「異色の「ホロコースト」映画」ヒトラーのための虐殺会議 みっくさんの映画レビュー(感想・評価)
異色の「ホロコースト」映画
ナチス高官がホロコーストの裁判で、
「単に仕事をこなしただけ」旨を証言した、と何かで読んだ記憶がある。
恐ろしいこと、と思ったが、本作で改めてそう思った。
会議の議題は、ユダヤ人滅亡作戦をどう進めるか?ということだが、
まるで会社で、事務所や工場の引っ越しをするかのように、1200万人を殺害する相談をする。
会社と同様に、タテ割りで、部署ごとの主導権争いや、責任の押し付け合いがあり、
「サラリーマン(中間管理職)」
の悲哀を感じさせる。
(でも同情はしない。)
ユダヤ人を憎むあまりの行動だろうが、
彼らを「特殊事例」と他人事にできるだろうか?
在日ヘイト、外国人ヘイトは日本でも酷いし、どの国でも人種差別はある。
程度の差はあれ、同一線上である。
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