劇場公開日 2025年1月31日

「今日の16時が配信開始なので、さっそく見ました」ベルサイユのばら 山川夏子さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0今日の16時が配信開始なので、さっそく見ました

2025年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

驚く

ドキドキ

私がものごころついたころには漫画の方は完結していて、小学生でテレビアニメを見て、劇場版アニメを見て、実写版映画を見て、宝塚のベルばらを見て、それから何十年経ったのでしょうか。

今作の『ベルサイユのばら』アニメ劇場版が再び作られるというので、今日がネット配信開始日で、自宅で鑑賞しました。

何が変わって、何が変わってないのか、大きく変えられたらいやだけど、作画のテイストは変わらず(より繊細になっていました)ほっとしましたが、誰に遠慮することなく、「くさむらに名も知れず咲いている花ならば~」と、歌いながら、思い出に浸りつつ、なつかしいベルばらの世界に浸ることが出来ました。昔みたベルばらとストーリーが少し異なっているのは、映画の枠に収めるため、よくあることなので、細かいことは気にしません。大筋があってればOK!

ほぼほぼ最高の気分で見てたのですが、すごく違和感があったのは、音楽でした。

まず、アニメの主題歌が、いつまで経っても流れてこない!!

今作の音楽は私には合わなかったなあ。
従来のベルばらだと、フランス革命当時の音楽でも革命に合ってる音楽や、ベルサイユ宮殿の中に流れている音楽、街に流れている音楽が、チェンバロの演奏とか、当時の音楽を効果的に使っていたんですが、ディズニーアニメを意識してるのか、ディズニーアニメのミュージカル風になっていて、これはこれで、今の若い世代の人たちには受けるのかもしれませんね。

ただ私は、音楽は昔のバージョンの方が好きだなあ。

エンディングの最後の、最後のおまけでいいから、「薔薇は美しく散る」と「愛の光と影」も、今作の主題歌「Versailles – ベルサイユ – 」を歌った絢香さんに、歌ってほしかったなあ。
「ベルばら」は伝説の作品で、「薔薇は美しく散る」と「愛の光と影」は私たちの世代の人は気が変になりそうなくらい作品に感動しながら、主題歌をくり返し歌って、ベルばら愛を育てて来たんです。あの主題歌がないと、ロス感があって、さびしい、というか物足りないんです。

少女時代にベルばらが大流行してオスカルやアンドレの恋の行方に夢中になっていたころは、フランス革命は海の向こうの歴史物語で他人事でした。最近は日本国内で米の値段が高騰して、台湾有事で沖縄の子供たちを疎開させる可能性を日本政府が検討しているとか、不安を感じることが増えてきました。政情不安の時代はこないでほしい。フランス革命のようなことを起こさなくても、皆が幸せで暮らせる世の中であってほしいです。

山川夏子