「【しっかりとした生きる軸をもたない生き方をしている男女の、お互いに腹を探り合うような会話劇。】」の方へ、流れる NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【しっかりとした生きる軸をもたない生き方をしている男女の、お互いに腹を探り合うような会話劇。】
ー 姉の雑貨店で店番をしている里美(唐田えりか)
そこに現れた恋人を待つ男・智徳(遠藤雄弥)。
店を出て、東京の街を歩きながら相手の腹を探り合うように語りあう2人。
街を彷徨う彼らは、互いに話していることが事実なのかわからないまま、惹かれあっていく。ー
◆感想
・里美を演じる唐田えりかさんの、殆ど感情を表に出さない、何を考えているのか分からない表情が、能面のようで怖い。
・智徳を演じる遠藤雄弥さんも、恋人が居ながら里美と会話しながら、ふらつく。
<そして、智徳は待っていた恋人と再び歩き始め、里美は一人で歩く。恋の重みが感じられない不可思議な男女の会話劇。
この監督が、この作品で何をメッセージとしているかは、何となくは分かるが・・。
唐沢えりかさんは、「寝ても覚めても」では、東出昌大が二役で演じる男に翻弄される女性を演じたが、今作では彼女が演じた里美が何を考えているのか分からない。
唐沢えりかと言う女優も、本当に良く分からないが、不可思議な存在感は凄いと思った作品である。>
コメントする