「「あったことは無かったことにしてはいけない」」福田村事件 晴さんさんの映画レビュー(感想・評価)
「あったことは無かったことにしてはいけない」
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この映画、エキストラ参加したこともあって話のスジ、キャスト、スタッフなどある程度の予備知識をもって見ました。見終わった後、感じたことは「全ての人が見ておかないと、知っておかないといけない映画」だと言うことです。
あったことをあったこととして捉えて将来に活かす役目・使命をもった映画だと感じました。
加害者の視点から集団心理をもとにヒステリー状態への流れを描き「きっかけさあれば自分も普通に加害者になってしまうであろう」という恐怖を感じました。と同時に「どのような社会でなければならないか?」という示唆も受けることができました。
生き残った行商人が正に絶望の淵に死を覚悟したその時に自然発生的に浄土真宗の『正信偈』(しょうしんげ)を大声で唱和されました。我が家も同じ宗派で日常的に唱えている正信偈を耳にして驚きました。舞台挨拶の場でそのことを森監督に質問すると「史実です」というお返事でした。
頭の片隅で「惨劇が起こる前にこの正信偈を唱えていたら日本人と証明されたのでは?」と思い残念でした。
「映画には人生を変える力がある」そんな映画でした。
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