「登山家の宿命…」Broad Peak ブロードピーク　KEIさんの映画レビュー（感想・評価）

普通なら凍傷になり、命の危険もあったのにもう一度登ろうとは思わない。独り者ならまだしも、家族もいるのに。しかし、一般的な考えとは掛け離れたところにあるのが登山家の境地なのだろうか。あるいはだからこそ、25年間という長い年月が掛かったのかも知れない。2回目の登頂シーンは案外スピーディーに描かれるのだが、ロッキーサミットに到着した時点で彼は戻れない、戻れなくても頂点を目指すと死を覚悟していたかも知れない。そもそも、二度目を目指した時点で、死んでも、登れなかった頂点を目指すという登山家の宿命を背負っていた気がする。素人ながら登山は下山含めて命懸けというのがよく分かった。