劇場公開日 2023年6月9日

「もしアニメのリトル・マーメイドを鑑賞済みなら」リトル・マーメイド ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5もしアニメのリトル・マーメイドを鑑賞済みなら

2025年4月6日
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楽しい

単純

普通に楽しめると思いますよ。
外野の雑音が大き過ぎて、素直な目で鑑賞するのが難しいのがとても残念。そんな事気にせず楽しめばいいんだなと思う。

アンデルセンの人魚姫がペースの、ディズニーアニメのリトル・マーメイドを実写化する、ということで海底世界をどんな風に映像化してるんかなーと期待したけど、その色使いとかはさすがディズニー、鮮やかで煌びやかな海底世界を再現していて、これはアニメとはまた違った美しさだなーとうっとり見入った。

ストーリーも変に改編せず、アニメ版をかなり忠実にトレースした流れになっているので、終盤若干怪しくなった実写版アラジンよりも物語に入り込みやすかった気がする。
変にいじる必要はないんだなぁ。

ディズニー映画といえば、のミュージカル的歌唱シーンは元々そんなに多くなかったのかな、それともウィキッドで脳がバグってしまったのか分からないけど思ったより少なめ。
だけどお馴染みのパート・オブ・ユア・ワールドとか、アンダー・ザ・シーなどなどしっかり歌ってくれるし、アリエル役のハリー・ベイリーも伸びやかな声で歌い上げていて素晴らしかった。

なので、やっぱり不自然な部分が物語への没入感を邪魔してくるのがとても残念。
別にアリエルがアフリカ系の女性でも、そんなに違和感は感じなかったけど、エリック王子の母親はちょっとさすがに不自然な感じが拭えなかった。
なぜこの母親と息子が…うーん、そういう事を違和感として感じざるを得ない配役にする事への配慮をして欲しかった。
別に、だったらエリックをアフリカ系の俳優さんにすれば違和感は無いわけで、なんだかどうしたいのか方向性が分からない配役に気を取られる事がとても勿体無いって思う作品だった。
別にトリトン王の娘にアジア系とかラテンとかいてもいいのよ、あー港々にオンナがいるんだなぁぐらいに考えておけばいいから。

でも、それでもやっぱり気になるなーって人は居るはずで、そういう要素を映画に盛り込まなきゃいけない今の時代の流れっぽいものがなんだか嫌だなぁと、映画本編とは関係のないところでつまづいた、大変勿体無い作品だったと思う。

ハルクマール
近大さんのコメント
2025年4月7日

女王と王子の実じゃない関係とか、疑問符の多い新解釈でした。
“アンダー・ザ・シー”の使われ方もつっこまれてましたね。本来セバスチャンが陸に憧れるアリエルを思い留まらせる為に“♪︎海は素晴らしい!”と歌うのに、この実写ではアリエルも一緒に歌って、意味合ってないとか。
ディズニーの最近のポリコレ実写には、う~ん…となるばかりです(>_<)

近大
盟吉津堂さんのコメント
2025年4月7日

共感ありがとうございます!

ハルクマールさんのレビュー拝見して、アリエルは黒人女性に変更したのに、王子だけは白人男性のイケメンで押し通そうとする、その違和感に観ている側は一番モヤモヤしたのかも知れないと、何となく腑に落ちました。

トリトン王の娘たちにもかなりモヤモヤしましたが、「港々にオンナがいる」と考えれば納得です(笑)!
自分も含めて観客の大多数はトリトン王は超自然的な神様だから、ということで深く考えるのをやめてモヤモヤを抱えたまま本作を観終えたと思いますが、普通に考えればそれしかないですね(笑)。

鋭い考察と軽快な文章が楽しいです!
当方レビュー初心者ですが、フォローさせて頂きたく、よろしくお願いします!

盟吉津堂