近江商人、走る!のレビュー・感想・評価
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色んな要素が詰まってる
一言で言えばコメディだね。生まじめストーリーを期待してる人はイマイチかなあ。
でも、適当に時代考証なんか無視して「おら、いくぞー!」みたいな今を楽しむ人には結構良いかも。
スッキリしました。ありがとう。
殆ど走らないけどね
悪徳奉行に背負わされた千両の借金を一月で返す為に奔走することになる大津の米問屋の丁稚の話。
親を亡くした百姓の出の銀次が、薬売りの紹介で大津の米問屋で奉公して5年、様々なアイデアで町の人々を助け助けられるストーリー。
如何にも過ぎるアホくさ~い奉行の振る舞いに始まってベッタべたな展開満載のマジメに観ちゃいけないコミカルなエンタメ時代劇ですね。
近江商人である必要性は場所だけという感じだし。
今にしたら当たり前だけど当時にしたら画期的であろう小さな出来事から始まって、現代劇ですか?なおふざけアイデアにおふざけ描写、そしていよいよ本題となってからもチョロっと一捻り、そして締めもまたチョロっと。
出オチ気味な方もおられましたけどw
なかな楽しかった。
不覚
時代考証はイマイチですが商売は発想という意味では良かったです。
悪役もかなりイッた感じでした。
オーソドックスな感じのストーリーですが裏切った人を許す場面でウルっときてしまいました。
疲れているのでしょうか。
近江商人ではない近江商人の映画。
①不細工な映画。“しょうもな”と切り捨てても良いのだが(斬り捨て御免!)、1200円(シニア料金)使ったので少し感想を目安箱に…
②お奉行様:題名が変わっています!確か『近江商人、走る!』という題名だった筈。それが劇場では、『GINGI(大きく) 近江商人、走る(小さく)』に変わっておりました。完成した映画を観たプロデューサーが“これは近江商人の話ではない!”と怒って題名を変えさせたのでしょうか?
②お奉行様:子役の時と5年後の銀次とのキャラが変わっております。子供の時は、この後記憶力抜群でアイデアマンで利に聡い銀次に成長する片鱗は全く見えず普通の親孝行の百姓の子です。喜平はこの子の何処に商人としての才を見いだしたのかサッパリわかりません。
③
ストーリー自体はわかりやすいけど、もう一押し欲しかったかなぁ(補足でネタバレ含むので注意)。
今年375本目(合計650本目/今月(2022年12月度)28本目)。
他の方も書かれていますが、ストーリー自体は架空のお話ですが、映画内で触れられている内容そのものは実際にあったできごとです。ただ、この映画で描かれている堂島(今の大阪市)がこの映画で触れられている方法(旗振り通信)を重視しておらず、明治時代に入ると多くの資料が(明治維新で作られた)大阪市によって廃棄されたため、現在ではその舞台となる大阪市(あるいは、大津やいわゆる近江商人の方が住む、滋賀県)でも情報は少なめで断片的にしか拾えず、その具体的な手法は復元されたものです(この方法については、一つの説としていくつかの資料を断片的に組み合わせて「このような方法であったのだろう」というものしか残っていません)。
一方でストーリー「それ自体」は架空のお話であり、また多少チープかなとは思ったものの(テレビの時代劇ドラマ並みに展開が鉄板すぎて読めてしまう)、この映画、なぜか最初に GINJI と出てくることを考えると、海外展開を想定しているフシもあります。そうであるなら、現代日本ではなく、当時の江戸時代等の内容を高度に扱っても海外の方は理解が困難になるので、日本基準でみて「内容が鉄板すぎてテレビドラマ並み」というのはあっても、全体公約数的に見てこうなったのではないか…と思えます。したがって、「歴史的に見れば」厳密にいえば正確ではない部分もあるものの、全く無茶苦茶でもないですし、仕方がないのかな…という気がします。
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(減点0.3/一部の表現が史実と合致していない)
近江商人のいわゆる「三方よし」は今ではよくいわれますが、当時(映画内で描かれている江戸時代)にはなかった表現で、実は昭和~平成に入って出てきた表現です(昭和63年(平成元年説あり)の、小倉榮一郎氏(経済学者)が紹介した概念)。
※ ただ、「三方よし」の表現自体はこのころであるものの「理念そのもの」が当時にあった、という点については争いはありません(理念とスローガンそのものとは別の概念)。
(減点0.1/「堂島」の表現の説明がなく、事実上関西圏でしかわからない)
大阪市には確かに「堂島」という地名はあるし、今でも使われることはありますが、地下鉄(大阪メトロ)等にはなく、まして大阪の地理に詳しくないと、どこなのか…というのがちょっとわかりにくいです(最寄り駅は御堂筋線の「淀屋橋」か、四つ橋線の「肥後橋」、または「西梅田」あたりです。この3駅を結ぶ三角形の中、くらいで考えるとわかりやすい)。
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(▼参考/減点なし/映画内で触れられていない事項について)
(競合する商人対策)
・ 映画内では、堂島や大津で堂々と旗をふっていますが、このように堂々と旗を振るうと、当然他の商人も同じ趣旨で真似をしますので、当時はその旗振り通信に「秘匿性」が求められました。
このとき使われたのが、日々、数が書かれていた「台付」(だいつけ)というもので、実際に通信する数に、日々指示された数を加減算していたのです(だから、台付は店ごとに持ち出し禁止だった)
(例) たとえば「7銭」を通信したい場合、その日の「台付」が「5銭加算」であれば、通信側は「12銭」と指示し、読み手側が「7銭」と解釈する、というもの。
(旗振り通信が禁止されていた理由)
・ これは、江戸幕府自体が「このような通信手段は(地方によって使えるところと使えないところがあるから(山岳地帯では使えません)、公平性を欠く」という理由で、国レベル(幕府レベル)で禁止していたのです(だから、映画内では江戸幕府は一切でないが、禁止されていた真の理由はこちら。また、商人によっては火をたくなど火災の恐れがある方法をとるとこともあり、リアル現在でも山火事は消火が難しく、当時はなおさらであり、取り締まりは厳しかった)。
(岡山県との関係)
・ 当時、中国地方で広島県より岡山県が政治や商業でまさっていたのは、この同じ手法で、大阪と岡山(いずれも現在の地名)で通信が行われていたためです(岡山市にある「旗振台古墳」はこの跡だとされる)。
(海外の事情)
・ 実質同趣旨の「腕木通信」というものがフランスで発明され(1793年。94年説あり)、この時代と重なるナポレオン戦争では大きな意味を持ちました(ナポレオンの一つの功績として、この腕木通信のフランス国内における通信所の各地への設置、があります)。
おバカ映画の局地
コレを映画館で観る側の気持ちになってほしい。
ヲタ達が踊り狂う、アイドルのダンスシーンなんて、絶句してしまった。ビジネス系エンタメと謳っているが、狂気の沙汰かと思うくらい、そうじゃない展開。
演出力も高校生は作ったのかと錯覚させられる酷さ。醜さ。
映画館や興行側など上映する側もちゃんと考えて欲しい。
商人の家族の絆に感動!
農民の身分である銀次(上村侑)が大津の大善屋で商人として働く物語です。
時代考証がやや気になるも、大当たりの映画でした。
物語のメインは、飛脚を使わないで、3里以上離れた堂島米会所の価格を知る策の話なのですが、商人の家族としての絆が随所に見られ、感動しました。
楓役の黒木ひかりさんの健気さが魅力的で、男性俳優にジャニーズ系を使わなかったも好感です。
キャストは地味ですが、笑いあり、感動ありで充分楽しめました。
追記 この作品には英語表記が出てきます。鎖国していた江戸時代ですが、1600年頃にイギリス人のウィリアム・アダムスによって英語が伝えられており、享保15年頃に英語が使われても不思議ではないです。
軽いエンタメとして割り切って観ましょう!
年末の締めの一本は、一年の心の汚れを洗い流し、前向きな気持ちで新たな一年を迎えられるような作品をいつも選んでいます。しかし、今週は大作や話題作の公開なし。そんな中、仕事にかける日本人のひたむきさや勤勉さを思い出させてくれるのではないかと、とりあえず本作をチョイス。「海賊とよばれた男」のような展開を期待していたのですが、かなりテイストの異なる作品でした。
ストーリーは、幼い頃に身寄りをなくした銀次が、たまたま出会った薬売りに見込まれて紹介された大津の米問屋・大善屋で丁稚奉公することになり、そこで徐々にその才覚を表し、やがて周囲からも認められる存在となり、大善屋に訪れた絶体絶命のピンチをその商才で救ってみせるというもの。江戸時代の商売の話ではありますが、歴史や経済の知識が皆無でも楽しめるほどわかりやすく描かれています。
前半でその商才を生かして周囲の人たちを助ける銀次の様子を描きながら、ここで助けられた人たちが後半の伏線になっているという構成がなかなかよかったです。終盤で一致団結して手繰り寄せた大逆転劇はなかなか胸熱でした。さらに最終盤でもう一度ピンチが訪れますが、序盤で打った布石が大逆転につながるという展開で、王道時代劇のテンプレを想起させるものの、悪くはなかったです。
その一方で惜しいと感じたのは、ところどころに現代要素を大胆に取り入れたり、かなり誇張して描いたりしている点です。本作が史実に基づくものかどうかは知りませんが、少なくとも実在する「近江商人」をテーマに掲げている以上、あまりに軽いエンタメに振ったのはいささか疑問です。特に茶店の看板娘のくだりや悪徳奉行の悪ノリは、絵的にはおもしろかったですが、好みが分かれるのではないでしょうか。もっと知恵を絞って、当時の世相を反映した現実的な手法で庶民のピンチを救ったり、奉行の悪巧みを暴いたりして観せてほしかったです。そのほうが、より銀次の才覚を観客にアピールすることができたのではないかと思います。
他にも、気になることが多くて物語に浸れなかったのも残念でした。喜平は、大根一本まともに売れない銀次のどこに商才を感じ取ったのでしょう? その後に銀次が開花させる商才は、いったいいつどこで培われたのでしょう? なぜ親方と大げんかしていた大工が急に心変わりしたのでしょう? どうして中途半端に関西弁の人が混じっているのでしょう? 最後は本当に「三方よし」でした? そもそも近江商人はどんな点が優れていたのでしょう? 挙げだしたらキリがないですが、軽いエンタメと割り切って観れば気にならないのかもしれません。
キャストは、上村侑くんを主演に、筧利夫さん、真飛聖さん、堀部圭亮さん、前野朋哉さんらに加え、滋賀県とゆかりのある方々が脇を固めます。予算の都合で演技力と集客力のある役者さんを揃えられなかったのかもしれませんが、拙い演技は没入感を著しく削ぐので、もうちょっと頑張ってほしかったです。そんな中、矢柴俊博さん、森永悠希くんが、作品にいい意味の緊張感をもたらし、ひときわ存在感を放っていました。
歴史エンターテイメントもどき
しょっぱなから子役の棒演技を見せられて嫌な予感がする。しかも標準語。湖西地方だろうと近江だろうと標準語ってことはないでしょ。
人間犬にまたがった奉行が登場するに至って、真面目に時代劇を作るつもりがないということはわかったので、バカ映画として鑑賞を続行。
時代考証を期待する作品ではないとしても、しゃべり言葉は統一してほしいね。最悪、標準語ドラマでもいいんだけど、中途半端に関西弁がまじる。
どうやってケリをつけるのかと思いきや、あの時代劇フォーマットですか。半笑いです。
阿弥陀如来に来世を任せて、商売に邁進した近江商人は、近代資本主義を生み出したプロテスタントに近いと言われている。その一端を知ることができると期待した自分が、おバカでございました。
近江商人が商売の課題を次々に解決!仲間や家族との絆!
江戸時代の近江商人たちが米問屋を舞台に、
日常生活の中で起こる問題を一つずつ、人と人の助け合いによって乗り越えていきます。
農村の子どもが人とのご縁を通じて、商人として成長していく中で出会う人々の商売の課題を発見し解決していきます。その人たちとは仲間となり、家族のような深い絆を育んでいき、大切な人たちとの輪が広がっていきます。
ストーリーの展開、テンポが早く、商売にうとい人にも難しくなく、あっという間に見終わりました。ついつい一人で考え行動しがちだけれど、仲間に頼る大切さ、そしてそれぞれの得意な事を活かし、みんなで目標達成に向けて行動することの大切さも表現されている楽しい映画でした。
いい意味で裏切られた!
時代劇となると自分達の年代だと一歩引いてしまうのではないだろうか。
自分も正直あまり期待せずに見たのだけども、想像した時代劇とはまったく別物でした。
現代的でもありオーソドックス要素もあり、音楽も斬新で引き込まれていきました。
あっと驚く展開がいくつも用意されていて、飽きずに楽しめました。
ゆるーく観れます!
ご縁があり先日の試写会で観てきました。
時代劇というあまり観ないジャンルの映画でしたが、これが意外にむかしむかししていなくておもしろい。チャンバラなんかもありません。
商才あふれる主人公の若者がまわりのひとを助け、そして巻き込みどんどん話が展開します。
小気味よいテンポ、わかりやすい内容、ちょとした笑い。見終えた感想は「きもちいい!」ですね。
年末年始、ゆるーく観るのにもってこいの作品です!
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