「ディズニーだからできた物語」リトル・マーメイド 彬さんの映画レビュー(感想・評価)
ディズニーだからできた物語
上映前からキャスティングで賛否両論あった本作であるが、観終わった後には「ああ、このキャスティングでなければならなかったのだな」と腑に落ちる。「そういえばなんか炎上していたなあ」くらい、遠い記憶のように感じられる。
この物語世界では、ごく普通にさまざまな人種の人々が共に暮らしている。
人魚の世界でも白人黒人黄色人が家族であるし、特にそれに触れることもない。
人間の世界でも同様であり、例えていうなら「甘いものが好き」「辛いものが好き」くらいに些細なことであり、肌の色も人種も大した問題ではない。
また、悪役を除いては美醜についてはおそらく一度もセリフが存在しない。振る舞いに対してなどはあっても、可愛い、綺麗、と言った言葉がない。
イッツアスモールワールドの世界観がそこにあるような気がした。
物語の結末は、ディズニーが目指しているであろう世界であり、これを作れるのはクリエイティブのパイオニアであるディズニーしかいないだろう、とも思った。
そんなメッセージ性の強い作品ではあるが、冒険活劇として楽しめた。
リアル路線になった(笑)セバスチャンやフランダーたちもキュートでよかったです(笑)
あとは歌がうますぎて拍手できないのがもどかしかった。
デートムービーにもぴったりだと思います。
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