「長編デビューおめでとうございます。」メイクアガール TangoNさんの映画レビュー(感想・評価)
長編デビューおめでとうございます。
安田監督、長編作品デビューおめでとうございます!
安田現象さんの短編作品の大ファンとして、映画の告知を見た瞬間に上映館を探しました。今回の作品でも、可憐なキャラクターやCGを意識させない味わい深い映像、逆にCGならではの緻密な背景描写、想像力を刺激する細かな心理描写、キャラクターの細やかな動きが存分に発揮されていました。
特に、短編作品でもよく登場するあのキモかわいいロボット、ソルトが大活躍していたのは嬉しいポイントでした。
一方で、短編では作品の面白さの一因であった高い密度が、長編では重たく感じられる部分もありました。作品中の明や0号の思い、監督の情熱が全編にわたって溢れかえっていました。
天才肌の作家さんは、自分の作りたい作品と視聴者が求める作品とのバランスを取るのに悩まれることが多いように感じます。安田監督もそのような立場にいらっしゃるのかもしれません。将来的には、宮崎駿監督に対する鈴木敏夫プロデューサーのようなリアリストのパートナーが必要になるかもしれませんね。
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