「ジャパニーズ・エブエブ」映画ネメシス 黄金螺旋の謎 ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャパニーズ・エブエブ
ドラマ版は見てなかったのですが、予告の感じ見なくても大丈夫だなーと思い鑑賞。メインキャストというよりかは、伊澤沙織さんが参戦してる方が気になったので。
んー典型的なドラマの劇場版って感じでした。それ以上に役者陣を活かしきれてないというのがあまりにも致命的すぎて…。
夢の世界を行き来できるアンナがその能力を活かしてポンコツ探偵と社長と経営する探偵事務所ネメシスに舞い降りる依頼を解決していく…という流れが主だと思います。なんとなくの解釈ですが。
いかんせん物語が面白くなっていかなかったです。夢が現実になる→解決するために動く→また夢を見る…の繰り返しで物語が進まないと思ったら、段階すっ飛ばして夢のうんたらどうたら言い出して、コントロールできるとか言い出して、謎の組織と雑に対峙して、超中途半端に終わって、社長の誕生日会でおしまいってなんじゃそりゃと思いました。映画化として完全に失敗してますし、テレビSPとして流すにも足りてないクオリティでした。
全体的に期待していたのが、思ってたよりも血が出てるなと思い、アクションにも力を入れてそうなので、物語がダメでもそこさえ良ければ…!という希望を持っていたのですが、そこも…。ドラマの主要人物たちが次々と死んでいく展開は殆ど夢の中の話ですし、実際に起こる事故もパトカーにトラックが突っ込んでぐちゃぐちゃになるのに重賞で済んでたり、お前は死ぬんかいというのもありましたし、夢オチの展開を何回も繰り返すのはくどかったです。何回使い回すんだよと結構イラッとしました。
アクションもカンフーが偶然にも「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」と被ってたので比較してしまいましたが、どう考えてもクオリティが段違いでした。グーパンやキックを要所要所でしているだけなので、アクションは全く映えませんし、伊澤さんが出ているシーンもキレッキレなのに暗い場所ですし、メインキャストが被さっているので見れないというもどかしさに襲われました。
役者に罪は無いです。これは完全に製作陣のやる気というか、作品への熱が無いように思いました。やはりドラマ映画はどうにも合わない…。「TOKYO MER」はどうなることやら。
鑑賞日 3/31
鑑賞時間 12:00〜13:55
座席 K-3