「無知の知、最後まで惹き付けられた。」福田村事件 だるまんさんの映画レビュー(感想・評価)
無知の知、最後まで惹き付けられた。
事件のあった場所の近く、松戸で鑑賞。
9割くらい席が埋まっててびっくり。いちばん広いところで放映すればいいのに、ちなみにその後見た山田洋次監督作品は1割以下。
関東大震災でたくさんの方が亡くなったことも知っていますし、朝鮮人の虐殺があったことも知っています。が、どちらも知識として、テレビで見た程度です。
実際に映像で観るとかなり辛いものがあります。
もちろん、虐殺してしまった当時の日本人は罪深いとは思います。ただ、この映画ではそれを単に「悪」で描くだけではなく、もちろん美化もしていない。とてもバランスが良いと思いました。
歴史では、民族ということで殺されてしまった事件は多々ありますが、日本人も同じことがあったことを知るべきだし正しく理解していたい。
同時に、戦争=「悪」として考えることを停止しているのは良くないと思います。
現在も、朝鮮人と中国人は、正しい知識も無く一方的に文句言っていますが、同じことが日本人にも起こっているのかも知れません。
映画としてもとてもよく出来ていて、最後までどうなるのか惹き付けられました。俳優陣の素晴らしさもありますが、演出も良かったと思います。
強いて言うと、ちょっと長いこと、朝鮮人差別と部落(穢多)差別、らい病差別、女性差別など、テーマが満載すぎること、方言が強すぎて何言ってか分からないところはちょっとマイナスかな、、
それでも観終わったあとの、凄いものを観たと思います。公開される劇場が増えるといいですね。
コメントありがとうございます。
日本国民として、どこまで責任を感じて謝罪意識を持つかは別として、知っておかないといけないですね。
韓国では、
自国の虐殺も知らない
漢江の奇跡も知らない
何も知らないと話にもなりません。
ただ、同じことが日本でも起きていると思いますが。
日本人の差別意識を島国根性に結びつけたりしますが、人種差別って、世界中にあります。
何か自分達と違うところを見つけて、自分達の方が上位だと思いたいのが、人間なのでしょう。
しかし、この事件や、発端となる朝鮮人虐殺事件事件に目を伏せてきた日本は、アウシュビッツを正面から取り上げてきたドイツとは違いますね。ドイツの場合はヒトラーに押し付けておけば良い語り易さはあったかもしれませんが。