「【”悪徳奉行の企てを、家族と仲間の絆でぶっとば・・したのかな?近江藩を舞台にした突っ込み処満載の水戸黄門劣化バージョン。役者さん達は、頑張ってます。今作、お正月映画として、楽しめるかな?。】」近江商人、走る! NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”悪徳奉行の企てを、家族と仲間の絆でぶっとば・・したのかな?近江藩を舞台にした突っ込み処満載の水戸黄門劣化バージョン。役者さん達は、頑張ってます。今作、お正月映画として、楽しめるかな?。】
ー 突っ込み処満載の時代劇である。そして、脚本や時代考証が可なり粗い作品である。
序盤でそれが分かったので、脳内を少し変換して鑑賞した。-
◆感想<敢えて、面白かった所を、少ーしイジワルに記す。>
・薬売りの喜平と、主人公銀次の幼い時からの出会いと、ラスト、まさかの喜平が悪徳奉行が銀次たちを白洲で裁こうとしたときに現れたシーン。
ー ”喜平は風車の弥七”だったのか!”などと考えてしまい、クスクス・・。-
・悪徳奉行を演じた、堀部圭亮さんの演技。
ー この俳優さん、こういう役、ピッタリだな。”ピシピシSM奉行か!”クスクス・・。-
・米問屋、大善屋(筧利夫&真飛聖夫婦)に引け目を感じつつ、悪徳奉行に媚び諂い、時代劇あるあるの、饅頭の下に金貨を入れて悪徳奉行に”お口に会いますでしょうか・・。”などと言いながら息子蔵之介を丁稚で大善屋に潜入させる柏屋を演じた矢柴俊博の眼が怖い。
ー そして、悩める蔵之介を演じた森永悠希も、ウジウジしていて良い。(褒めてます。)
そして、蔵之介は後から丁稚になった銀次にも妬み、嫉みを持っている。
即座に、”ウジウジ君”と脳内で命名する。-
・聡明な銀次が、職人たちに組合結成を持ちかけたり(互助会だよね。組合かなあ。)大津と堂島の米の価格差により、大善屋が悪徳奉行と柏屋の企みにより、1000両の借金を肩代わりさせられた時に、櫓を五基立て、手旗信号で堂島の米相場を大津に届けるシーン。
ー 成程ね。それで眼鏡職人(前野朋哉)を登場させたんだね。
けれど、櫓がアッと言う間に出来てたり、手旗信号もあんな粗雑な振り方で通じるのかな・・。クスクス・・。-
・お茶屋娘ランキングを競うシーン。
ー ”LOVE”とか言って皆で躍っているけれど、時代は江戸だよね。
英語も出来るんだね。凄いなあ!。クスクス・・。-
・そして、ラスト。悪徳奉行が銀次が思いついた行いを”不正”と言って、大善屋主人と銀次を白洲で裁くシーン。
”お前が不正と言うな!”と突っ込もうとしたら、襖が開いて、近江藩主(藤岡弘)が登場し、悪徳奉行にキツイ裁きを下すシーン。
そして、藩主高笑い・・。
ー 息子に詰られ、改心した柏屋の姿。
何だ、この映画は”水戸黄門だったんだね!”クスクス・・。-
<とまあ、色々と突っ込みつつも、マアマア面白かった作品である。
今作をお正月映画として、楽しく見れるかどうかは、観方次第であると思ってしまった作品でもある。
水戸黄門の様な、勧善懲悪モノが好きな人には、面白いんじゃないかな。>