「映画の役割の一つなのだろう」ヒトラーのための虐殺会議 Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
映画の役割の一つなのだろう
映画は、恋や夢、未来を語るときもあるが、歴史上の出来事を後世に残す役割を負うこともある。
『ユダヤ人問題の最終的解決』
と邦訳されている人類史上に残る汚点のキーイベント「ヴァンゼー会議」について、実に淡々と再現されている。
身の毛もよだつような会話が、高級将官、高級官僚たちにより繰り広げられる。
「労働力の維持」
「公民権剥奪」
「特別処理」
「ユダヤ人資産のアーリア化(略奪のこと)」
「疎開」
「強制断種」
「先の大戦(第一次世界大戦)の功労者の扱い」
「奴隷」
「人道的な方法」
「ドイツ人の精神の健康が心配」
「ユダヤ人は自業自得」
第二次世界大戦の終結から78年、ようやく、この歴史的愚行を描く″時″が訪れたのだろう。
この映画が公開された年に、パレスチナが戦場になったのは単なる偶然なのか??
この会議については、完全な議事録が残されていてニュルンベルク裁判でも貴重な証拠として機能したという。
会議に参加していたのは、狂人だったのか?
自分がその場にいたら、どうしただろうか?
多くの人に見ていただきたい作品だが、
見たことを後悔する人もいるだろう。
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