メイクアガールのレビュー・感想・評価
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科学者でもロボットでもなく作り手が一番人の心を持っていない気がする
2025年劇場鑑賞32本目。
エンドロール後映像有り。まぁエンドロール中もずっと映像あるので席立つ人いないとは思いますが。
アニメということ以外情報無しで鑑賞。何かの続き物だったら終わってました(笑)
この映画、説明がところどころ抜けているので推測の部分もありますが、ソルトという手足のついたデカいルンバみたいなのを作って亡くなった母親の息子が研究に行き詰まって、彼女ができたばかりの浮かれクラスメイトの彼女ができたらパワーアップするぜというノロケを真に受けて彼女を人工的に作り出したという話。いや、それ以上ない研究の成果じゃねぇか!誰もそこにはつっこまず、主人公が好きな幼馴染も大したリアクションもせず、最後とんでもない展開になってもそこじゃないだろ、というセリフが繰り返され、最初ロボット彼女より研究者の方がよっぽど人の心がないと思っていましたが、物語を追っていくにつれこの作品を作った人にそもそも人の心がないからこんな違和感のある話になっているのかなと思いました。
動きは良い。キャラ造形と話に多少難あり
正直、悪くはないが鑑賞後の余韻を全く感じなかったのでレビューを書くのが難しい。
まず、画は悪くない。
新海監督的な方向の色遣いや画面を3Dでうまく表現できていると思う。
(とはいえ結構なムラがあって微妙な個所も多々あったりはしたが)
3Dのキャラのモーションが一番こだわっている部分と思われて、細かなしぐさをや髪の揺れなど非常にうまく表現されてた。
難点はキャラとストーリーに魅力がなく、話を引っ張っていく力が足りていなかったことだと思う。
まず他の方も書いているが主人公の思考が全く共感できず魅力がない。
『科学者としてパワーアップするため』にガールフレンドを作るとか、突拍子も無い上に延々そのことに拘っているのは不自然すぎる。
ロボットではなく人口生命体を創造してしまうには余りにも軽すぎる動機でしかも何ら苦労することもなく細胞の培養から数日程度で作ってしまっていたので終始苦笑いだった。
ヒロインの0号ちゃんのビジュアルも可愛いし性格もけなげで良いのだが、誕生したてで感情が理解できない状態から、感情を獲得していく過程をほとんど描かれていないので、こちらも感情移入できそうでしきれず、モヤモヤ感を強く感じてしまった。
ストーリーは特に盛り上がりもないまま、クライマックスになってしまうので途中の中だるみが苦痛に感じる。
上手く言えないが、もっと他に良いプロットがあるだろうと終始考えてしまう程に話に魅力がなく違和感しか感じられなかった。
より王道っぽくなるが、母親の遺した禁断の研究データ(0号ちゃん)を偶然発見して完成させる⇒完成した0号ちゃんは不安定で何が足りなかったのかと悩む主人公だが、一緒に暮らしていくうちにお互いに足りないものを理解していく的な方向でもよかったのではと思う。
また主人公の正体は一切語られていないが、実は母親が作った人口生命体のプロトタイプとかの案もあったのだろうか?
(クライマックスで0号ちゃんと同じ瞳の色になったりしていたので)
色々と惜しいところまではいっているが、見事に空転してしまっているような感覚が最後まで抜けなかったため心動かされる何かは残念ながらなかった。
あと、ラストに0号ちゃんの中に母親のメモリーが入っているような描写(主人公の呼び方が変わっている)があったが、それをやるなら、もっとしっかりした伏線とキャラの深堀りをするべきだったろう。
次回作はストーリーはプロに任せるかサポートしてもらった方がいいものが作れるのでは?
駄作ではないがストーリー描写不足で消化不良感が残る作品
まず見て損したとか駄作だとか言うつもりはありません。むしろ楽しめた方ですし。
特に映像に関してはYouTube Shortsに流れてくるあの映像がパワーアップして映画館の大画面で見れるというのは眼福でございました。
しかしながら見終わった後にストーリーの描写不足による消化不良感があったのは事実
例えば明が作った「0号は明が好きだ」という感情を読み取れる描写は
研究に時間を割きたい明を0号が強引に遊びに連れ出そうとする場面ぐらい。その時間約1~2分
だからその後の場面でいくら0号が「明さんのことがこんなに好きなのに!」みたいなことを言っても、別にアンタそこまで明のこと好きやないやろと脳内ツッコミを入れてしまいました
ストーリーが破綻するほどの描写不足ではないので、全体のお話は理解できたものの
話がズンズン進んで起承転結をただ羅列したような感じが否めませんでした。
公開を2025年末にしてあと30分プラスすればより心に響く良い作品になったのではないかな~と思ってしまうのでした。
人の気持ちが分からない男の子と人の心を持った人工女子の物語
近未来的なボーイミーツガールもの。
どこか哲学的に考えさせられる内容。ロボットは恋をするのか、恋とは、愛とは、友人とは、家族とは何なのか。
若くして亡くなった天才科学者の母親の遺志?を継ぐべく日々研究に明け暮れている少年がスランプで何をやってもうまくいかない。
そんな時唯一の友人?に彼女ができた。そうしたら2倍パワーアップしたらしい。それを聞いて何を勘違いしたのか彼女を作るとパワーアップすると勘違いして彼女を人工的に作ってしまった(怖)。
食事もするしトイレにも行く生体ロボットと言うべき彼女。
基本的な事はインプットしてあるものの自発的ではなくロボット的に命令通りにきか動かない。とりあえず普通の女性を観察して普通の女の子を目指す事にした。同じ学校に通わせて友人のバイト先のファミレスで働き出した。日を重ねるにつれて人間の女の子らしい振る舞いと考え方を身につけていって、人間のはずの創造主の彼氏より人間らしくなってしまった。彼女はプログラムでは無く自分の意思で考え行動して、その上で彼を好きだと言う。人間である彼は自分が置いて行かれた事実に驚愕し…
まあ主人公がアレな人なので恋愛的な映画では無いかな。研究に没頭するあまり周りが何も見えていないと言うか大事なことが分かってないと言うかその辺のもどかしさがある。まあ彼女を物理的に作れば何とかなると言う思考だし。そう言った点からも哲学的に考えさせられる。普通はそんな事考えさせられないよなって感じで。
事件もアクションもオマケ程度にあるけど物語全体として面白いかどうかは見る人次第。
まあこう言うのもアリって感じ。
人物の動きがモーションキャプチャーを使っているのでアニメ的には不自然に見えるのは難点かな。
気鋭の作品!
題材が面白そうだったので映画館へ。アクションシーンが素晴らしい動きで作られていて、夢中で観れた。
なんか作画もストーリーも、作られている方々の魂を感じられて嬉しかった。
構成は、オープニングイメージで機械を自在に操る主人公。セットアップで主人公の周りの現状見せて、きっかけが友人に彼女が出来て成長出来たから、主人公も彼女を文字通り作る決断。
アンドロイドだから感情は作られていると言われるが、彼女自身が自分の感情に自問自答していくお決まりのお楽しみが入る。
ミッドポイントで主人公が彼女を遠ざける。どうしていいかわからず絶望している主人公。
悩みの時がある程度の時間入る。セカンドターニングポイントで彼女にもう一度会う決断。
追いかけっこ。サブプロットの解決。フィナーレ。
エンディングイメージ後、また決断し、彼女と再会し終わり。
自分で修正するなら
◯フィナーレは一回で終わりにしたい。フィナーレで彼女と仲直りさせる。決して、狂気的に刺してくるヒロインにはしない。わかるんだけどね。こう描きたいというのが伝わってきて、嬉しかったんだけどね。
◯感情と物語の整合性が無いところがある。もしくは、わかりにくい部分がある。もっと、シンプルにしたい。
プロットの構成自体は素晴らしく作れている。作りたい事もよくあらわせている。魂を感じるから、作家性を抑えられる人が周りにいるなら、次回作は商業作品として、多くの方に受け入れられる作品を世に出してくれるように感じた。
爽快感満載だけれどもほんの少しのモヤモヤ
どんなボーイ・ミーツー・ガールモノかと観に行って来ました。
最初主人公が自身の研究の質を上げる為にアンドロイドを造ったと言う動機は良く有る話の筋で成る程と観て居ましたが、主人公の価値観やキャラクターがあまり出て来て居なかったので、後半の叔父への言動や彼女を大切に思う様に心変わりした理由付けが弱かったと思う。
もう少し主人公の性格や内面が描かれていればもっと感情移入出来たと思う。
そこを除けば、演者さんの演技や音楽、映像ともに素晴らしい出来だと思う。
何となく、アトチョット感が拭い切れない作品でした。
ほんの少しだけモヤモヤッとしました。
そこを除けば爽快感満載です。
予想外だが納得感あるシナリオ
「彼女を作れ」って言われた天才マッドサイエンティスト高校生が、科学的に彼女を創造しました!なんてSFラブコメ的発端から、最終的に「冥王計画ゼオライマー」みたいなオチに転がるとは…だいぶ驚かされたが、シナリオに破綻はない。徹底して感情の機微の分からないバカ(天才)として描かれる主人公に対し、人造人間ヒロインが心を獲得していく対比が効いていて、魂の尊厳を懸けた怒涛のラストバトル(!?)は全面的に後者を応援してしまった。フランケンシュタイン的因果応報、といえば古典的でもあるが…。絵面はともかく、あれを「ヤンデレ」なんて俗称では呼びたくないもの。造物主に抗らえ!ってやっぱりロボ抜きのゼオライマーでは…。CGで丁寧な芝居を描く手法やカメラワークの工夫も良好で、まだ学園ラブコメの皮を被った前半のしっかり支えて、後半のアクロバティックな展開へ上手く繋いでいる。真賀田四季みたいな母親=天才科学者が怖すぎる…。
3Dを巧みに駆使した色彩豊かなアニメ
具体的な設定がよく語られないまま勝手に盛り上がって終わってしまったなぁという印象。
非常に卓越した3Dアニメだったように思います。キャラやパーツなどのディテールが作り込まれていて、気持ち悪いくらいにリアルなところもありましたが、画面全体の一体感が崩れていたところも多かった気がします。全体的に非常に無機質だったような─狙いなのかどうか・・・でもちょっと嫌な感じ?まるで全部が人工物であるような設定に思いました、一瞬、でもどうやら違うみたいだったので─。
デザイン的な面では、自分には少し合わなかったような・・・。人物とかメカニカルの姿形がなんか・・・特段オリジナリティも感じなかったし─。
兎に角設定がよくわかりません。違和感もすごく感じたし─。展開とか筋が分からないわけでなく、根本のなんでそうなっているのかという疑問が多くて、流して楽しむべきサイファイチックなアニメなのに、最初からいちいち引っかかってしまっていたように思います。
次は・・・見ないかなぁー
荒削りではあるがよく出来ている。今後に期待大。
YouTubeで有名なアニメクリエイター様の監督デビュー作。
独特なキャラの挙動や愛嬌と言った監督の持ち味はそのままでそこに妥協は無く、元よりのファンであれば問題なく楽しめるだろう。
ストーリーはやや情報量が多く説明不足な箇所が見受けられはしたが、見せたいシーンはこれというのが割とはっきりした作りなので及第点ではあります。
元々が視聴者の言語を問わぬ作風だからか、映像で語るという能力は大変に高いと思います。特に0号が階段を登ることで心の成長を描くシーンに真骨頂が現れてると思いました。
終盤のバイオレンスな要素も含め、安田監督の世界観を見せつけるという意味ではデビュー作として十分に役目を果たしてると言えるでしょう。
デビュー作故の荒削りではあるものの、新進気鋭のオリジナルアニメ映画監督として今後に期待を抱ける作品。
早くも新作に取り掛かっておりその公開日は2年後とのことなので、より洗練された作品になっていることを期待致します。
愛とは痛みがともなうもの
第三人類を生み出した話
安田現像さんの作品はショート動画で何度か見た程度だったのですが、予告編で興味がわいたので鑑賞してみました。
う~ん、ストーリー微妙だったかな映像はよかったけれど・・・
予告編で察せられる内容以上のものがほとんどなかった、展開が読めちゃう。
物語すべてに説明があるわけではないので考察の余地はあるんだけれど、そこまで深く考察する気にならない浅さと言うか魅力があまり感じられないかった。
作品全体の印象としては平坦なジェットコースターに乗ってる感じ、スピード感(映像表現)はあるけど起伏がなくてただただ見てるうちに終わっちゃた感。
いや、ストーリーの起伏が全く無い訳じゃない、キャラの演技か世界観なのか雰囲気と言うかどこか緊張感がないくて、やりたい事や見せたいシーンなんかは伝わって来るけれど心に響かない。
物語自体にそこまで新鮮さや驚愕の事実とかが無いので想定内でしかなかったからかキャラデザとか問題なかったんだけれど自分は引き込まれなかったな。
決してつまらない訳ではないけど心に残らなかった。
好きを証明するためにとる0号ちゃんの行動はそこそこ感動はするけど、アキラを好きになった理由はやはりプログラムなのでは?
切っ掛けはプログラムでも途中からはプログラム外の意思によるものだと0号ちゃんは言うけれど、私としてはアキラの素性がよくわからんし、結構人間性が欠けてるので終盤までは好きになる要素がなかったんだが。
0号ちゃんと補助ロボットのソルトでは機能も外見も全然ちがうけれど、もし中身、プログラムが同じになったら主人公はどう行動するんだろう?
テーマは深いと思うんだけど私にはむつかしかったな。
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劇中セリフより
「明くんの手って冷たいでしょ?」
「いいえ、明さんの手は暖かいです!」
両手が義手の明くんと握手したらならば私は彼の体温を感じられるだろうか?
まずは明に恋愛が何かを教える必要があるのだが、青年期の性的な反応がないのは残念かなあと思った
2024.1.31 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(92分、G)
コミュ障の天才科学者が恋愛学習ドールを作るSF映画
監督&脚本は安田現象
物語の舞台は、近未来の日本
天才科学者の母・水溜稲葉(種崎敦美)と大学教授の父・高崎庄一(上田耀司)との間に生まれた水溜明(堀江瞬、幼少期:日向未南)は、自身の研究がうまくいかなくて焦っていた
新しいものを作ろうとしてもうまくいかず、失敗ばかりが募る日々を過ごしていて、学校でも問題ばかり起こしていた
ある日のこと、クラスメイトで親友の邦人(増田俊樹)に恋人(和久野愛佳)ができ、それによって「パワーアップする」ことを知った明は、独自に人造人間の制作に取り組んだ
明は完成した人造人間に「0号(種崎敦美)」と名付け、一緒に学校に連れて行ってしまう
邦人とクラスメイトの茜(雨宮天)は呆れながらも「明らしい」と受け入れ、ほのぼのとした日常が始まった
物語は、0号に彼女なる存在が何なのかを学ばせるというものだが、行っていることは一般社会の過ごし方となっていた
学校生活、アルバイトなど、彼女になる前に必要な人間学習がメインで、一応は喜怒哀楽についてはインプットされているようだった
このあたりの情報を明がインプットしているので偏っている
彼自身がコミュ障、恋愛興味なしという人物なので、目的に至るまでに学ばせることが多すぎるように思えた
若者の青春にありがちな性的な反応などは一切なく、明に気があるふうの茜も0号には嫉妬しない
人造人間だとわかっているからだと思うが、目の前であれこれされたら気になってしまうのは普通のように思う
そもそも明があのビジュアルの女の子を彼女に設定している時点で何らかの意図があるのだが、そのあたりのツッコミはほとんどない
これについては後半で明かされ、そのベースとなる女性観というものがわかるし、明の出自からそうなることは理解できる
だが、周囲の普通の人間の反応が「普通」ではないので、観客側が感じる違和感を作品内で解消しないのは微妙だなあと思った
その後の展開は無理に動きを作ろうとしているのだが、そのスケールがかなり小規模となっている
作画の大変さはわかるものの、敵のスケールは数で表現されることが多いし、少ない場合でも圧倒的な力量差というものが必要になってくる
本作は、そのどちらでもないので、0号を奪い合う展開にハラハラしないのが難点であるように思う
作画はとても美しく、キャラデザとかガジェットも好みなのだが、シナリオの作り込みはプロに託した方が良かったかもしれない
人間の母親が作った人造人間が作った人造人間が0号、ということになるのだが、母親の転生先を息子に作らせたのか、人造人間が人間を作ったら(AIが人間なるものを作ったら)という実験だったのかはわからない
わかりやすく、AIがAIを作るという展開になって、その危険性をテーマとするならば良いと思うのだが、そこまで深めには設定していないようなので、このビジュアルが動くところを見たいという人向けの映画だったのかな、と感じた
いずれにせよ、明は常にゴーグルをしているわけだが、このようなキャラ付けをするにはある程度の意味を持たせる必要があると思う
彼がゴーグルを外さない理由とか、外すタイミングで描かれることなども意味を帯びてくると思う
また、明を普通と思っている人ばかりが登場するのだが、彼を普通だと思っていない人もいると思うので、そう言った人を登場させることで、人間関係の広さというものを表現できたのだと思う
それによって、明という人間がこの世界でどれぐらいマイノリティ寄りなのかもわかるし、どの領域で物語が展開するのかも見えやすい
そう言った全体図を描きつつ、その枠外に向かう物語を作ることで、より深みが増したのではないか、と感じた
良いとこ取りしすぎて収拾つかず
例によって前情報をほぼ何も入れずに、生みの親の安田現象がどういう人物なのか、どういう経歴なのかも全く知らずに鑑賞。コミュ障な科学者と、彼が“カノジョ”として造った人造人間の関係を描く。いわゆる“人の実存”を説いた作品は、古くはメアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』やフィリップ・K・ディック作品などあふれまくっている中で、どれだけ既存にないポイントを生み出せるかがカギだと思うが…
端的に言ってとにかくつまらなかった。展開に目新しさがないのはまだしも、サスペンス要素も取って付けた感が拭えずオチにも意外性がなかったし、終盤の展開にドン引きしてしまった。そもそも主人公の科学者に感情移入できずじまいだったのがキツい。邦画の悪癖である“気取りセリフ”の多さも気になったし…
比べるのも詮無いが、同じTIFFで上映された『Flow』や11月に公開された『ロボット・ドリームズ』といったセリフ未使用の海外アニメがいかに素晴らしかったか。日本はアニメ大国と呼ばれて久しいが、こと質の面では完全に海外の方が勝っていると認識。
面白かった!
クラファンのリターンで先行上映を見に行きました。
実は前評判の口コミを見ていて、辛口が多かったので、まだ一作品めだし…とそこまで期待せずに行きました。
結果、良い意味で予想を裏切られるくらいに面白かったです。
感想は人それぞれだとは思うのですが、この話のクオリティで辛口チラホラあったのは安田現象監督が注目されすぎた故のことなのかな?何故だろう、と謎に思うほどです。
必要な伏線等々は冒頭から散りばめられており、語らないところは視聴者の想像に任せるところはありますが、物語として普通にある範囲内で、起承転結がきちんと綺麗に完結しておりました。
一緒に来た友人はつまらない映画の時、寝てしまうのですが、監督の作品は最後までおきており、帰り際「おもしろかったね」と話して帰りました。
12月のイベントとして楽しみにしていて良かったです。
このクオリティで作品をグレードアップして作り続けていかれるのであれば、本当に安田現象をおこしそうと感じました。
今から1月の公開の動きがファンとして楽しみです!
最後の…これは語らずにおきますが、とりあえず次回作も必ず見に行きます!
画の派手さを優先した作品。心情描写△ 追記アリ
「監督/原作/脚本/絵コンテなどなどと安田現象氏のワンマン映画に近い作品で、SFボーイ・ミーツ・ガールを目指しているが難あり」
監督/原作/脚本/絵コンテ/演出/CG監督/キャラデザインと安田現象さんのワンマン映画に近い作品で、CG映像などはかなりのクオリティで見どころもあるが、お話の進行とキャラクター設定にかなり難が、あって映画としては、映画的なエモーションもなく盛り上がりにかけ正直今二つだと思う。
CGアニメとしての映像は、悪くなく演出やカットにも才を感じるが、話の不味さやキャラクター人物造形への共感性にも欠ける面がありブラッシュアップする事を望む。
ただ安田氏の過去作などは未見なので本作を、見て初めて知った口で、自主制作アニメやミュージックビデオやPVを手掛けていると経歴にあるとの情報しか分からず不勉強な点はお詫びしたい。
その経歴を踏まえて不穏な感じを受けて鑑賞したが、80年代からミュージックビデオやPVやCMなどで、名を馳せた映像作家が、映画監督として映画を撮るのは、要注意の法則は生きていたなと実感。(最近のアメリカ映画には当てはまらないけど)
この辺は以前にレビューしたアニメ版『がんばっていきまっしょい』にも通ずる面で、3DCGのツールの発達は個人のアニメ作家に恩恵をもたらすが、感性のみで作品を作ると見巧者には?な作品が出来上がる印象。(「がんばって」は脚本が、プロだけどテンプレみたいなキャラ配置が作用しておらず微妙で経歴を見る限りコレといった作品に乏しい)
スターウォーズ・シリーズの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』も初見した時に前半から中盤にかけて名優なども演技して感動的な事が起きているのに、一向に映画的エモーションが起きず本当に退屈だったが、後半は持ち直して面白くなるのは、一部報道にもあるがクレジットされている監督のギャレス・エドワーズが撮った作品が、試写やプロデューサーに不評で、主に後半の4割を別の監督(新監督は『ボーン・アイデンティティー』シリーズのトニー・ギルロイ)で撮り直しているらしいが、ギャレス監督の『ゴジラ』は良い出来だったのに?!と思う一方で映画な難しさを痛感した。
余談
本作は公開初日の夕方にアニメ版『ベルサイユのばら』の後に同じ劇場で鑑賞しているのだが、レイトショーなのもあり観客は自分も含め中年男性が7人程で、1人は途中で退場してしまった(ここで久しぶりに途中退場を見た)
更に余談
映像で語る映画を点数で採点するのは余り好きでは無いので、拙い語りで作品を酷評しても自分は満点つけてます。
映画.comなどに多いのだけど、レビューサイトに公開前後に、妙にコメント少な目の高得点や罵倒に近い低評価レビューを話題作等で見かけるが、そのレビューワーの経歴をみるとその作品のみレビューしてる捨てアカに近いモノが見受けられ、サクラか単なる粘着嫌がらせ行為な輩(多分映画などは殆ど見てない)がいるので「いいね」する前に注意が必要だと思う。
(SNSの声は相手のパーソナリティが分からないのに主語がデカくて興味や関心を感情的に煽る言葉が、真贋も分からずに広まってしまう)
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