「国のため…民のため…」ベルサイユのばら 777さんの映画レビュー(感想・評価)
国のため…民のため…
リアルタイムに、TVシリーズのアニメが放送されていたのは、小学校の
低学年の頃…
よく学校で「『ベルサイユのばら』を見ている男子は、女だ!」と揶揄され
男子であった自分は「マジンガーZ」「コンバトラーV」「ガンダム」という
男の子向けロボットアニメを見ていた、典型的な団塊ジュニア男
それが何で、少女マンガ原作のアニメ映画を観るに至ったかは
諸般の事情が有るのだが、その説明は割愛する
いい歳した大人になって見る、このアニメは何故に多くの登場人物が
ストイック…つまり禁欲的なのかが、疑問である
特に主人公のオスカルは、マリーアントワネットなんてワガママ娘に
自分の人生を振り回されるくらいなら、そんな者は切り捨てて
自分の好きな男と恋愛して結婚すればいいのに…と思う
現代の深夜で放送される美少女アニメを見て育った世代とは、
大きなジェネレーションギャップが有る様に思う…
このギャップは、大きく2つの理由がある
1つ…もはや体制の為に自分が犠牲になるのが、美徳ではない
2つ…自分を幸福にしてくれる人とだけ恋愛をする…
自分を不幸にする者は切り捨てる
事実、劇場に観に来ていた観客は、自分と同世代か
それ以上の高齢者ばかりだ…「推しの子」を見ている世代
とかは皆無…
同様に名作の「フランダースの犬」のラストを見て、泣けない
現代の子供に通じる所がある… 全て時代が変わった…
それでも★をマイナスにしないのは、これは「後世に残すべき
作品」か「残さなくていい作品」かで言えば、確実に
「残すべき作品!」であるから…
「となりのトトロ」なんかも、劇場公開時よりも後になって
ブレイクし名作と評価された物
この作品も、後にそうなると願いたい…
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