メイクアガールのレビュー・感想・評価
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脚本がなってない
基本的になぜ主人公がソルトやゼロ号を制作するかの理由もいまいち分からず、母親の遺言も何だったのかの説明もないまま物語が進み、まったく物語が頭に入ってこなかった。
重要な部分が全く見えてこないために、ゼロ号の位置づけもいまいちわからず、何が言いたい物語なのか全く伝わってこない。
また、冒頭で研究者の女性のロボットが盗まれるが、その盗んだ組織と思われる組織がゼロ号を拉致するが、その黒幕が研究者の女性だったという展開もちぐはぐすぎて訳が分からなかった。
別のレビューにかかれていたが、プロの作家さんが書いた小説版では母親や主人公の目的などはきっちりと書かれているらしい。
しかし、映画の脚本では監督が自分で書くと譲らなかったとのこと。
結局、脚本をいくら直しても方向修正がうまくいかないと土台は崩れ、映画のストーリーは成立しない。
次回作も決まっているようなことが最後に出てきたが、この状態で製作してもついてこれるファンは減ってしまうのではと感じる。
0号ちゃんは可愛い
気になるタイトル名だったため、公式画や予告も見ずに鑑賞しました。
想像しながら見続ける事は出来ましたので、これも一つの女の子を作り出したお話なのかと思いながら鑑賞できました。
一番の感想としては、0号ちゃんは可愛いと思います。
序盤・中盤、そして終盤で色々と変わっていく部分がとても良かったです。
キャラクター紹介通りに葛藤していく部分として考えると、そのような考えに辿り着いたのかと思いながら見ていました。
お話の展開としても序盤に問題を提起し、挟まってくるフラグも回収して終わったと思えました。
その上でスタッフロールの所も成る程といった感想になっていました。
終盤の内容も考えようによっては…と、色々と考えてさせられてしまうと思いました。
個人的にですが『映画のタイトル・副題で釣れた人に向けた映画』とも思えました。
端折っている部分が多く、頭の中で人物関係や心情も想像しながら話を観ていく様なアニメでした。
見終わってノベライズを読んで世界感を堪能して欲しいという雰囲気も少し感じてしまう部分もあります。
色々と自分を納得させながら見ていかないと厳しい部分もあり、
主人公に感情移入出来ない・都合良すぎる展開が都合良すぎる等の部分を妥協出来ない場合は鑑賞が厳しい作品と思います。
人によっては散々やった物語がそうなってしまうのかと冷めてしまう様な気もします。
ポップコーンは初見であればSサイズで丁度となりました。
上映時間は短い方ですが、感情移入出来なかった場合や二週目の場合はMサイズでも食べながら観れてしまうと思います。
新種のサイコホラー映画
長編デビューおめでとうございます。
安田監督、長編作品デビューおめでとうございます!
安田現象さんの短編作品の大ファンとして、映画の告知を見た瞬間に上映館を探しました。今回の作品でも、可憐なキャラクターやCGを意識させない味わい深い映像、逆にCGならではの緻密な背景描写、想像力を刺激する細かな心理描写、キャラクターの細やかな動きが存分に発揮されていました。
特に、短編作品でもよく登場するあのキモかわいいロボット、ソルトが大活躍していたのは嬉しいポイントでした。
一方で、短編では作品の面白さの一因であった高い密度が、長編では重たく感じられる部分もありました。作品中の明や0号の思い、監督の情熱が全編にわたって溢れかえっていました。
天才肌の作家さんは、自分の作りたい作品と視聴者が求める作品とのバランスを取るのに悩まれることが多いように感じます。安田監督もそのような立場にいらっしゃるのかもしれません。将来的には、宮崎駿監督に対する鈴木敏夫プロデューサーのようなリアリストのパートナーが必要になるかもしれませんね。
基礎が緩すぎて共感できる部分があまりない。
ベルばらと封切り日が同じでしたが、イロイロあってようやく鑑賞できました。
満を持して鑑賞したわけですが、イメージしていた内容と全く違い、コリャいかんという思いが冒頭から出てしまいました。こんなにも『生者(なまもの)』をアッサリと製造して良いのか?と言う疑問と、超一流の機械科学の研究が出来る頭脳なのに、ナゼ中学生みたいなロジック?という錯綜が冒頭から中盤までずっと頭の中に居座っていました。
ところが、そこから後のクラスメートとのアレコレや日常シーンを観てると、あ、そう言うことなのか?と気づきました。つまり『頭が良い≠賢い』と言うところから、中二ロジックだからこそ倫理観皆無で女の子造りましたー♪ 的な前半の展開なのかな?と。
あの『0号』ちゃんはロボじゃないですよね? 細胞から造ってるんですよね? そしてその元々はどっから入手? 生物の脳をAIみたくプログラムできるの? みたいな根本的なところが気になってしょうがなくて、そんな0号ちゃんもワリとイタい思考ロジックで‥‥
この辺り、ひょっとすると、何か重大な勘違いしてる? もしそうであればご勘弁を‥‥😂
そんな訳で、中盤以降は生身であるがゆえに当然のごとく自我があり、彼氏という設定の生みの親を束縛したかと思えば、拒否られてヘソを曲げてからの、終いニャ大暴走。そしてロボコップの頃からのお馴染みの展開が‥‥ この辺はイヤに人間っぽい?
ビジュアルも精密で綺麗だし、展開自体は画面を見る限り違和感がないので、何となく観てはいられるものの、後々になってドンドン疑問が湧いてきて、振り返ってみれば結構穴だらけな脚本だったなぁと。説明が足りないと言うか、結論ありきでソコに向かって強引に突っ走る展開が観ていて薄いし浅い。細かーいところにも粗があって、お話の創り方・シーンの設計があまり上手とは言えません。
黒幕の登場にはソコソコ意外性はあったものの、その根拠が科学者としてどうかと思うし、だからと言ってその暴挙に出る意味はあるのかと。そもそも一連の行為というか展開が、何の目的なのかも解らずじまい。ついでに母親との関係も何だか曇って見えにくかったし、義手の理由も不明で、イロイロ勘違いや見落としが懸念される程までに、全てに於いて中途半端な感が否めませんでした。90分という尺の制限があったせいかも知れませんが。
そう言えば、自分は最高のパフォーマンスを発揮した事がなく、せいぜい60点止まりで、平凡とも言えないレベルに小さく纏まってこの年齢に。人生を良くする努力は何もしなかったなぁと反省しても時既に遅しです。
見所少ない
少し辛口です。すみません。
作品に点をつけるからには基準を明確にしておきたいので言っておくと、
私の採点基準は
映画館に見に行って損したなという感情が湧かなければ★3
個人的な好みが加わって★4
人にも勧められれば★5くらいの基準で付けてます。
本作は★2かなと思います。正直長編映画作品として成り立ってないと感じました。
見に行った理由としては、昔からSF、中でもAI(人工生命)と人との対話、シンギュラリティを題材にした作品が映画、小説、漫画…媒体問わず大好物でたまたま映画館でこちらの作品の宣伝を目にして興味を持ったからです。
安田現象さんという方は存じ上げなかったです。すみません。元はショート動画作家さんなのですね。
この手の題材の焦点は往々にして、AI(人工生命)の成長とそれに関わる人々や社会の成長が物語の核となります。「ロボット」という言葉が世界で初めて生まれた古典戯曲の頃から一貫したそのテーマにもはや目新しさはなく、どのように見る人に届けるか、が作家性の問われるところと思います。
本作品は焦点がばらけすぎていること、人工生命とその開発者の感情がまったく共感できない(できるように描けていない)ことがこの作品のちぐはぐ感だと思いました。
作品内の人物が、脚本の思い描いたストーリーをなぞる様に行動しているようにしか見えず、感情移入を大きく阻害しています。
初めから決まったプロットに向かってキャラに行動を起こさせている状態です。
もちろん傑出した人物(そのように造形したキャラ)は他者の共感を得られない、というのも主張としてあるとは思いますが、それはエンターテイメント作劇としては成り立っていないと思います。お金を払って見にくる人々の大半は私も含め平凡な一市民なわけですから。
見ている人々に対してこのキャラはこれでいいんだという説得力を作品単体で持たせるべきです。少なくともこの作品ではそれに失敗していると感じました。
見る人に補完させる余地を残すのは作劇の手法ではありますが、多くを語らないことと、語るべきことを語らないは別の話です、時間的余裕のある長編であればなおさら。
必要な部分を入れきれないならもっと焦点を絞るべきだったと思います。
ただ、アニメーション作品としてはクオリティ高く出来上がっていたと思います。
0号ちゃんや茜ちゃんはかわいかったですし。
初の長編監督作品がこのレベルで出来上がってくるのは称賛に値すると思います。
これからのステップアップに期待します。
日本アニメらしい
この映画のバックグラウンドを知っているかで
個人的には星5を付けたいのですが、
正直、映画として評価すると星3、
気持ちを込めて星4にさせて頂きました・・・
バックグラウンドをわたしなりに要約すると、安田現象氏はYouTubeショートでいつも楽しいループアニメを作られている方で、このメイクアガールはそんな安田氏が、自身の作りたいものを映画にしたいとクラウドファンディングで資金を募り、3000万以下という費用で、ここまでのオリジナルのアニメを作られたという、熱いバックグラウンドのもと製作されています。
それが小さな劇場のリレー放映とかではなく、普通に大きな映画館で、人気新作と並んで放映されている。しかもKADOKAWA配給で。
これってアニメでは凄まじく稀有なことで、アニメ映画の在り方を見直せるレベルのスゴい事だと思います。
見せたいものを表現する手法として、相当なアニメへの熱量を感じながら、見させて頂きました。ありがとうございますと言いたい。
ここからは、単純に映画としての評価・・・
やはりショート動画での魅せ方と、長編映画の魅せ方は、当たり前なんですが、まったく違うなと。
きっと表現したかったのは0号。そこにスコープを当てたところからストーリーを作り込んでいて、そこから主人公の有り様を作っていると邪推しました。
だから主人公の性格設定に無理筋な感情が足し込まれている。
愛情を理解できない主人公という表現を直接的に表現していて、見ている方はイライラが募ってしまう。ここは長編アニメとしては、内面的な表現にしてくれれば、もっと感情移入できたように思う。
あとストーリーが進む中で、押井守氏の映画のような、中繋ぎの表現があり、途中少し眠くなってしまいました。途中ドキドキ・ハラハラというより、街中をじっくり観光するようなイメージ。これをするには、相当な背景の作り込みが欲しくなってしまいます。
そしてストーリーとしては、世界観は現実にかなり近いところの、近未来的な世界なんですが、いきなり0号が受け入れられている。
交通網をブッ壊すレベルのことが起こっているのに、そこまで騒動になっていないとか、ショートレベルのアニメなら気にならないところが、映画になると滅茶苦茶だな・そんなことにならない、みたいなところを見てしまう。
これは完璧にファンタジーな世界観にしておかないと、一定現実感のある世界観のまま実行してしまうと苦しいなと感じました。
しかし!この費用でここまでの長編映画を作り、時折コマ数が足りないと感じるところもありながら、映画館で見れて良かったと思える映画にまでしたのは感銘を受けました!
新海誠氏がXで見られたあとに、"刺激を受けた"とつぶやかれたのも頷けます。
こういう映画の作り方、そして表現したいものを作り込み、この費用で世に出せるんだと。
2027年新たに挑戦される!?ようなので、次はYouTubeショートで作られている世界観の映画が見れることを祈りつつ・・・
是非この映画を見られた方は安田現象氏のYouTubeショートを見て頂きたい!
評価は分かれると思えるが、個人的には良かった
今年49本目(合計1,591本目/今月(2025年2月度)12本目)。
ここでは評価が真っ二つですね…。
私が観たとき(2/9)の入場者特典は、「やや(ページ数)厚めの」ミニパンフレットといった趣でした(製品としてのパンフレットは別に売られている)。
クラウドファンディングから始まっているとのことで、質としてはまぁ気になる方もいるかな…といったところですが、ここは気にならなかったところです(アニメ作品といえば、時々指摘がある、独特の形容しがたい「ヌメヌメ感」のあるタイプが苦手という方も多いが、本作品は基本的にその描写は存在しない)。
いわゆる古典的なロボット三原則の概念が念頭にありつつ、将来、日本であろうと海外であろうとありそうな展開をもとに描く一つのストーリーで、映画を最後まで見ると2027年かに続編があることが予告されますが、個人的には良かったかな、といった感じです。
どうしても映画の時間の長さの制約上、突飛かなと思えるような展開は存在するし、やや近い将来の日本を想定するこの映画においては、解釈上怪しいかなと思える点はあるとしても、クラウドファンディングではじまった本映画という趣旨を考えると、趣旨は理解できるし今後に期待、といったところです。
とはいえ、ややここの評価も真っ二つに分かれれているように、アニメ作品の枠としてはどうしても両極端な評価になりやすい作品かなとは思うし(そもそもアニメ作品というのは、ドラえもんほか、ノスタルジーをはせてみるような一部の映画を除けば、何らかの意味で大人向けの映画というのはどうしても評価が割れてしまう(「ベルサイユのばら」のように、アニメ作品であっても原作がそうであり、実態としてアニメかアニメでないかが本質論ではない映画除く)のはわかるし、そこはもう仕方がないのかな、といったところです。
クラウドファンディングで始まった作品ということまで考えれば、人を不愉快にさせるような発言や表現もなかったし、2027年だったかの続編ほかにも期待ということで、減点なしフルスコアにしています。
ただ、評価がどうしても割れてしまう(アニメ作品はそういう運命があるのかな)というところは否定しがたいので、公式サイト等を見て、行く行かないは判断されるのがおススメかなといったところです。
主人公がヤバすぎて、感情移入できない
引継いでもらいたかったモノは
0号ちゃんはむしろ可愛い
それよりも主人公のアキラ君の言動には全く感情移入出来ず、しかも彼も人間じゃないの???人間造れて研究上手くいかないとか、頭吹っ飛んでるロボも何をしたいのかよく分からず
全く面白くなくてビックリしました
ただ何となくホラーな造形のソルト?やラストの追跡シーンはスピード感有り、ちょっとサスペンス風なのは良かったかな あのシーンもいっそのこと驚愕のバッドエンドの方が意外で面白かったのではないかと思った
赤着てるし明だしAKIRAに寄せたかったのか?とちょっと頭に浮かんだ
追記:ネタバレ考察読みました 人造人間が人造人間を造り、改良しようとするそしてそれらの行為は実は...と深くて怖いお話のようです プログラムを超えるというのは明日からの上映のロズも 監督の作風や、この作品については考察読んでから見た方が面白いかも
脚本だけは他の人に任せるべきだと思った……
安田現象さんの作品はYoutubeのショートなどで見ており、作品の予告を見た時は「お!ついに長編作品化するのか!」と割と期待していた面もありました。
実際見た後の感想としては……
アニメーションに関してはやはり流石安田現象さんだなと思わせるレベルでキャラクターが生き生きとしていてとても素晴らしかったです。
しかし……一つの物語としてはお世辞にも良いとは言えなかったです。
脚本が全体を通して破綻しており、作品自体のテーマ性やキャラクターへのフォーカスなども曖昧でアニメーションではなく物語として何を表したいのか何を伝えたいのかが分かりませんでした。
キャラクター達も時折「なんでこうなるんだよ!」とか「何で俺はこんな事やってるんだよ!」みたいに混乱した言動をしていたようにも見えました。
脚本としては完全に破綻はしていましたがそれでも全編通して見れたのはやはりアニメーションそのものの良さで、アニメーションは本当に素晴らしかったと思います。
脚本の部分はどなたか腕利きの方を呼んで参加してもらえば作品として一気に完成する感じがしました。
次回作を作っているみたいなので期待しています
う~ん難しい問題ですね。
この人数と規模でここまでの完成度の映像にかなりすごいと感じました。
一部にCG感が抜けない部分ございますが、インディの少人数でこのクオリティまで描けること、とても驚きました。本当に革命と将来性を感じます。
一方で、他の方のご指摘あるように、脚本は色々と難しさを感じました。
安田現象さんのyoutubeでの活動やクラファンなど様々な功績を考えると星5なのですが、
そのような背景を考慮せず、純粋な映画ファンとして作品を鑑賞した際は、どうしても「ロボットドリームズ」「FLOW」や「ルックバック」といった作品と比較されることもありますし、評価が厳しくなるのかなと思います。そこと比べられるのは大変酷なのですが、、、
しかしながら、ストーリーのクオリティが一段と上がると本当にバケル可能性を感じました。共同脚本など、めずらしくないのでいかがでしょうか。。
これからも応援しております。次回作もとても楽しみにしております。
映像☆5
脚本☆1
総合☆3
明は人間か?なんて疑問を持った
近未来で、17歳の天才科学者・水溜明は、生活をサポートするロボット・ソルトを開発し、製品化に成功していた。しかし、新たな発明が失敗続きで行き詰まりを感じていた時、クラスメイトから、彼女、を作ればパワーアップできると言われた。そのため、明は、人造人間の0号を創り、彼女として順調に恋を育んでいった。しかし、0号は感情を学習していく中で、明に対する気持ちに葛藤が生まれ・・・さてどうなる、という話。
何の前情報も無く、鑑賞したが、なかなか面白かった。
0号は細胞分裂の様にして作っていたが、ロボットじゃなくて生身の人間?
明は右手が義手だったのだが、0号に攻撃され、左手も義手になっだが、0号が作れるくらいなら義手じゃ無くて再生出来そうだが。
明って人間だよね?
お母さんも天才科学者だったらしいが、明もAIロボット??人造人間???そんな疑問が湧いたが。
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