桜色の風が咲くのレビュー・感想・評価
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単純なお涙頂戴映画ではない
ほぼ、予告通り思っていたストーリーでした。
24時間テレビとかは苦手なので、観るかどうか迷いましたが、期間内に映画館のポイント貯める必要があるので鑑賞です。
観てよかったです。
お涙頂戴の映画ではなかったです。
「可哀想」とか「頑張って」とかではとは違う切なさがありました。
余計な味付けしていない料理のように感じました。
とはいえ、ところどころ泣けました。
智さん本人とお母さんにも感動しましたが、他の人にも涙です。お父さんはお父さんなりに、、、というところが良かったです。
とにかく美しい
見えなくても、聞こえなくても
いやぁ、いい映画だった。
予告がB級感漂っていて、ギリギリまで見るか迷っていたんだけど、見てよかった。とても心が温まりました。
映画としては少々物足りなさがあり、作風は古臭くて薄い感じがしちゃうんだけど、ストーリー展開が上手く、ひとつひとつの掘り下げ方もしっかりしていたため、いい作品に。なんたって、小雪、田中偉登の演技が素晴らしい。もう、この言葉に尽きる。2人あってこその映画でした。
モデルとなった福島家への愛も感じられる。
エピソード、セリフ、心情の変化などなどが、ジーンときて泣かせられる。その上、笑えるシーンもあるんだからこの映画は面白い。優しく包み込むような母の愛。そして、決して諦めない智の強い心。すごく背中を押されました。
短いレビューですが、オススメです。
正直、今放送されている「silent」には色んな点で劣ってしまいますが、本作はあの作品以上に、ろう者についての描きが非常に丁寧です。ぜひごらんください。
桜色の言葉🌸
お母さんのご著書と、智さんのご著書を読んでいたので、ある程度の背景は知っていました。
それでもやはり、愛する我が子が光に続いて音を失うのを、そばで見ていたお母さんの胸中をこうして映像で見ると、胸が痛かったです。
お父さんも愛情を持ってはいるけれど、お母さんよりちょっと冷たい印象でした。男親は、あんな感じなのでしょうか。
息子のために点字を学び、参考書を点訳し、怪しげな民間療法にも、息子がしたいといえば付き合う。お母さんにしかできないことだと思います。
咄嗟に出てきた指点字、本で読んだ時にはわかりにくかったけれど、あんな感じなのかと納得しました。
盲ろうの方は、自由に外出しておられるのでしょうか。指点字は、完璧に点字の仕組みを知っていないとできません。今の技術をなんとか活かして工夫して、盲ろうの方々がもっと気軽に外出できて、点字を知らない人とも会話を楽しめる世の中になるように願ってやみません。
俳優陣の演技はとても素晴らしかったです。
いつも感じのいい人を演じるリリーさんが、感じ悪い医師を演じておられましたが、ものすごく憎たらしくて、この人、演技巧いなあと改めて思いました。
感動する理由のあれこれ
映画館で鑑賞。最初から最後まで、何回涙したか、覚えていない。
単なる涙頂戴ものとは違って、令子(母親)と智の親子関係がしっかり描かれている。
だから、感情移入してしまうのだ。
どのシーンで涙したのかはあり過ぎるのでここでは叙述しないが
とにかく小雪が素晴らしかった。小雪のさりげない表情だけでも、何度も涙した。
効果的なナレーションにカット割りに、気付いたら、どっぷり物語に没入してしまい、あっという間にエンディング。
この映画を見ながら「余命10年」を思い出した。この映画でも何度も涙した。
こういうタイプの映画は感動ポルノという立ち位置で批判する人が必ずいるが
制作者側が事実に対して真摯に向き合っていることが観客側にも伝わってくる。
題材が題材なので、どのように描くか監督の技量も求められる。役者の技量も求められる。
ここをクリア出来ないと、かなりの批判にさらされてしまうという、かなりのリスクが生じる。
このハードルの高さを、松本准平監督も藤井直人監督も、見事に跳び越えている。
これは技量はもちろんのこと、監督の事実に対する真摯な姿勢と表現者としての矜持がそこにあるのだと思う。
松本准平監督がこれからどういう映画を撮っていくのかとても気になる。
映画としての表現を勘違いした露悪的な作品
映画の題材とは関係なく、出来から言うと、最初から最後まで才能のない人たちの撮った作品としか思えなかった。
幼児の泣き苦しむ映像をみせて観客の同情をひく手法を始め、映像表現を知らない人たちが何処かで関与したとしか思えない。
不幸を直接的に描く表現はもっとも拙い表現手法であり、幼児虐待一歩手前の演出に至っては、果たしてこれが許されるんだろうかと言う思いしか浮かんで来なかった。ドキュメンタリーならともかく、映画化する意図の伝わって来ない一作であった。
なお、この感想は福島家の立派なご家族を毀損する内容では全くありません。別の表現方法があったであろうという感想です。
自分なら死んでいた😱
コミュニケーション手段が奪わていく、壮絶。
一言で言えば、「壮絶(そうぜつ)」な映画でした。僕は、「泣ける映画」というよりその境遇の理不尽さ・壮絶さに絶句せざるを得ませんでした。
僕はこの映画を見て、小雪さんが演じるところの智(さとし)さんの母の愛情、そして家族愛に「ハートウォーミングに心が温まった」というよりも、誰もが思うであろうともいますが「もし、智さんの立場に自分がたったらどうなるか」。そのことに戦慄せざるを得なかったです。
映画でも描かれていましたが、闇の世界へ落ちる恐怖。孤独への恐怖。その境遇の理不尽さへの葛藤。
聖句が出てきます。「神は耐えられない試練を与えられない※」。耐え難いギリギリの試練というものも現実に存在することもまた、事実です。
※「・・・神は真実な方です。あなたがたを耐えられないような試練に遭わせることはなさらず、試練と共に、それに耐えられるよう、逃れる道をも備えていてくださいます。」
(1コリント10:13・新共同訳)
確かに智さんには「指点字」という「逃れ道」がありました。絶望の果てに、一筋の希望がありました。
原作となった智さんの母の著作のタイトルにもなっている「さとし わかるか」。もう、この一言に尽きる。その一言に、母の万感の思いと愛情が込められていると思いました。
人間を人間たるものにするのは、他者とのコミュニケーションです。その手段を奪われかけたところに、一筋の光。他人が軽々に語ることの出来きない、心を揺さぶる圧倒的な現実(リアリティ)がありました。
素晴らしい人がいたものだ。
青少年の若者に、是非とも観て頂きたい作品です。
実話を題材にした映画作品は、とかく誇張された表現が目立つものですが、この作品は、そのようなことが無く、視力、聴力を失うことに対する恐怖、そして、恐怖を克服しようと病気と闘う過程での苦悩や葛藤について、素直に伝わって来ました。
幼少期の子役の俳優さん、、青年期の田中偉登さん、そして、母親役の小雪さんの、障害者の方をもつ家庭の苦悩、そして、それを克服しようと頑張り続ける生きる力を、スクリーンを通して伝えようとする、気迫に満ちた迫真の姿に、心から感銘を受けました。
是非とも、将来を担う青少年の若い人たちに観ていただき、生きる力が伝わって欲しいと思いました。
実話だからこその映画です。
健康健常に心から感謝です🙏
年に一回くらい、期待を遥かに超える佳作に出会う事がある❤️
桜色の風が咲く、心が熱くなる本当に素晴らしい映画でした🙂
この作品を映画館で楽しめた事、平穏な日常、そして自分と家族の健康健常に、心から感謝感謝です🙏
他人事?
ただただ、すごいなー、と。
丁寧に本人と母親だけでなく家族全体を!
昔から病気特に難病を題材にした映画は少なくは無い。昔々は「愛と死を見つめて」「世界の中心で、愛をさけぶ」「車椅子の花嫁」などなど。 その多くの難病テーマを下敷きに恋愛を隠し味がどちらかといえば多い。今回は本人の葛藤 苦悩を母親の受け止め方や葛藤 苦悩 そして少し距離を置いて父親 長男 次男が家族全体の苦悩 葛藤をフォローしている。 ■お涙頂戴に終始する映画を本人だけで無く母親 父親 兄弟が丁寧に描かれている。そして、恋愛ヘレンケラーではないが、目も耳も無くした人間が学ぶ事の大切さや生きがいを求める姿を提起している。※昨今、日本の事件は日本人が劣化する中で物事を考える事が少なくなった様に感じる。
明日からの自分が変わる、人に優しくなれる、誰もが絶対に観るべき映画
3歳で右目、9歳で左目も失明で光を失い、14歳で右耳、18歳で左耳と音も失った以降、全盲ろうで日本初の大学進学、2008年には世界初の常勤大学教授として東京大学教授となった偉人、福島智さんの母と息子の格闘の物語。
2003年には米国タイム誌に「アジアの英雄」に選出されたという。その想像絶する苦節の幼少期と克服の折れない人生に終始滝涙だが止まらない。
神なる言葉を引用します「人が生きている中でぶつかる壁や悩みは色々あるけど、ない人生なんてつまんないじゃないですか?」「障害って何?」と問うことは「生きるとは何?」と問うのと同じですよね。
明日からの自分が変わる、人に優しくなれる、誰もが絶対に観るべき映画
先駆者
3歳で右目の視力を失い、9歳で全盲となり18歳で全盲聾となった福島智氏の生い立ちと家族の話。
物心もつかない頃の大学病院での信頼のおけない診断に始まって、9歳の頃、18歳の頃と大きなものを失うタイミングを繋いでみせて行くけれど、どうしてこれほどまてに明るく前向きになれるのか…。
常にその姿に優しく寄り添ってきた母親、そして少し???となったところもあったけれど、向き合うことを教えてくれた父親、そしてガマンをして来たからこその思いやりを学んだ兄達。
素晴らしい家族も忘れてはいけませんね。
正直、自分には想像も及ばない世界で、悲しいとか、キツいなとかも思ったけれど、自分なんかより余程しっかり生きていらっしゃる訳で失礼なことですね。
映画としてはエピソードを再現ドラマの様にみせていくばかりのものだけれど、色々と考えさせられた。
強さ
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