劇場公開日 2025年1月31日

「後半30分が圧巻すぎる……!」ベルサイユのばら にゃんこ好き@昭和生まれさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0後半30分が圧巻すぎる……!

2025年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

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私、マーガレット連載時期からベルばらのリアルタイムファンです。
オスカルさまが誌上で亡くなった時には気分が喪に服してる状態になって、周囲を心配させたほどの熱狂的ファンでした(笑)
一方でその後の宝塚版ベルばらも一通り見に行きました。別ものとして面白かったし、その後、舞台が好きになってハマるキッカケにもなりました。

その私から見て、旧作のアニメはイマイチでした。
なんていうか、男から見たベルばらって感じで、革命の部分はわかりやすく詳しく描写されていたし、デュバリー伯爵夫人とかジャンヌとか、悪女と言われる人たちの描写は原作以上に良かったんですけど。それもオトコ視線ならではなのかと今では思います。
あのアニメを作った男の人達って、オスカルよりジャンヌのほうが好きだったんじゃないかな。いわゆる典型的な女としての魅力はジャンヌのほうがあるもんね。

前置きが長くなりましたが、今回の令和版ベルばら。
映像は全体的にさすがマッパ!という感じで、ベルサイユ宮殿といい、衣装のレースとかの細やかさといい、「すごい!」の一言です。
絵柄もほぼ原作に忠実で、前半と後半の絵柄の差まで忠実に再現されてる感じ。(笑)

前半の三分の二まではイマドキのミュージカル仕立てで、これはこれで面白かったです。楽曲も今風でとても良かった。映像も凝っていて、飽きさせなかった。ただ、尺の関係ではしょりすぎていて、原作を読んでない人にはわからない部分はあったかもだし、必要なエピソードがやむなくカットされている部分もありましたね。
なのである意味冷静に鑑賞してたんですが。
……後半に入ったら……。
「うわあ、オスカルさまだ………!」って思わせる、重要なセリフがほぼ原作どおりに入っていて。
アンドレとのラブシーンもそこまで原作どおりでなくても(笑)と思うくらいほぼ原作どおりで。
そこから先、ラストまではもう、本当に原作のオスカルさまが動いている感じでした。
ああ、オスカルさま………!
しか言えません。

宣伝用のイラストではそこまで原作の雰囲気どおりとは思いませんでしたが、これはもうアニメ化としては理想的というしかないです。
こんな古い作品なのに。雰囲気を損なわずにここまで原作どおりのキャラとして新しい映像の中で動かしてくれるなんて。
製作者のみなさんありがとう。
長生きしてよかった………!

細かいところでは(作画とか原作改変部分とか 笑)ツッコミどころもなくないけど、長年のオスカル様ファンとして、満点をつけずにいられませんでした。笑

にゃんこ好き@昭和生まれ