マガディーラ 勇者転生 完全版のレビュー・感想・評価
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楽しいコメディ
インターナショナル版よりも約23分長いオリジナルの完全版を、熱風!南インド映画の世界、にて観賞。
バイクレーサーのハルシャはある時、町でインドゥという女性の手に偶然触れた時、電流のようなショックを感じ、自身の前世の記憶がよみがえった。ハルシャの前世は17世紀ウダイガル帝国の戦士バイラヴァで、インドゥは国王の娘ミトラ姫だった。前世で2人は軍司令官ラナデーヴの裏切りで命を落としていたが、そのラナデーヴもまた現代に転生し、インドゥの従兄ラグヴィールとして、彼女を妻にしようとしていた。2人の愛は・・・てな話。
ハルシャもインドゥもお互い早い段階で両想いなのに、インドゥがわざとつっけんどんにしてハルシャが追うところが面白かった。
途中からラグヴィールの妨害に遭い、ちょっとハラハラしたが、ハッピーエンドで良かった。
歌とダンスもあるコメディで、楽しかった。
転生しても勇者だった件。 通常版よりも丁寧な作劇ではあるが、やはり長さを感じてしまう…。
無念の死を遂げた勇者バイラヴァとミトラヴィンダ姫の、輪廻転生を通して紡がれる運命の恋が描かれたロマンシング・アクション映画『マガディーラ 勇者転生』のノーカット版。
監督/脚本はS・S・ラージャマウリ。
◯キャスト
カーラ・バイラヴァ/ハルシャ…ラーム・チャラン。
通常版よりも27分長いこの完全版。
同じS・Sラージャマウリ監督作品である『バーフバリ』シリーズ(2015〜2017)同様、日本で公開されたのは本国のものをカットしたバージョンであり、この完全版こそがオリジナルである。
ただ、日本公開版はラージャマウリ監督自身が編集を手掛けたディレクターズ・カットであり、第三者がテキトーに繋ぎ合わせた映画ではないということは特記しておきたい。
通常版鑑賞時、「ん?なんか物語の繋ぎが雑じゃね?」と感じる箇所が幾つかあったのだが、完全版を観る事でその疑問に答えが出た。
この通常版、物語において必要不可欠という訳ではないが割と大事な部分が結構カットされている。
他にもあると思うのだが、完全版で新たに加わった(というか、通常版でカットされてしまった)シーンは以下の通り。
①ハルシャとオッさん(演じるのはブラムマーナンダム。映画出演本数世界一の俳優としてギネスに登録されているらしい)とのコミカルなやり取り。
②インドゥの親父さんが、財産を不当に独占する義兄(ラグヴィールの父)を訴えるため弁護士に依頼をするシーン。
③ハルシャとインドゥ、スイスでダンス。
④ハルシャとソロモン軍団、漁村でダンス。
⑤ハルシャ&ソロモンvsラグヴィール&ゴーラ。
通常版を鑑賞してから大分日にちが空いているので忘れてしまっている点も多いが、とりあえず気づいたのはこの5つ。
このうち③は、物語の進行に全く関係ないミュージカルシーンであり、まぁ確かに要らんっちゃ要らん。何故か急にスイスに行くハルシャとインドゥ。予算余ったのか?
残りの4つは物語の進行上あった方が良いと思われる場面。
ハルシャとオッさんの絡みはその大部分が不必要だが、ここがないとハルシャとインドゥが何故レストランにいるのか、その理由がわからない。
この中でも特に④⑤はソロモンというキャラクターが活躍する重要なシーン。ここがなかったため、通常版のソロモンは終盤になってポッと出てくるお助けキャラという、ただそれだけの存在になってしまっていた。…まぁお助けキャラという印象はこの完全版を観ても一緒なんだけどね。それでも唐突感は薄まっていたかな。
これら重要なシーンがカットされてしまっている通常版よりも、このノーカット完全版の方がストーリーを飲み込みやすいのは間違いない。
ただ、丁寧なのは良いのだが約30分もランタイムが伸びてしまっているのはやはり気になる。正直、かなり間延びしてしまっている。
インド映画お馴染みのミュージカルシーン。この完全版だとそれが2つか3つ増えており観ていてダルい。
個人的なことだが、どうもインド映画のミュージカルシーンにそれほど心動かされないんすよね…。映画1本につき1つか2つなら全然良いんだけど、それが5つも6つもあるとさすがに飽きる。
まぁインド映画=ミュージカルみたいなもんなんだから、そこに文句を言うのはお門違いだっつーのはわかるのだが、このミュージカルシーンの嵐を楽しむには、まだ自分のインド映画リテラシーは低すぎるのです😥
事程左様に、通常版or完全版、観る人によって好みが分かれそう。
どっぷりじっくり楽しみたいという人には完全版をおすすめするし、サクッと気楽に楽しみたいという人なら通常版で全然問題ないと思う。
もちろん両方とも鑑賞して、その違いを探すという楽しみ方もOK。
2回観ると色々と気付くこともあるし、興味があればぜひ両バージョンとも堪能していただきたい。
※再鑑賞して気づいたこと。
・ラグヴィールの顔芸がオモロい。志村けんの変なおじさんくらいこのおじさん変なんです。
・ヒロインを演じるカージャル・アグルワールさん、オッパイデカすぎッ!!なんじゃこの凶悪なボディは!?
全くけしからん!😠そりゃラグヴィールも変なおじさん化するわ。
監督もそのことがわかっていたのだろう、やたらと胸元が空いていたりピッチリしている衣装が多い。ラージャマウリ監督、あんたも好きね〜❤️
・やっぱりラーム・チャラン兄貴は超絶カッコ良い✨
身体能力とルックスを総合して考えると、現在世界で最もカッコ良い俳優だと思う。
ただ、改めて鑑賞してみると、チャラン兄貴のファッションセンスは結構迷子。変なプリントのTシャツばっか着てる。ラージャマウリ監督作品ではお馴染みの陽気なエンドロールシーンでも、チャラン兄貴のTシャツのプリントは変!なんなんだあの”1と1/2”Tシャツは?
これは用意された衣装なのか本人のセンスなのか。うーん謎は深まります…。
・冒頭、ハルシャが性悪女を追いかけるシーン。
ここで性悪女がボスに助けを求めるのだが、このボスとハルシャのやり取りになんだが違和感が。
もしやと思って調べてみると、やっぱりここはメタネタでした。
このボスを演じているのはチランジーヴィという役者さん。この人ラーム・チャラン兄貴の実の父親なんです。ハルシャのことをやたらと「息子」と呼んでいたのはこれが理由だったんすね〜。
いやしかし、滅茶苦茶イケメンなチャラン兄貴に比べてチランジーヴィパパは普通のオジさん。パパも若い頃はイケメンだったのだろうか🙄
にしても、インドは俳優一家が多い気がする。NTR家もそうだし。やっぱりカーストの国だからだろうか?
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