「 予想外だが納得感あるシナリオ」メイクアガール sugsyuさんの映画レビュー(感想・評価)
予想外だが納得感あるシナリオ
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「彼女を作れ」って言われた天才マッドサイエンティスト高校生が、科学的に彼女を創造しました!なんてSFラブコメ的発端から、最終的に「冥王計画ゼオライマー」みたいなオチに転がるとは…だいぶ驚かされたが、シナリオに破綻はない。徹底して感情の機微の分からないバカ(天才)として描かれる主人公に対し、人造人間ヒロインが心を獲得していく対比が効いていて、魂の尊厳を懸けた怒涛のラストバトル(!?)は全面的に後者を応援してしまった。フランケンシュタイン的因果応報、といえば古典的でもあるが…。絵面はともかく、あれを「ヤンデレ」なんて俗称では呼びたくないもの。造物主に抗らえ!ってやっぱりロボ抜きのゼオライマーでは…。CGで丁寧な芝居を描く手法やカメラワークの工夫も良好で、まだ学園ラブコメの皮を被った前半のしっかり支えて、後半のアクロバティックな展開へ上手く繋いでいる。真賀田四季みたいな母親=天才科学者が怖すぎる…。
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