劇場公開日 2025年1月31日

「自由を貫いた美しき薔薇達の最期」ベルサイユのばら ジョイ☮ JOY86式。さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自由を貫いた美しき薔薇達の最期

2025年5月5日
iPhoneアプリから投稿

これほどの作品だったとは。。
原作の力たるや底知れぬものがある。

激動の時代を生き抜いたオスカル
その気高さ、美しさ、切なさ
全ての感情を鷲掴みにされる壮絶な2時間だった

序盤は王宮ラブロマンスかと思われたが、後半は革命を経て戦争色を強め、完全な歴史群像劇になっていく
そして苛烈な戦闘描写は、絢爛豪華な絵柄とは対照的に生々しく凄惨なものであった

難点を挙げるとすれば、あまりにも挿入歌が多すぎる点
そしてその曲調が現代的というか、時に2.5次元的で作品から浮いてしまっている点であろうか
もっとじっくり見ていたいのに興を削がれる場面もあったのは残念だ

とはいえ、原作が持っている凄み
現実に横たわっている歴史の重み
その中で生き、そして死んでいくキャラクター達
一人一人の想い
これらは何者にも変え難い魅力を放っていた


時代
性別
貧富
ありとあらゆる価値観がぶつかり合い
世界の終わりと始まりが凝縮されていた

せめてあの世でくらい、彼ら彼女らが分かり合えていることを願うばかりだ

ジョイ☮ JOY86式。
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