「バビロンとは」バビロン motoさんの映画レビュー(感想・評価)
バビロンとは
キリスト教的には最も繁栄している不道徳な都市というイメージらしい
また、バビロンはバベルのヘブライ語表記であり、つまりはバベルの塔をイメージしているものと思われる
そういったイメージで見るとなるほど、退廃的で不道徳感が満載なオープニング
そしてその後サイレントからトーキーへと時代が変わるとサイレント時代にはなかった声や、台詞、音への配慮がとてもシビアになり、栄光から転落してしまう
逆に音を味方につけた者は一気にスターダムにのし上がっていく
この辺りもバビロンが神の怒りに触れ散り散りにされたことに通じていそう
そしてエンディングのあるシーンは逆説的にそのバラバラにされた色々な人達が集まって映画を観ているように見受けられた
ところどころ結構グロいし、汚ないし、めちゃくちゃなのでその時点で否定的な人も多いかもしれない
しかし映画制作がこの映画に出てくるようなとんでもない事をやってきて、その時代を経てきた延長線上に今がありそういった時代を映像に残した事には意味があるだろう
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Mさんのコメント
2023年7月6日
苦手な部分もありましたが、映像と音響は魅力的な映画でした。
(私が)苦手な部分をカットしてもらって、短く(可能なら100分程度)してもらえば、私の中では名作のひとつになったかなと思いました。