劇場公開日 2025年1月31日

「ベルばら初心者の私は今も余韻が抜けない」ベルサイユのばら AZUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ベルばら初心者の私は今も余韻が抜けない

2025年2月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

興奮

私が持ち合わせている『ベルサイユのばら』の知識は「男装をした女性がいる」という知識のみ。名作と言われているしこの機会に見てみようかなと、気軽な気持ちで見てみた。

上映が終わり、周りが明るくなった時
何度もこぼしたポップコーンの跡と(映画館の方すみません)何度も涙を拭ったことでの頬の乾燥が、この映画の衝撃と感動と、名作の偉大さを表していた。

原作やアニメを好きな人が見たら評価は違うかも知らないけれど、この令和の時代で初めて『ベルサイユのばら』を見た私には、彼らのそれぞれの生き様や信念に釘付けになった。

映画はディズニーのようなPOPSのミュージカル調だった。しかも深層心理を表しているため、海の中だったり空を飛んだり、花が散ったりの、まるでアニメのOPやEDのイメージ映像。最初は戸惑ったものの、まー『レミゼラブル』だってミュージカルだし、宝塚の『ベルサイユのばら』だって歌うしなと受け入れてからは逆にこの音楽で泣けた。というか曲が全部良い。声優さん達の歌がうますぎる。

ストーリー構成は、あの長いフランス革命を2時間でやろうというのが土台無理な話で、けれど音楽に任せるところで初心者が見ても理解して楽しめる構成になっていた。もしかしたらあのキャラがいないだの、あのシーンが無いだのあるのかもしれないけれど『ベルサイユのばら』の初心者入門総集編としてはとても良い作品なのではなかろうか。なんせ私はこれをきっかけに原作絶対読むってなったので笑

1日経った今でも余韻に浸っている。彼らの強い眼差しが忘れられない。オスカルとアンドレに出逢わせてくれてありがとう。もし映画化されていなかったら、私は彼らを知らないまま人生を終えていたかもしれない。
名作はいつの時代になっても色褪せないから名作なんだと思い知らされた。

AZU
AZUさんのコメント
2025年2月10日

>agemakiさん
私の母が週刊マーガレットの連載で『ベルサイユのばら』を読んでいたので、同じようなことを言っておりました。
世間の少女漫画に対する偏見払拭や、地位向上にも繋がった大切な作品なんですね。

AZU
agemakiさんのコメント
2025年2月7日

オスカルとアンドレはオリキャラだけれども、
市民側に寝返った指揮官は居たそうです。
原作連載当時って、おじさん編集長が、「女子は色恋漫画しか好かん」と決めつけてたのを、池田理代子先生が「絶対面白いですから」と歴史物を描き、大当たりし、以後少女漫画に歴史物語が続く事になるのです。
そして一部の有識者男性(有名小説家など)がそれらを評価し、少女漫画の格が上がります。それまでは少女漫画はくだらないとバカにされていた。

agemaki