「ちょっとシュールで悲しい斬新ホラー」バーバリアン Rさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっとシュールで悲しい斬新ホラー
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はじめはキースが怖い人なのか、それとも意外とテスなのか、とか思っていたけれどまさかの展開だった。
来るぞ来るぞという雰囲気を出してくるのに来ないのがソワソワして引き込まれた。
意味深なカメラワークと音楽も良かった。
キースはただの良い人だったのね。可哀想。
暗闇から這いつくばって出て来たキースはお化け並みに怖かったけど。
ずっとホラーテイストなわけではなく、突然オープンカーに乗った陽気な男に話が転換したりと、3本立てで一旦話が切り替わるのもアクセントとして良かった。すぐに話が繋がるので頭を悩ませることもなくスッと入って来た。
あの人間と言っていいのか、母性の化け物と言っていいのかわからない彼女は怖かった。生まれた時からずっと地下にいて教育を受けずに育児の映像だけ見せられ続けると、ああいう人間が出来上がるのか。悲しい話でもある。
あんなに怖いのにミルクをあげようとしてきたり、飲まないと引きずり出して自ら授乳しようとするシーンはシュールで少し笑ってしまった。
放り投げられた子供を助けるために自らも飛び降り下敷きになった彼女はまさしく母親だった。
ただあの怪力はどういうことなのだろうか。
あまりない話の展開と雰囲気で面白かった。
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