Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バックのレビュー・感想・評価
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明るく刹那に生きるティーン女子が背負っているもの。
バカなティーンがバカげたことをしでかす青春ムービーで、能天気な『スプリング・ブレイカーズ』と言えば伝わる人もいるだろうか。主人公の二人の女子は、刹那で享楽的で、どうしようもないんだけど突き抜けた明るさがあって、劇中に登場するある大人と同様に「どうかいつまでもそのままでいてくれ!」と祈りにも似た思いで見守ってしまう。
しかし能天気の空気感は、裏返せばホワイトトラッシュの劣悪な境遇を浮かび上がらせる装置でもある。ノリだけで生きてるような二人だが、なぜ16歳で大人の干渉から逃れ、家賃を払い、ダイナーで(多少不真面目だが)働き、ハッパやドラッグやパーティーに興じながら暮らしているのか。彼女たちの境遇や生い立ちが楽であったわけがなく、だからこそ彼女たちが屈託なくバカをやっていることが尊くすら感じられるのだ。
軽い青春コメディとして楽しむもよし、刹那の切なさを感じるもよし、社会派の一面に注目するもよし(いや、さすがにこれは簡単じゃないと思うが)。主人公の二人と同様、バカっぽい外見よりも遥かに奥行きのある映画であることは間違いがない。
正直言ってこの映画を舐めてました
正直言って舐めていた。序盤、アメリカの若者が勝手気ままにパーティームードで盛り上がる映画なのだろうと斜めから見ていた僕は、知らぬ間に本作の魅力にグイグイと引っ張られていた。出てくる奴らはみんなチャラくて、芯がなくて、モラルもへったくれもないが、しかしそれを演じる彼らはやけに呼吸がぴったりで、チャラさの裏側にキャラ作りの確かさが見える。この軽いノリを即興で固めるのではなく、きちんと観る側を意識しながら、周到なプランを持って演出、編集している印象を受けた。そしてチャラかったノリは同じ鮮度のチャラさを保ちつつ、しかしそれでいてカメラの照準をグッと絞るかのように周到に、確実に、たどりつくべき場所へと導かれていく。信じがたいほど強烈な顛末を抱き寄せながら(この瞬間、思わず吹き出してしまった)。二人の女優たちの掛け合いと友情とささやかな夢。この小さくて脆弱な唯一無二ワールドを構築した演出力を讃えたい。
これでいい人たち向けの映画だね
明るい二人アンジェラとジェシー
ここは世紀末なのか?
あの頃を思い出す🌟
めっちゃ好き❤ ❤ ❤
おバカだし、ドーシヨーモナイし、ストーリーに意味があるのかないのかわからない感じだし。でも自分が女子高生だった時って毎日がそんなもんの連続で、それでも何があっての笑ってやり過ごせる強さを持っていたし、制服にルーズソックスを身に着けていたときは自分最強だと感じていたあの懐かしい感じを思い出させてくれる映画。あの時代特有のスーパーマリオのスターを手に入れたような「無敵感🌟」はたぶん時代が変わってもあの若さゆえの特権として感じられるのではないかな??
そうは言っても自分のJK時代(←言ってみたかった)はこの映画の二人ほどハチャメチャではなかったけど、あの時代の「友達が世の中のすべて」と感じていたあの感覚を想起させてくれて懐かしい気持ちにさせてくれる良策。
What a fun!! 6Sillies story?
うらやましい。ご機嫌な2人。
可愛い女の子2人が仲良くバカをやるの、観たい!と、軽い気持ちで鑑賞したけど、とても良かった。
自分では絶対にできない自由を、2人が代わりにやってくれてる気がした。とともに、自分がもし置かれたら到底やっていけないであろう境遇の2人が仲良くバカをやっているのが、とてもたくましく思えた。ままならない状況をまったく感じさせないので、ぼーっと観ていたら本当に可愛い女の子2人が仲良くバカをやるだけの映画に見えてしまっていたかも。まあ、それはそれでいいのかもしれない。主人公の女の子があんなに中指立てながらご機嫌に生きてる様が描かれている作品も珍しいのでは?
ふふっと笑えるシーンも多く、劇場のそこかしこから小さな笑い声が聞こえていた。それと、2人が口を開けて並んで立っているポスターのデザインがとても好き。スーパーのシーンかな?
シーンの切り替えのテンポも良く、(そういった手法などには詳しく無いけれども)観ていてとても気持ちが良い。気持ちが良い映像と気持ちが良い音楽がうまく合わさっている。
語り過ぎないラストも心地良い。もっと2人を観ていたい、これからの2人を観てみたい、そう思える作品だった。
主演女優の一人が気になって、鑑賞してみた。
おバカでオゲレツ、でもそれだけじゃない
色々なトラブルに巻き込まれるガールズムービー、そんなイメージで臨んだ本作。ところが思った以上におバカでオゲレツな映画だった。これはこれで好きなジャンル。
とにかく出てくるやつらがおバカで犯罪行為しかしない。これ、ダメな人は嫌悪感しかないだろうな。でも、10代の女子が自分たちは最強!とばかりにいろんなトラブルに立ち向かっていく姿は楽しい。そして2人のおバカな行動が笑えるのもいい。バスから降りてくる2人の姿には笑わせてもらった。
そして、スーパーでの2人を窃盗と罵ったおじさんの正体にも笑った。説教かましてくる人間の裏の顔ってあんなもんだよと思ってしまう。そんな社会への痛烈な批判も込められている気がしてしまう。10代のガールズムービーとして真っ当だった。
2人の若さとバカさにグイグイ引っ張られた。人にはお薦めしないがお気にいり、見終わって爽快感が残った。
冒頭の誕生日サプライズ、 「解約して真面目に働きたまえ」 と思うが、 それだとここで映画は終わってしまう。実際は解約せず、バイト先のダイナーにシフトをたくさん入れて稼げばイイやということになって物語(青春ドタバタコメディ)が始まる (^^)
2人に道徳心、倫理観、計画性はなく、無責任で下品で違法なこともするからトラブルだらけ。だけどエネルギッシュで若いし、何よりも2人でいれば楽しいからまあイイかということらしい。2人はおバカだが、兄とその友だちは2人より長く生きてるから更にアホでトラブル続出だ
軽く絶望的にもなるが作品に悲愴感はなく、明るくコメディタッチに描かれる。優しい店長に迷惑かけるし、違法なこともする悪人だけど、なぜか応援してしまう。 2人の夢がずっと続いてほしい
2023/1/2(月) 高島屋kino
全員クズで青少年に悪い影響を与える映画です・・・が。
(映倫の)レーティングがぶっ飛びすぎ…。まぁ趣旨は分かるけど…。
今年373本目(合計648本目/今月(2022年12月度)26本目)。
今週は「かがみの孤城」におされてこの映画も大きな映画館なのに小さい部屋割り当てで3人だけというさみしい状況。
内容としては「そこそこ犯罪性がある」趣旨を扱ったシスターフッドもの、というところです。あえて趣旨的に同じものをあげるなら「プリテンダーズ」(2021)があげられるかな…というところです。また、いわゆるフェミニスト思想が背後に見え隠れしています。
良かった点としては、登場人物が実質かなり少ない(数えても10人ほどもいない?)ため、理解の妨げになる点がほぼないこと、また若干短めで、映画の趣旨は(不完全ながらにも)理解が可能な点でしょうか。この点では「特段の意味もなく妙に長い」「おまけ要素・ファン要素を入れすぎた結果無茶苦茶長い」という映画もあるのも事実なので、それらと比べるとよかった点でしょう(極端に短くても困りますが、特段の趣旨なく妙に長いのも困る)。
一方、他の方も書かれている通り、かなり「クセ」の強い映画で、「よくPG12で通ったなぁ」と思えるほどの全体的な描写で(主に性的表現)、間違ってもPG12だからってカップルで行くと確実に凍り付くことになるんじゃないか…というところです(一部、かなり不穏当な表現もありますが、それでもPG12。映倫の指定が本当に謎すぎる…)。
総じていえば、アメリカ映画でさくっと短時間で(90分ほど)「そこそこ社会的話題がある」(ここでは、フェミニスト思想)映画を見たい方にはおすすめですが、間違ってもポップコーンだのチキンだのを持ちこむ映画のタイプではない(終始アダルトな表現がきついので、「どこでなら食べられるか」という議論も難しい)ので注意です。
採点としては下記が気になったところです。
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(減点0.2/映倫の指定する基準と比べると、やや気分を害する方が出うる)
・ …といっても「1つ違いかな」と思える点は減点なしか0.2未満(これのみでは4.5評価にはしない)扱いですが、終始、かなり「性的表現」は多いので注意です(PG12なので配慮はあるが、明確に特定の行為を想定したりするなど結構厳しい)。
(減点0.2/英文法その他)
・ 以下、気になった点です。
・ 動詞recommend は2重目的語を取らない動詞です(日本の英文法教育では、「第4文型にならない動詞」)。
・ 英文の英文として前置詞で終わるのは(特にイギリス英語では)非文扱いされえます(ただし、全体として理解ができればよいという扱いで、それほどのものではない)。
(減点なし/参考/字幕がやや(一部の法律系資格持ちに)混乱させる)
・ 序盤の大型コンビニ(スーパー?)で出てくる「損失補償が何とか」というのは、単に「損失を埋めてね」という意味でしかありません(行政法でいう国家賠償法等でいうところの「損失補償」とはそもそも意味が違う。漢字通りの意味で見たほうが早い)。
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くだらなくてお下品でしょうもなくて最高…
若い頃に戻りたいな
青春映画なんですが、青春と言っても色々な形が有ると思います。
本作品は、青春映画なんですが、リアルな部分と一緒におバカなをMaxにしたような内容で、仲のいい、なんか訳ありの2人組の少女の数日間のお話・・・・
おバカ度全開なので、この手の内容が嫌いな人に受け入れて貰えないと言うか、私的には、こんな環境でも、若いっていいなと思ってしまうような内容でした(笑い)
主演のカミラ・モローネってレオナルド・ディカプリオと交際している女性ですよ、もうひとりの主人公マイア・ミッチェルよりも私的には好みな女性で、全編通して、ドキュメンタリーを見ているように自然な演技、自然展開が、何ともリアリズムをついています。
しかし、よくこんな映画をつくつたよな・・・・
単に海に行きたいだけなのに、様々な事件に巻き込まれていく、人の付き合いって本当に大切だよな・・・・
しかし、アメリカの若者の現実って本当に本作品のようなモノなのかな・・・日本では考え難いです。
正直、ラストは、私的には好みではなかったので、評価としては、ちょっとマイナス・・・
しかし、本作品、なぜお正月映画なんでしょうか・・・お正月に見る作風ではちょっとないかな・・・・
劇場鑑賞か?配信待ちか?
これもコロナの影響か、近頃立て続けに日本公開が続くA24作品。元々は「(A24なら)観られる作品は全部観る」意気込みもあったものの、癖強な作品性もいわゆるA24らしさ。最近は少々ペースダウンして作品によっては「これは配信待ちかな」と消極姿勢も否めません。
そんな状況に、何故これを劇場鑑賞に選んだのか観終わっても説明がつきませんが、結論的には終始笑えて十分楽しめました。まぁ、くだらないと言えばそれまでなんですが、お約束をきっちり観せてくれています。それにしても監督の「自身の実体験をもとに脚本を執筆」って、アメリカ素敵ですw
可笑しいし、音楽もいいし、登場人物が全員可愛らしくて愛おしい。店長優しいし。あ、もちろん彼女たちがバイトしていた方の店長ねww
とは言え、これこそ配信でもいいのでは?と自分でも思いつつ、公開1週目の土曜午前中のシャンテ1は空いてました。まぁ多分皆さん、隣のミッドタウンでアバター新作観てるんでしょう。と言うか、私と一緒に今日こっちを観ている人の中にも、すでに昨日アバター観ている人がいるのかもしれませんが、私は「こっちが好き」で「こっちでよかった」と思ってますよ!
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