「いゃー。凄い内容の会議だった。」ヒトラーのための虐殺会議 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
いゃー。凄い内容の会議だった。
かねてより、ドイツのユダヤ人虐殺に関し、製作される映画は殺される立場のユダヤ人から描かれてばかりであった。正直なところ、私は飽きていた。
加害者であるドイツ人の立場からの映画が製作されるのを待っていたら、この映画が公開された。
ユダヤ人虐殺処理が、理路整然と議論されていく。会議参加者にとって、ユダヤ人虐殺を反対するものはなく、いかに効率的に、いかにドイツ人の精神的負担が掛からないよう討論する。そら恐ろしくなる映画だ。
現在、ロシアがウクライナ侵攻した際、ウクライナ人のロシア移送もこんなような議論をして、実行にしたに違いない。
予備知識もなくいきなりこの映画をみても、会話の裏に何が隠されているのか、正直わかりません。鑑賞後、パンフレットを購入しました。出演者は50代から60代の年齢の人達が演じていますが、史実は40歳前後の壮年期の年代で、演じた方より10歳は若い。
秘書を除いて、この会議の参加者は全員戦争犯罪者ではないかと思いましたが、実際は処刑された人は3人でした。自殺が2人。暗殺された人が1人。失踪者が1人。刑に服した人が1人。失踪者を含め8名が生き延びたことになる。
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Bacchusさんのコメント
2023年1月23日
コメントありがとうございます。
プーチンの罪は勿論そうですが、ほぼ独裁国家でロシア国民はウクライナ侵攻がどういうことか、正しくは知らないと思いますので、ロシア国民の罪を問うのは難しいかも知れませんね。
日本人だってクリミア侵攻は2014年から始まっているけれど戦争は2022年から始まったものと思っている人が多いですし…。