「働いて食い扶持を稼ぐ、しっかりしてるじゃん」Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
働いて食い扶持を稼ぐ、しっかりしてるじゃん
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ヤクに下ネタに汚物、下品でキタナくてヤバい、映倫はこれをスルーしちゃうんだ!?
だけどここまで突き抜けるとむしろ清々しかったりする。笑えるし。
ノーテンキに生きている彼女たちは16歳なのに「親」の影がない。野放図で知性もない。ちゃんとしつけられてないホワイト・トラッシュの機能不全家庭の子たちなのは一目瞭然だけど、この年齢で自分への責任は自分で持つもの、働いて食い扶持を稼ぐのは当然と思っており、しっかりしているのが意外。旅行に行くお金が不足ならバイトのシフトを増やして稼げばよいという発想は極めて真っ当です。なので失業は怖いし、働かずに金儲けしようとする兄貴たちに働け、と説教したりする。年齢はコドモだけど甘えていないので応援したくなる。ミソジニーじじいの金庫のお金盗んでるけど、まあ、いいんじゃないの、ジイさんクソだし。自分で稼いで好きなように楽しく生きて、何も悪いことはない。生きていくためには働いて稼ぐ、が信条なのでおとなになってもブッチとサンダンスみたいな末路にはならないと思う。
若くてキラキラしている「今」の真っ只中の彼女たち、単純にいいなあと思う。
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