「悪魔のリリック」泥の子と狭い家の物語 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔のリリック
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大阪の狭小住宅で暮らす家族が鍼灸師と名乗る女性の登場で狂って行く話。
ぎっくり腰で失職し1年間無職の父親とほぼ寝たきりの祖母、そして家族の面倒を見続ける母親と暮らすそんな生活が嫌な女の子、というちょっとすれ違いながらも普通に暮らしていた家族の母親が疲れ果て、ある日鍼灸師という有人を連れてきて…。
黒猫は透けていたけれど、実在している体?とか、弟はどこ行った?と良くわからないところも有ったけれど、母親を洗脳し、父親を懐柔し、とどんどんエスカレートしていく様はとても不気味で不快で引き込まれる。
ちょっとオカルトっぽい言い回しになってしまっていたのは勿体なかったし、もっと重~くシリアスだったらと勿体なさも感じたけれど、主役はあくまでも小豆ということで仕方ないのかな。
豊田商事会長事件を彷彿とさせる流れの割りに少しマイルドだし、そこからの加賀美の描き方が尻切れトンボだったけれど、それでも面白かった。
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