「「監督/原作/脚本/絵コンテなどなどと安田現象氏のワンマン映画に近い作品で、SFボーイ・ミーツ・ガールを目指しているが難あり」」メイクアガール ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)
「監督/原作/脚本/絵コンテなどなどと安田現象氏のワンマン映画に近い作品で、SFボーイ・ミーツ・ガールを目指しているが難あり」
監督/原作/脚本/絵コンテ/演出/CG監督/キャラデザインと安田現象さんのワンマン映画に近い作品で、CG映像などはかなりのクオリティで見どころもあるが、お話の進行とキャラクター設定にかなり難が、あって映画としては、映画的なエモーションもなく盛り上がりにかけ正直今二つだと思う。
CGアニメとしての映像は、悪くなく演出やカットにも才を感じるが、話の不味さやキャラクター人物造形への共感性にも欠ける面がありブラッシュアップする事を望む。
ただ安田氏の過去作などは未見なので本作を、見て初めて知った口で、自主制作アニメやミュージックビデオやPVを手掛けていると経歴にあるとの情報しか分からず不勉強な点はお詫びしたい。
その経歴を踏まえて不穏な感じを受けて鑑賞したが、80年代からミュージックビデオやPVやCMなどで、名を馳せた映像作家が、映画監督として映画を撮るのは、要注意の法則は生きていたなと実感。(最近のアメリカ映画には当てはまらないけど)
この辺は以前にレビューしたアニメ版『がんばっていきまっしょい』にも通ずる面で、3DCGのツールの発達は個人のアニメ作家に恩恵をもたらすが、感性のみで作品を作ると見巧者には?な作品が出来上がる印象。(「がんばって」は脚本が、プロだけどテンプレみたいなキャラ配置が作用しておらず微妙で経歴を見る限りコレといった作品に乏しい)
スターウォーズ・シリーズの『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』も初見した時に前半から中盤にかけて名優なども演技して感動的な事が起きているのに、一向に映画的エモーションが起きず本当に退屈だったが、後半は持ち直して面白くなるのは、一部報道にもあるがクレジットされている監督のギャレス・エドワーズが撮った作品が、試写やプロデューサーに不評で、主に後半の4割を別の監督(新監督は『ボーン・アイデンティティー』シリーズのトニー・ギルロイ)で撮り直しているらしいが、ギャレス監督の『ゴジラ』は良い出来だったのに?!と思う一方で映画な難しさを痛感した。
余談
本作は公開初日の夕方にアニメ版『ベルサイユのばら』の後に同じ劇場で鑑賞しているのだが、レイトショーなのもあり観客は自分も含め中年男性が7人程で、1人は途中で退場してしまった(ここで久しぶりに途中退場を見た)
更に余談
映像で語る映画を点数で採点するのは余り好きでは無いので、拙い語りで作品を酷評しても自分は満点つけてます。
映画.comなどに多いのだけど、レビューサイトに公開前後に、妙にコメント少な目の高得点や罵倒に近い低評価レビューを話題作等で見かけるが、そのレビューワーの経歴をみるとその作品のみレビューしてる捨てアカに近いモノが見受けられ、サクラか単なる粘着嫌がらせ行為な輩(多分映画などは殆ど見てない)がいるので「いいね」する前に注意が必要だと思う。
(SNSの声は相手のパーソナリティが分からないのに主語がデカくて興味や関心を感情的に煽る言葉が、真贋も分からずに広まってしまう)