「普通の人と普通ではない性的嗜好・感性を持つ人達の話」正欲 ひとふでさんの映画レビュー(感想・評価)
普通の人と普通ではない性的嗜好・感性を持つ人達の話
普通の人には理解しがたい話かもしれないが、少しでも周囲との違いだったり疎外感を感じた人には分かる部分もあるのでは?
登場人物が結構多いがオムニバス的に紹介されるので分かりやすい。
普通の人代表として登場する寺井(稲垣)とその家族の諍いと普通ではない桐生(新垣)と佐々木(磯村)の話が主軸。
寺井達が分かり合えずに桐生達が離れがたい存在になっていくのが皮肉めいていて良かった。あらゆるところでこういった対比が描かれていて、それぞれの立場や心情が際立つようになっていた。
寺井夫婦の描写にはどちらの言い分もある程度理解できて、どちらか一方が悪いわけではないように見せていたと思う。
物語に大きく絡むわけではないが男性恐怖症の神戸八重子の演技が素晴らしかった。もう神戸八重子じゃん!
観終わった後の余韻が凄い。
今年の邦画では一番好きな映画。
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uzさんのコメント
2023年11月16日
こんにちは。
寺井夫婦は、旦那は将来、奥さんは現在しか考えていなかったように見えました。
話し合って落としどころを探さず、正しさを押し付け合うだけの関係性が致命的でしたね。