明日からの自分の生活が,とても希望豊かで晴れやかになりました。
皆さんの辛口完全否定レビューを読むと,余りにも自己中心的な心の狭い自分勝手な解釈だなぁと思います。
もう,過去に自分が体験した事を基にした印象で,物事を語る時代は終わったのです。
「インクルージョン」「ダイバーシティ」「ポリティカル・コレクトネス」へ,時代はどんどん進んで行くべきです。
でも,まぁ,どなたも,これまで生きてきた環境がそれぞれ全く違うし,感じ方は十人十色なので,つまらなかったや残念だったでも,それはそれで仕方が無いでしょうね。
映画鑑賞料金を損したと思っていらっしゃったら,可哀想だなぁと思いますが。
アリエルじゃない 泣
アースラが最高じゃないですか
海のCGは僕から見てとてもいいものでした。
多少、評判が悪そうですがセバスチャンやフランダーが原作というか大元に回帰してリアルなのも好きです。
配役として個性豊かな姉妹たち、、
そして、明らかに今回の主役であるアースラおばちゃま!
まずアースラ。アースラおばちゃまが本当に原作を超えたと言えるほど素敵なキャラ、素敵に恐ろしい、素敵に格好いい。
うさんくさいお誘い、魔法の派手なアクション、人間化したときの美しさと恐ろしさ。
リトルマーメイドという昔の作品をリメイクするにあたり、数十年分の技術の向上を見せつけたと言えます。
比較するならばアラジンのジーニーであり、美女と野獣のルミエールであり、ライオンキングのサークルオブライフです。
「原作」をリスペクトし、それを技術で圧倒する。
海の底に眠るタコの魔女の恐ろしさをまざまざと見せつけ、同時にあこがれのようなものまで想起させる素晴らしいヴィランです。
…え。なんで最後がそうなんの?
沈没船の舵切られて自分にぶつかっただけでやられるの?
ってトコ以外は。
次にダンブルドアを彷彿とさせる威厳とやさしさを見せるトリトン王
娘思いの面が表に出ており、しかして海の王たる激しさも演出されています。
…え。なんで今生き返ったの?
え。最後の出番が髭だけ海につけた登場なの?ギャグなの?ってトコ以外は。
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惜しむらくはのひとつ。
画面が全体的に暗すぎます。ディズニーでしょ、もっと明るい画面でも良かったんじゃない?
海の底は実際には暗いんだよとか、そういう変なリアリティはディズニーに求めてないんですよ。
Under the seaやってた時くらいの明るさでずっとやっててくれていいんだよ。
さて。いいところを絶賛した上でのアリエルです。
なんていうかね、力強いの。
実際、アリエルはパワフルなキャラですがそれは行動力とか好奇心とかの面でのパワフルであって、あんな風に実力的なパワフルではないと思うの。
さんざん、前評判でコスられてたように「黒人がアリエルをやっていいのか?」という問題に対して、黒人がアリエルをやってもいい、と断言します。
でもそれは原作に近づけようとした上での話です。
例えば赤毛。例えば豊かな表情。例えば歌い方。
リトルマーメイドという作品をやるのであれば、原作のアリエルをリスペクトしていただきたかった。
ドレッドの茶髪で表情が乏しくパワフルに歌い上げるのがアリエル? …アリエないでしょ。
なんでアンダーザシーをセバスチャンと一緒になって楽しく歌えるの?
黒人だからとかじゃないです。仮に原作の長い赤毛を無視して金髪・ショートで演じるとなればエマ・ワトソンがやったって文句をつけたくなる。
岩場で城を睨みつつ指で岩をガシガシやるとこなんて、あんな表情でやったら誰がやってもゴブリンに見えるよ。
原作アニメのアリエルはそういうシーンをことごとく表情で伝えていたでしょ。
これが例えばアリエルの友達の、、、とか、アリエルの姉妹の一人は、、、とかならまだ良かった。
きっと文句はきただろうけど(ストレンジワールドみたいに…)それでも、それが致命的な酷評にはならなかった。
単にそのリトルマーメイドのスピンオフがコケただけ、、、となったはず。
マーメイドたちの大集合もとってつけすぎですよ、あんたら一秒たりとも出てこなかったじゃん。
あのシーン直前まで、トリトンとその娘たちで人形は全員ですよってくらい存在感がなさすぎた。
せめて赤毛の髪の毛でやっていればもう少しはアリエルだって思えたんじゃないでしょうか。
俳優は悪くないよ。黒人がやってもいいんだよ。
アリエルをリスペクトしないでリトルマーメイドでございってやってるから文句が出るんだよ。
オリジナル版に誠実な実写化×圧倒的歌唱力
字幕版を鑑賞
アニメ版の実写化として、満足の出来る作品だった。
物語のあらすじはオリジナル版を再現した安心して楽しめる内容、海中シーンも流石に"アバター2"には負けるが、十分世界観に入り込める綺麗な海中シーンだと感じた。
エリック王子の王子としたの展望、冒険家としての夢を語るパート、エリック王子とアリエルの恋愛パートの追加シーン、キスを催促する仲間たちのシーンなど実写版ならではの物語性の深みを生み出すオリジナルシーンは素晴らしかった。
アリエルの歌唱シーンの圧倒的な迫力には呆然としてしまった。歌が上手すぎて、自然とアリエルを目線で追ってしまう状況になっていた。その他の名曲達も懐かしさと楽しさで楽しめた。
個人的な話にはなるが、
全体的には楽しめたが、フランダーの新鮮な魚感のみ鑑賞前の違和感から脱却できずに終わってしまった点は残念だった。
圧倒的映像美!
アリエル役の俳優さんについて、賛否あるようですが、
私個人としては、全くそれが気になりませんでした。
というか、適任だったのでは?と思う箇所がいくつかありました。
初めて人間の世界に飛び込んだ時の純粋な表情であったり、
意志の強さを現す瞳など、要所要所で『アリエルらしさ』を感じることができました。
子供と一緒に観たので吹き替え版だったこともあり、
ご本人の歌声は堪能できませんでしたが、再度字幕版でみたいくらいです。
映像の美しさや、登場人物のキャラクターの再現度、どれをとっても、さすがディズニーだなと唸る出来です。
ラストのシーンで、アリエルとエリックが船を漕ぎ出した所、
アリエルの背後にアリエル父が海面から現れたのは少し面白かったです(笑)
子供から大人までと言いたいところですが、
未就学児にはちょっと怖いと感じるシーンもあったようです。
あくまで『大人が楽しめるアリエル』という印象でした。
世界観がちぐはぐで逆に面白かったです
字幕で見ようとしたら間違えて吹き替えのチケットを買ってしまったので、吹替版を視聴しました。
ストーリーは面白かったです。
でももう少しアリエルの髪色を明るく表情を豊かにしてほしかったです。
アリエルの姉達全員が違う種族だったり黒人と白人が入り混じった島国で世界観がごちゃごちゃしてたのが気になりましたが、話が進んでいくうちに逆にそれが面白かったです。
子供向けかと思いましたが、最後のスタッフロールが長いので子供と一緒に見るのはあまりオススメできません。
アリエルが黒人になったことでいろいろな意見がある作品ですが、ストーリーはとても面白かったです。
でもはっきり言えば、せっかくの実写化なら白人で見たかったのも本音です。
歌声が素晴らしいから彼女がアリエルとして採用されたのは分かりますが、それなら吹き替えの意味はないように思います。
人魚は涙を流せない。だから余計につらかった
元の原作である人魚姫は未読でロブ・マーシャル監督作品を観るのも初めて。
ディズニープリンセスの作品は『白雪姫』、『シンデレラ』、『眠れる森の美女』、『リトル・マーメイド』、『美女と野獣』、『アラジン』、『アナと雪の女王』、『モアナと伝説の海』を観賞済。
ただ、『アナと雪の女王』以前の作品を観たのは20年くらい前なのであらすじ以上のディティールはほぼ忘れてる状態。
『リトル・マーメイド』以前に公開されたディズニープリンセス作品の実写版は、どうしても他の新作映画と比べて大まかなあらすじを知っている分観賞の優先順位が低く観る機会を逃してた。そんな中でリトル・マーメイドでハリー・ベイリーさんがキャスティングされ、個人的には特に気にならなかったものの”自称リトル・マーメイドファン”を語る人達がキャスティング発表の時点でバッシングをしているのを知った。
今までそういう”原作と違う!”みたいな批判を(公開前から)受ける作品を実際に観てみると実際に受けた印象と乖離していた経験や、そういう作品が如何に良い作品でも観ていない人達のヘイトスピーチを受けると劇場へと向かう足が遠のく(そして後々レンタルや配信で観て後悔する)経験も多く、本編を全て観ない状態で評価を下すことの危うさを知っているので実際に(公開されてなるべく早めに)観た上で感想しようと思い、公開初週に字幕版を観に行った。
観終わって個人的に思ったのは”差別と復讐”って重いテーマが根底にありつつ、エンターテイメントムービーとして子供たちが観ても楽しい一作に仕上げてあったことだった。
”海の世界”と”陸の世界”をアニメーション版ではなかった分断された人々(かつ主役の2人以外は基本的に歩み寄ろうとしない)として描いていることで、今の世界を暗喩しているように見える描き方だった。
それはトリトン王の娘である姉妹がそれぞれの海の世界出身なのを表すキャスティングや、序盤の”妙なジンクス”があるからとの理由で人魚を船上から銛で突こうとする船員、今回追加された沈没船の残骸で珊瑚礁が傷ついたシーンや、アースラは海の世界でも虐げられた存在として描いている部分(マイノリティの中でも差別や迫害がある)、アリエルが覗き込むシーンが多い(陰に隠れているマイノリティを暗に示している)こと、アリエルやアースラの正体が露わになるシーンで恐怖する(表情に見えた)披露宴の客など、”エンターテイメント”にはなってるけど”ただのおとぎ話”じゃなく、道徳の授業で使って良いんじゃないかと思うくらい観終わった後に現実の問題を考えるきっかけになる良い作品だと思った。
また、相手に対して歩み寄る気持ちが無いのも分断の理由として描かれてるようにも感じた。
劇中、食事の際に出されたフォークを間違えてクシの様な使い方をしたアリエルに対して、地上の人間は不可解なものを見るような訝しんだ目つきで見ていたけど、最近SNSでよく見る躓いたような小さな失敗に対してまるで鬼の首でも取ったかのように拡散する風潮や、失敗した人間に対するセカンドチャンスを許さない風潮、そしてまさにこの作品に対してもあった観る前からヘイトスピーチを吹聴する風潮を、かなり希釈して描いてるように感じた。
エリザベス女王のフィンガーボールのエピソードでもあったけれど、本当の識者は客人に不愉快な思いをさせないためにマナーを相手に合わせるのが、お互いの距離を埋める一番の方法なんじゃないかな。
その後に(元々外の世界を知ろうと船に乗って旅してきた)エリック王子が声が出せないアリエルの為に図鑑や地図を読んだり話して聞かせるシーンが入ったのが、問題に対しての解決方法を表していて観客としてもアリエルがエリック王子に惹かれる十分な理由づけになってたと思う。
そして最後に2人が結ばれ、帆船じゃなくヨットで漕ぎ出すところは2人がどちらかの世界に片寄るんじゃなく、どちらの世界も見据えた上で新たな世界に漕ぎ出していくように見えて素晴らしかった。
冒頭シーンでの「人魚は涙を流せない。だから余計につらかった」って原作の一文は、冒頭見た時点では”海の中では涙はすぐに水中に溶け込んでしまう=それぞれの世界の常識とその常識を覆せない悲しみ”だと思ったけれど、最後まで観てみると涙を流せないアリエルが初めて涙を流すのが”悲しみ”じゃなく、トリトン王がアリエルと分かり合い二人の旅立ちを祝福したことによる”喜び”の涙だったのが、それぞれの世界の常識もお互いの融和や理解しあうことで覆せるってメッセージに感じられた。
ディズニーがアンデルセンの『人魚姫』から『リトル・マーメイド』をアニメーション映画として制作する際に再解釈され、そこから『アナと雪の女王』や『モアナと伝説の海』、『アナと雪の女王2』で変わっていくプリンセスを描いていった今のディズニーたからこそ描ける『リトル・マーメイド』になっていたと思う。
人種やマイノリティへの差別と差別に対する復讐は、去年公開された『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』にも繋がるテーマ性で、ここ数年公開されている中でも『アクアマン』、『ブラックパンサー ワカンダフォーエバー』、『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』など海の世界を描いた作品がよく公開されるのは、CG技術の発展はもちろんのこと(制作自体が数年前なのに示し合わせたように同じようなタイミングで公開されるのは)”分断”が今現在世界の問題として描かなければいけないと各々の監督が思ったからだと思うし、後々になっても重要なポイントとして語られるタイミングなんじゃないかと感じた。
役者陣はアリエル役のハリー・ベイリーさんの歌声は言わずもがな、純粋さやおてんばな感じも素晴らしかったと思う。
個人的にはトリトン王役のハビエル・バルデムさんが(おそらくノーカントリー以来観たこともあってか)アニメーションでのトリトン王よりも前半の恐さが出ているように感じた。
逆にアースラ役のメリッサ・マッカーシーさんは今まで観てきた作品(ゴーストバスターズ、デンジャラス・バディ)のイメージやアースラの描き方も変わってたのもあって、恐ろしさよりも元々持っていたであろう愛らしさやトリトン王からの迫害に対する怒り、復讐心をより感じた。
エリック王子役のジョナ・ハウアー=キングさんもアニメーション版より出番が増えたことで素晴らしい歌声やただのヒロイン的な立ち位置では無いアリエルとの対等な関係性が上手く出てたと思う。
セバスチャンやスカットル、フランダー役のダビード・ディグスさん、オークワフィナさん、ジェイコブ・トレンブレイくんも素晴らしかったんだけど、オークワフィナさんとジェイコブ・トレンブレイくんは出演映画を観たことがあるからかキャラクターの後ろに姿が見えそうになるくらい印象的な演技でとても良かった。
アニメーション版のリトル・マーメイドを観返さずに観に行ったので、自分の記憶の中の印象よりもミュージカルシーンの進化と、実写×CGだからこそのファンタジー感の強化がより感じられた。
序盤の『Part of Your World』は予告編ではラストのフレーズのみ使われていたけど、ハリー・ベイリーさんの楽しくも力強い、地上の世界への憧れも感じさせ観客の心を序盤でガシッと鷲掴みする素晴らしい歌だったし、『Under the Sea』は普段(水族館などによく行く人でなければ)見ない海の中の生き物たちのカラフルさ、二足歩行する生き物がいないのに巧みに擬人化されていたり、クライマックスで規則的に集まったさまがまるで素晴らしい模様になっているのは、CGで描けるようになった今だからこそのシーンになっていてかなり好きだった。
個人的には和傘のような動きをするクラゲ?がいたのが嬉しかったけど、ロブ・マーシャル監督作品『SAYURI』の影響があったのかな、と思った。
全ての楽曲がレベル高いのは言わずもがななんだけど、個人的にはこの作品で追加されたジョナ・ハウアー=キングさんの『Wild Uncharted Waters』やダビード・ディグスさんとオークワフィナさんの『The Scuttlebutt』も、その楽曲目当てでもう一度観たいくらいとても好き。
youtubeで上がってる楽曲のサンプルを聴いているとサウンドトラックも欲しくなってくるくらいで、アラン・メンケンさんとリン=マニュエル・ミランダさんが手掛けた他の作品の楽曲も観て聴きたくなった。
2回目は吹替やIMAXなどの音響が良い場所で観たいな…。
もちろん、全てが最高!!って訳じゃなく(先にライアン・クーグラー監督やジョーダン・ピール監督を通ったってのもあって)白人監督が撮るのは説得力弱くなっちゃうんじゃないかって懸念点はあった。
でもロブ・マーシャル監督の過去作を観たことがないので観たらまた印象は変わるかも。
観賞後に、アニメーション版を改めて観直してみた。
もちろんアニメーション版を下敷きに脚本を作っているからってのはあるけれど、アニメーション版は(あらすじしか覚えてなかったのもあって)話の筋が荒々しく、メッセージとしても前時代的過ぎるように感じられた。
セバスチャンの指揮の説明や、アリエルがエリック王子を救った後の岩場での歌のシーンなどアニメーションだからこそ飲み込みやすいところもあったけれど、アリエル以外の七姉妹が文字通り空気のような存在になっていたり契約書を署名しているのに筆談をしないシーンなどの作劇上の意味をなしていないシーンや、海の世界の人魚や陸の世界もが全て白人なのは"白人以外はいないもの"として描いてるようにも見えて不自然に感じたし、巨大化したアースラに沈没船を追突させるのがエリック王子のシーンやアースラが前時代的なヒロインのようになればいいとアドバイスするシーンは男女平等を掲げている今現在魅力的に映るかと言うと疑問にも感じる、セバスチャンを八つ裂きにしようとするシェフのシーンやアリエルとエリック王子が旅立っていくシーンが帆船に乗り込んで(カットはされてるかも知れないけれど)家族や海の世界の者たちに目もくれないシーンは、もし今そのままで映画化されていたらそれこそ総スカンにあっていてもおかしくないシーンになっていただろうし劇場を爽やかな気持ちで出れなかったと思う。
もちろん、リアルタイムやそれ以後にアニメーションで観て素晴らしいと思った人達のその思った気持ちや、その時アニメーション版を作ったクリエイターが悪いとは1ミリも思わない(セル画とは思えないほどの枚数を描いて躍動感を表してるように感じたし)けど、日本の昔話も元の話と今の話に差異があるように物語が時代に合わせてアップデートしていくことは必要だし、それに対して頑なに拒否感示すのは、それこそ劇中のトリトン王のような分からず屋な気がする。
勿体ないなァ
というのが第一印象です。
なにが勿体ないか?
端的に言うと、「主人公の表情の乏しさ」と「陸でのドレスの似合わなさ」です。
順を追って説明します。
まず、ストーリーや展開はアニメそのままです。
人間界に憧れるアリエルがエリック王子と嵐の夜に出逢い、恋に落ちて、ますます陸に上がることを夢見るようになります。そこを魔女アースラにつけこまれる。
そこはいい。
歌は文句なしに素晴らしかったし、アニメ通りの展開にしてくれたのも嬉しかった。
実写にして増えたことと言えばエリック王子の歌とスカットルのラップぐらいで、それは楽しく聞けたので全く問題ありません。とくにラップは面白かった。
ですが、アリエルといえばディズニープリンセスのなかでも1,2を争うほどに感情表情が豊かな少女なのに、ハリーベイリーは全然表情が変わりません。これはあまりに勿体ない。
喜怒哀楽を素直に表現するところにアリエルの魅力の一つがあるのに、ハリーは大体のシーンでぼうっとした顔をしてます。起きてる? 目開けたまま寝てんのか?と思ったくらい。
そもそも女優では無い人間を起用した難しさもあるんでしょうが、表情の指導ぐらいやってほしかった。今作のアリエルは歌以外の魅力がほとんどないのも、この「表情の乏しさ」にあると言っていいでしょう。
モブのほうが表情豊かってなんやねん。
次に、ドレスの似合わなさ。これは原作のアニメ通りに青やピンクの衣装を着せたのでしょうが、そもそも肌の色が違うのだから似合うわけがない。パステルカラーは黒人に合わないんですよ。もっとパキっとした色味じゃないと。
中途半端に原作を模倣するせいでちぐはぐになってるところはちょこちょこありましたが、とりわけドレスの似合わなさが酷かった。
衣装担当はなんとも思わなかったんか?
監督は本気でコレでOKだしたんか?
ひょっとしてアリエルとか原作への愛がゼロなのでは?
...と思うぐらいには似合ってないです。
まあこれは主観なので、見る人によっては似合うようにも見えるんでしょう。
あと、これはハリーベイリーへの文句なのですが、せめて髪はもっと赤く染めて欲しかったしドレッドにしないで欲しかった。ここも原作と違うせいで強い違和感を覚えるところです。
制作陣は黒人が演じることによって黒人少女へのエンパワメントになると謳ってますが、それなら赤毛の子供たちへの配慮も忘れないで欲しかった。アメリカでは昔から赤毛はからかいの対象です。そのなかで、赤い髪を波打たせながら歌い踊る可憐なアリエルは彼女たちの憧れだし、自尊心の象徴だった。
その役どころにおさまったのだから、自身のヘアスタイルに固執せず、ちゃんと変えて欲しかったです。半端に日に焼けたような茶髪ドレッドはアリエルじゃない。まったくアリエルじゃない!
繰り返しになりますが、歌は本当に素晴らしいですよ。
おじさん三人衆(セバスチャン、グリムズリー、トリトン王)
の演技もよかった。エリック王子もめっちゃイケメンで目の保養です。
アリエルの見た目と演技力のなさだけが本当に勿体ない。
なので、星3つです。
これが人種差別的意見に見えるならもう知らん。
ディズニーは死んだ。
以上です。
良い実写化!🥰
アラジンと同様に実写化の成功例だと思う。
とにかくアリエルとエリックの愛嬌は凄かったですね。好きになっちゃう。
正直ですね、リトルマーメイド自体にそこまで思い入れなかったんですが、ラストで泣かせてくれちゃいました。あれは泣くよ。
アリエルの演技に関して、まず人魚というキャラクターで身体を動かしながら演技するのめっちゃ難しいと思うんですが……ばっちりこなしてました。人間として不自然な動きしながら演技するのってめっちゃむずいんですよ。
あと、表現面では、あまり派手な演技じゃないが、実写だからこそナチュラルさが必要で、かつ愛嬌があるべきという難しい役どころを、バランスの取れた感情表現でしっかり体現していた。これも普通の役者ではできないよ…。ハリーベイリー見事!
クライマックスではアニメから二人の役割を入れ代えたところがあって良い方に作用してると思う。
アースラはコミカルにしすぎたかな?もっと底しれない恐ろしさがあってもよかったと思う。ここについてはキャスティングが微妙だったかも。
映像としてはもっと世界に広がりを感じる撮り方しても良かったかなと思う。少し舞台が狭く感じた印象。
セバスチャンはじめとした賑やかし隊は、最初キモッと思ったんですがwだんだん可愛く見えてくるから不思議。結果としてちゃんと現実の生き物っぽくしたのは正解でしたね。あれが変にデフォルメされてると世界観に説得力がなかったかもしれない。
総じて、現代的な要素もしっかり取り入れて撮影に難しい題材を実写化として成功させ、誰でも楽しめる映画にしていたと思う。
キャスティングに違和感
海の国王トリトンの末娘で、美しい声を持つ人魚のアリエルは沈没船の探索などで拾ってきた未知の道具に興味津々で人間界に憧れを持っていた。ある日、嵐に逢って溺れかけてた人間のエリック王子を救い、浜辺まで運んだアリエルは、救助が来たことを確認し、海に戻った。しかし、人間界への興味とエリック王子に会いたいアリエルは、海の魔女アースラと取引をした。その内容は、3日間だけ人間の姿になる代わりに、美しい声をアースラに渡すというものだった。人間の姿になったアリエルはエリック王子と再会するが、声が出ないのでエリックに気づいてもらえない。さてどうなる、という話。
海の中の映像は綺麗だし、アリエル役のハリーベイリーも可愛い一面もみせるが、全体的にイマイチ入り込めなかった。
王子が若いのにオッサン体型だし、女王は女中と見間違うほど貫禄もなく普通のオバさんだし、アリエルの姉たちも白人、黒人、アジア系なとバラエティに富んでて、こんなに似てないのに姉妹?母親が皆違うのか?なんて違和感だらけ。人種差別をしないように配慮している意図はわかるが、こんなのじゃあ、話に入り込めない。
もっとキャスティングに工夫が欲しい。
タコババアだけは良かったが。
時間の関係で吹替版での観賞となりハリーベイリーの声は聴けてないが、彼女の顔がアップになると眉間の傷跡が気になり豊原江理佳の美しい声が響いてこない。
黒人を主役にしても良いけど、脇役ならまだしも、主役にはもっとビジュアルを考えて欲しい。
とにかくキャスティングに不満だらけだった。
追記
字幕版を観ました。
ハリーベイリーの歌声は素晴らしかった。
キャスティングの違和感も慣れると少なくなった。
なので星+0.5の3に変更しました。
本作は字幕版がおすすめです。
中身は普通です。ただ王子の設定が気になる
良くも悪くも色々と言われている今作を観賞してきました。
やはり世間が心配していた通り、見た目(肌の色うんぬんの前にドレッドヘアが気になる)はひっかかりますが歌や音楽は流石だと感じました。
アリエルよりもフランダー、セバスチャンのナマモノ感が凄くてそっちの方が気になります。「実写なんだからそりゃリアルにするでしょ!」って考えだとは思うのですが、その2匹くらいはアニメのビジュアルに少しは寄せても良かった気がします。
話は普通…というかアノ名作そのままなので良く言えば王道、厳しめに言えば特に新しさはないです。まぁディズニーの名作実写はだいたいそうなので仕方ないのですが。
話の全体的な流れも元の作品とほぼ同じなのですが、元作品(80分くらい)よりも一時間近く長い(135分)ので正直、引き伸ばされている感がありました。その割にはセバスチャンが厨房から逃げるシーンなどは描かれていなかったりします。
個人的には特別良くもないですが、悪くもないといった感じです。
一緒に観に行ったツレは割と楽しめたそうなので、当たり前ですが良いか悪いかはその人によります。
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※以下、このくらいはセーフだと思いますが、人によってはネタバレと感じてしまうかもなのでご理解の上お読みください。
上映前から問題視されている
いわゆるポリコレ的要素ですが
アリエルの肌云々よりも気になったのが
タイトルに書いた『王子の設定』です。
地上でのシーンを見た時、「なんか国民の多くが黒人だな…?」と思ったら、どうやら何故か舞台は南国あたり(?)に変更されているようです。その地を治める女王も黒人でした。元のアニメでそのような世界観だった記憶はないのですが。
しかしここで更に気になったのは、
母である女王は黒人なのに
エリックは黒人ではないという事です。
なぜかというと…
「エリックは海外からきた孤児で、王女に拾われた養子」みたいな設定らしいです。
正直、この設定にする意味がよくわかりません。
「黒人が多く出る」のような理由以外でこの設定にした意味があるのだろうか、と少し考えてみましたが…やはりよくわかりませんでした。
「外から来たエリックだから、おなじく外の世界から来たアリエルに好意を抱いた」みたいな事でしょうか?だとすれば少し無理があるように思えます。
もしかしたらなにか深い意味があるのかもしれません。
しかしもともと子供たちのために作られたアニメ作品の実写なのにも関わらず、一部の大人くらいしか読み解けないような深いメッセージがあるのだとしたら正直、自分はそれを邪魔に思ってしまいます。
何かしらのメッセージがあるのならもう少しストレートな表現で伝えるべきだと感じました。
もちろん作品の邪魔にならないよう配慮して。
アースラとのラストバトルについても思うことはありますが、これは明確なネタバレになりそうなのでご自身でお確かめください。
〈女の子の夢〉から〈人類の理想〉へ
予想以上に素晴らしい作品でした。
まとめるとタイトルの通りです。
アニメ版(1989年)から、映像も脚本も、何倍もスケールアップしています。
たとえ人にバカにされても理想を語りたい、という人がディズニーにはまだいるのだなと思いました。
最初に「人魚」について。
「人魚」という存在は、作品中にも登場するように歌声で男性の船乗りを誘惑するものということになっていて、その背後には女性は男性に害をなすという女性嫌悪(ミソジニー)思想があるわけです。まず、これをアンデルセンが人間を助け、一時なりとも対等に恋愛をする存在にアップデートしました。
アンデルセンにはそれでも最後に女性だけが犠牲になって終わるという限界があったのですが、これをアニメ版が生きたまま王子様と結ばれるという話にアップデートしました。
そしてこの実写版は、アニメ版の弱点(もちろんそれ自体は1989年の作品なのですから仕方ない部分もあります)をほとんど全面的に補い、何度かのルネッサンスを経て「プリンセスと魔法のキス」以降のディズニー長編アニメが明確に提示している「女性は男性によってのみ幸せになるのではない」「男性にとって都合のいい女性像を、〈女の子の夢〉=女性の理想像のように幻想させる作品はもうつくらない」「女性も男性と同じように一人の人間である」「ならば女性の理想は人類の理想である」という方針を、まさに体現した作品となっていました。
これは指摘するまでもないですが、「人魚」と「人間」(海と陸)は対立する種族、国家、あるいは人種などなどのメタファーとなっています。
この両者の和解と和平の象徴がアリエルとエリックであるというところに収れんするように物語が組み立てられています。
そもそもの初めからそうしたテーマの作品としてつくられていることに注意すべきでしょう。ここはすでにアニメ版とも微妙に違っています。
ただ一方で、人間も人魚も、人種的な壁はほぼ取り除かれている世界で、いずれにもあらゆる人種、肌の色が混ざり合って暮らしています。人魚にもアジア系(黄色人種からインド系含む)、ヒスパニック系もいて、王子様の城下町は南米のイメージですね。(この点、あるレビューが「白人だらけのキャスト、原作に忠実に再現されたキャラクターばかりの中に黒人は異質でしかなかった。」と書いていますが、これは完全に間違いです。むしろ白人のほうが少数派だったくらいです。たぶん一番多いのはヒスパニック系でしたし、エリックの養母である女王は黒人女性でしたよね。このレビュワーは本当に映画を見たのでしょうか)
まず、トリトン王は家父長主義的な、娘を自分の思い通りにし、監視する存在という点がアニメ版よりも強調され(と当時に、そうした古い父親像に違和感を抱いているのはアニメ版通りです)、しかしそうした強権的な姿勢を反省して娘の「味方」となります。家父長主義の相対化という点は、アニメ版よりもかなり自覚的になされていると思いました。
アリエルとエリックの出会い。ここもアニメ版と微妙に変わっています。アニメ版だとアリエルはエリックのルックスを見た時点ですでに恋したように描かれますが(アンデルセンのまま)、今作では自分を犠牲にしてでも犬(マックス)を助ける姿を見て好きになるという展開に微修正されています(さりげなく描かれていますがおそらくそういう意味だと思います)。つまり、人間と異類とを差別しない王子の内面をアリエルは見ているのです。
ですから、アニメ版ではトリトン王に宝物を壊された後に王子の像の頭部をいつくしむのに対し、今作では王子そのものの像ではないうえに、手の部分に寄り添っています。それは犬を助ける手なのです。
一方、エリック王子も、アニメ版ではアースラが化けた女性(これは「人魚」の魔力である「声」に幻惑されているので前に触れた古来の人魚のままです)をコロッと好きになりますが、今作ではアリエルのことを前日のデートでかなり愛するようになっており、であるからこそアースラの「声」に幻惑されている自分自身に戸惑っています。
(なお、デートの場面での「アリエル」という名前の伝え方はアニメ版よりずっといいと思います)
アニメでは、アリエルが声を取り戻し、その魔力とないまぜの形で「君だったんだ」と今度もまたコロッとアースラからアリエルに傾くという展開に見えてしまっていました(そのつもりはないのかもしれないがそのような形になってしまっている)が、実写版ではその前からアリエルを愛し始めていたからこそ「声」が戻って愛が確かなものになるという展開です。ここもきちんと考えられた展開となっていました。
二人とも、アニメ版よりずっと人を好きになることについて誠実なキャラクターになっているわけです。
そういう点も含めて、人間の感情を「一目ぼれ」的な簡単なものとせず、きちんと納得できる展開に乗せ、なおかつ異なる存在との共生というテーマを背後において、今のアメリカ、ひいては世界は直面している問題への理想を語ります。
ここでアースラも何らかの形で共生の枠の中に入ったなら本当に文句はなかったのですが、それは高望みしすぎというものでしょうか。
他にもアップデートされている点はたくさんあると思いますが、また改めて鑑賞して確認したいと思います。
キャストの人種的配置に一部の方はヒートアップしているようですが、この作品が、というかディズニーがいま語ろうとしているテーマからして、こうした俳優の人種的配置もその趣旨に完全に沿ったものです。それより何より、女性を一人の自立した存在とするからこそ、〈女の子の夢〉ではなく〈人類の理想〉をアリエルに託そうとしているその姿勢をこそ見てほしいと思います。
最高!映画館でこどもと見たい!
音楽、映像素晴らしかった!アリエルの歌声で泣かされるとは思わなかった
映画として金払って見に行く価値はあります
CGにはすぐ慣れる。ドレッドのアリエルにも。
私はエリックもかっこよく見えてきました
まじ見てないのにビジュに関してとやかくいう奴、見てからも言う奴、全然映画見てないやん!って思います。
ポリコレのごり押しって声が多いけど、子ども向け映画にポリコレ優先させて何が悪い。金髪が良かっただの、統一性がないだの、映画のストーリーに中途半端に正当性を求めるやつらが言ってます。レビューではないです。
じゃあなんでカニ喋るんだよ、海のなかで歌えるんだよ。もうディズニー映画ってことを忘れてる。ターゲットは色んな国の子どもたち。子どもたちに勇気を与えるディズニー作品としては大成功だと思います、ラストは感動の涙…
映像も綺麗だったし、歌も楽しいし子どもと見に行きたい。中だるみはあるけどアニメ原作好きな人も満足な再現度だと思います。私も実際そうでした。実写になって急に整合性をもとめるのはどうかしてる。
そりゃ今までの実写化には劣るけどそこまでbadに振るほど駄作でもなかった。
とりあえず見れる映画
現在の多様性をかなり意識した映画だった。
ちょっと露骨すぎる感じはしたけど、ディズニーという夢とファンタジーなので、目を瞑れる範囲かなと…
近い未来は、気にならないくらいの世界になってればいいなと個人的には思う。
アリエルの歌は素晴らしかった。年齢に似つかわしく無いとか言われてるけど、アリエルの年齢を意識してなかった私は、彼女が歌った瞬間輝きが増して驚いた!もっと歌を聞きたいけど、物語的に話せないし、話すと演技がってところもあるので、しょうがない。
ただ、一つだけ言いたいのは、アニメーションの記憶がないからか、終盤に「アースラー!?笑笑笑」ってなったのは私だけかだけ知りたい…
有り得ない!いや、アリエル
さぁ、色々と話題になっている本作🧜♀️
私も、決して差別する訳ではなく、起用した人に物申したい側で。「なんで本作で?」と。そりゃもう、ハリー・ベイリーはよく頑張ってましたけど、やっぱり違和感。もっと彼女が活躍できるディズニー映画はあったはず。アラジン🧞♂️が白人では成立しないように、本作も黒人では成立しない。結局、見る前と後でその思いは変わらずでした。
あともう一つ。
冒頭の名言(?)にもあるように、海では涙が見えない。ですから、アリエル役には感情を顔で表現する、繊細な演技力が必要となるわけですが、歌手が本業であるため仕方の無いことなんだけど、ハリー・ベイリーにはどうもその力はありませんでした。表情は「嬉しい」「悲しい」の2択であり、レパートリーに乏しい。その2つに関しても、とても機械的で人間味を感じない。吹き替え版で鑑賞したため、実際に聴いてはいないが、歌は素晴らしいと思う。だけど、それだけで起用するにはかなりハードルの高い役では無いだろうか。でも、よく頑張ったよ!
そして、肝心な内容について。
これは申し分無かった。流石、ディズニー。めちゃくちゃ面白い。アニメ版はうる覚えだったけど、見進めていくうちに思い出していく。実写化が上手くいったことに感動が湧き上がり、テンションは開始10分で頂点に。4DXで鑑賞したため、作品への没入度は完璧。「アバター WoW」ぶりに4DX鑑賞したが、やはり水とこの上映形態の相性は抜群。世界観の構築や映像の美しさは、アラジンには大きく劣ってしまいますが(神作と比較されるのも可哀想な話だけど)、それでも大金をかけているだけあってよく出来てます。
リトル・マーメイドといったら、この曲。
おそらく、多くの人たちが「under the sea」を楽しみにこの映画を見に来ているかと思うが、これがもう素晴らしい。セバスチャンの声優を担当した木村昴が、やっぱりいい声してるし、これ以上なくハマり役。実写ならではの華やかさを生かした映像と共に、ディズニーらしく、リトル・マーメイドらしく、最高の5分間に仕上げている。正直、この名曲がここまで楽しいのなら、もう元はとったようなもの。しかもそこに4DXによる演出付きですから、気分は完全にディズニーシー。現在は満員御礼の「マリオブラザーズ」と「ワイルドスピード」、来週には「ザ・フラッシュ」「スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース」ですから、木曜日には終わってしまう可能性大ですが、ぜひとも本作は4DXで見て頂きたい。
主役であるアリエルは少し残念ではありましたが、悪役・アースラを演じたメリッサ・マッカーシーがディズニープリンセスの実写化史上、最高なヴィランでした。言葉に出ないほどの神演技。彼女のおかげで作品が彩り、見応えが増し、このような高評価に繋がったと思います。言い方は酷いですが、アリエルが髪までも黒であったため、はっきりいって地味でしたが、このアースラのおかげで絵が保っていました。個人的には、ディズニーはプリンセスよりもヴィランの方が圧倒的に好き。魅力的だし、キャラクター性が面白い。
日本語吹き替え版のアリエル・豊原江理佳がどのような方なのか全く存じ上げませんが、歌唱シーンはすごく良かったと思います。ですが、会話のシーンは微妙。こちらもまたキャスティングされた時点で批判されていたようですが、プロの声優たちに囲まれている状況だと、さすがに無理があります。これも、歌唱力だけで配役された感じなのかな〜。
とまぁ、長々書いてしまいましたが、思った何十倍も面白かったですし、「アラジン」「クルエラ」に次ぐディズニー実写映画としては、あの2作品が強すぎるが故に見応えは薄いですが、天下のディズニーなので作品の質は言うことなしに良かったです。ただ、王者の復活作には今一歩足りないかなと。今後ともこのような世間の意見を反映しているようで逆行していくスタイルを取っていくのではあれば、イルミネーションに覇権を取られることでしょう。ですが、まだまだ見込みはあります。またキングになることを期待してますぞ👑
とにかく、本作は世間の評価に惑わされず、出来れば4DXでご覧になることをおすすめします。面白いよ!
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