「オリヴィアコールマンの使い捨て映画」エンパイア・オブ・ライト JYARIさんの映画レビュー(感想・評価)
オリヴィアコールマンの使い捨て映画
彼女の演技のいいとこだけ物語に利用したような映画でした。
開始十分くらいは良かったんだけど
本当に途中ひどかった
てか最後まで酷いんだけど。
何ていうかヒラリーが統合失調症じゃないなら分かる話なんだよ。
ある少年が映画館で過ごした青春、みたいな。
でもこれってヒラリーの話なんでしょ?
彼女の心の内に入り込まずに、
どうしてスティーブのことばかりなわけ?
彼にとって都合のいい存在だっただけでは?
結局、彼女はまた男に愛を持ってかれた訳だよね?
統合失調症にすることで、オリヴィアコールマンの
演技の見せ所だけ持ってって、
他の部分の穴埋めは全然できてないように思えた。
もちろん彼女の演技はもうそれはそれは素晴らしく、
ステージに上がっちゃうシーンも、
舞台ばりに声を張り上げるシーンも、
大きな音に心臓を縮ませるシーンもどれも凄かったし、
彼女の笑顔に何度も恋をしているような気分になる
とにかくもっとオリヴィアコールマンの演技が見たい。。
マギーギレンホールの『ロスト・ドーター』は彼女を
大切に描いているような印象があったんだけど、
今作にはそれが全くなかった。
だからという訳じゃないが、女性の映像作家が描く彼女が見たいよ。
映画技師の使い方も雑だったし、
映画へのリスペクトに欠ける気さえした。
2月も残すところ『アラビアンナイト』と
『逆転のトライアングル』のみ。
こちらに期待!!
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