劇場公開日 2022年10月28日

「アメリカ史における壮大な陰謀を暴くいきものがかり(男2・女1)の話」アムステルダム カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0アメリカ史における壮大な陰謀を暴くいきものがかり(男2・女1)の話

2022年10月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主役3人のキャラ設定や強めの癖にこだわり過ぎたせいなのかストーリーが少しわかりにくい部分もあったが、製作、脚本を兼ねたデビッド・O・ラッセル監督らしい演出と捉え、あえてそこも楽しんで観る様にした。

大戦の英雄と帰還兵の組織票を利用し政財界を牛耳ろうとする一部の富裕層の陰謀に巻き込まれ、阻止しようとする男女の話だが、「ほぼ」史実ということで恐ろしく非情な悪の組織として脚色されていないことがユーモラスを後押し、逆にリアリティと緊張感を欠く要因となったような気がする。
時代背景的にはあり得ない黒人男性と白人女性のカップルなど癖が強いが魅力的に描かれた主役3人がこの「ほぼ」を付け加えた部分なのかなと思った。

何しろキャストが豪華でエンドクレジットの上から10番目位までは誰もが知ってる主役級の役者達で締められている。

クリスチャン・ベールの義眼がいちいち飛び出るのは笑ったが、通常のシーンでも義眼をもっと強調すれば良かったのにと思った。

聡明で正義感の強い将軍を演じたロバート・デ・ニーロは唯一緊張感があり、作品全体を引き締める役割を担った訳だが、特に講演のシーンでは強烈な印象を残した。(さすがというより当たり前か)

テイラー・スウィフトは綺麗だけどひたすらデカかった。

大好きなマイク・マイヤーズは何かしそうで結局何もしなかったのもちょっと面白かった。

カツベン二郎