チケット・トゥ・パラダイスのレビュー・感想・評価
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バリ島観光気分を味わえる
仲の悪い元夫婦が、一人娘の早すぎる結婚を止めようと一致団結するという物語。かつて自分たちも若気の至りで結婚してしまったがゆえに、娘にも時間をかけて結婚を考えて欲しいという親心と、その過ち(と2人が思っている)の結婚があったからこそ娘も生まれたのだという事実。前半は自分勝手に見える親2人の行き過ぎた行動は、後半にかけて落ち着いてくる。人間いくつになっても過ちを犯すしそれを反省して成長できるのだ。
舞台となるバリ島の観光名所と伝統儀式をこれでもかと見せまくる構成は、観客も旅行気分になれるので悪くはないけれど、ちょっと西洋的エキゾティシズムの視線が強すぎるかもしれない。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの軽妙洒脱なパフォーマンスは見ていて楽しい。二人とも大人の色香がすごい。エンドロールにNGシーンをつけるサービス精神を発揮している。みんな楽しそうですね。
安心、安定の仕上がり。漂う抜群のケミストリー
これまで4本の映画で共演しているジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーが、製作にも名を連ねる数えて5本目の共演作。それで、演じるのは愛する娘が危険な結婚をするのを阻止するため、一緒に旅することになる元夫婦、と来れば、これはもう仕上がりは安定、安心の最たるものだろう。当然、離婚するほどソリが合わなかった2人が、例え同じ目的で共闘しようとしても上手くはいかないだろう。それでもまあ、不幸な結末は迎えないだろう。というところまで想像がついてしまうところも、旧知の間柄にあるトップスター・コンビの宿命かも知れない。
しかしその反面、脚本に綴られた定石的な展開に独特のペーソスを互いに書き加えつつ、いつしか、上質のケミストリーを発揮し始めるあたりは、この 2人ならでは。そんな空気を存分に吸い込んで、スター映画、それも、昨今珍しいラブコメの気楽で心地よい気分に浸れる貴重な時間が、この映画にはある。
ロケーション映画ファンとしては、物語の舞台であるはずのバリ島がどう見てもバリ島には見えず(ロケ地はオーストラリアのクィーンズランド州)、バリ島のエスニックカルチャーがいかにもツーリスティックなところも気になるが、そんな大人の事情を差し引いたとしても、パンデミックの最中に本作が無事に公開された喜びに、しばし浸りたいと思うのだ。
バリ島は噂通り楽園です
タイトルなし
ほのぼのする作品。 何よりキャスト、景色の絵面がいい。 バリ島行っ...
ほのぼのする作品。
何よりキャスト、景色の絵面がいい。
バリ島行ってみたくなった。(単純)
映像はオーストラリア撮影とのCG合成らしいが。
よくあるストーリーでハッピーエンドも見え見えなのでリラックスして観れる。
ラストのメイキングシーンも微笑ましい。
ほのぼのとした気持ちになれる
プロットが良い
とても面白かった。
娘の結婚というメインイベントを縦軸に、
仲の悪い元夫婦がどうなって行くか?がとても気になる
面白い脚本でした。
ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの掛け合いは
安定の面白さで、最初からワクワクしました。
バリ島のロケーションの良さも素晴らしいし、
その現地の人や彼氏と接する中で大らかになって行く
夫婦も観ていて気持ち良かった。
一番良いなと思ったのは、
娘の結婚を阻止するという事で結託した夫婦だけど、
一度も直接娘に結婚はダメだ!と言わなかったこと
かなと思います。
娘の意志は尊重しつつ彼女の気持ちを探るという
接し方は、自分も親としてとても参考になりました。
ラストも気持ち良い終わり方だったし、
やっぱりジョージ・クルーニーはセコイくらい
渋くカッコよかったです。
あれはMCハマーでしたか?
名優2人の熱演に笑って泣いて とにかく胸熱!
ちょっと軽めの大人向けラブコメだと思いきや、これはかなりメッセージ性あり。
そして、ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツの名コンビぶりは本当に良い。2人のコロコロ変わる表情や、はっちゃけまくりの演技等々、何て素晴らしい役者だろうとあらためて尊敬してしまう。ラブコメなのに一時も目が離せない
そして、名優達の演技に支えられながらのケイトリン・デバーのキュートさは、まさにプリンセスの域で惚れ惚れだ。
名優の貫禄の砕けた演技や若手のキュートな演技、終始飛び交う日本人にもわかりやすいジョーク、そして楽園を思わせるバリ島の美しい風景、どれをとってもただのラブコメでは終わらない。
観終えてスッキリ、とても後味の良い作品だ。
この2人だからこそ
結婚のことがかすむくらいバリ島が美しい。
アラック
ロケーション映画としては、そこそこの良作
破局した元の配偶者とも、表面上は啀(いが)み合いつつも、こういう関係性を保てる元の夫婦というのは、実在する…あるいは、実在し得るのでしょうか。
まずは、そんな感慨が残る一本でした。評論子には。
どうも、評論子には「かつての配偶者に会う」とか「一緒に時間を過ごす」とかいう動機は更になく、そんな想定をしたことすらなかったので。
まぁ、それはさて措くとして。
あえて本作で特筆するとすれば、やはりジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーという、大物俳優二人の卓抜な演技ということでしょうか。
映画作品としては可もなく不可もなく、いわゆるロケーション映画として、背景の景色・眺望を楽しむ(だけの?)作品というのが大方の評と思いますが、息が詰まるような重苦しい作品ばかりではなく「映画ファンは、こういう映画も、たまには観なくっちゃ」という意味では、決して駄作というわけではなく、そこそこの良作という評価が、まずまず穏当なところと思います。
チケット・トゥ・パラダイス この表題は、 恐ろしき格言「結婚は墓場への片道切符」の向こうを張っているものでしょうか?
さて、
誰かの結婚式に列席するとき、僕はそこに集うさまざまのグループの 臨席者の顔をひとりひとり見てみます。
結婚する当事者の顔よりもそっちのほうが面白く感じます。
親や祖父母、
叔父や叔母のグループ、
弟妹やいとこたち、
そしてそれぞれの友人や同僚、そして勤め先の上司たちの顔を。
それぞれみんな、そこに居る動機も新郎新婦を見る視線もまったく違うから。
親たちは「若いふたりがこんなんで大丈夫なのかしら」と心配するし、
そうは上手くはいかない人生山あり谷ありを経験してきた大人たち親戚たちは、新カップルの将来を「”50:50“くらいだろうか」と体験上レース予想してみたりもする。
未婚の友人たちにとっては、あれは憧れの華燭の典だ。タキシードの新郎や新婦のドレスの別世界の出で立ちに、同世代の彼らはうっとりだし、
弟妹たちに至っては、着飾った列席者の中に素敵な彼や彼女候補がいないかしらんとキョロキョロ目を泳がせている。
よく出来た台本。
よく知ってる光景。
二組の両親のドタバタは面白く、
ひょうきんなクルーニーと 突っかかるジュリア・ロバーツの性格俳優ぶりが100%爆発。
「ファミリー・ツリー」では、南の島ハワイのダメパパぶりを発揮してくれた名優ジョージ・クルーニーが、今度はバリ島で花嫁のお父さんを演じます。
式の前の晩に、クルーニー&ジュリア・ロバーツら、娘の親たちがしんみりと浸るのは、自分たちの“破綻”した関係やら楽しかったかつての時間、そして娘と暮らしたキラキラ光る思い出のアルバムだ。
「自分たち夫婦ふたりのために土地を買い、家を建てた」
「ローンの支払いのために働きづくめ」
「でもそこに住めば幸せになると思っていた」
・・それなんですよ。
・・わかります。
燃えカスの土地をまだ所有している男の心。
たくさんの共演を果たし、お互いのパーソナルな面もツーカーでよく知り合っているだろうこの二人。
どうなるんだろうかと鑑賞者に思わせておいて、しかしムードに流されずに復縁などしない結末が◎
ほろ苦くて◎なんです。
結婚で
幸せになることもある。
幸せが壊れてしまうこともある。
子供たちが自由にそれ(=結婚)を選び取り、体験し、試行錯誤していくことを
親たちも同じ体験者として、そして失敗学の先輩として、新郎新婦を離れて見ていればいいのです。
・・思い返してみれば、あの日、自分たちも、みんなからそうしてもらっていたようにね。
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【きりんとは誰か シリーズ】
ちなみに僕は、オルガン演奏の奏者としてずいぶんたくさんの友人に頼まれて結婚式の奏楽を引き受けました。
ところが、“歩留まり”はたいへんに宜しくなく、1カップル以外はことごとく離別。
奏楽者本人もご多分に漏れず。
讃美歌やバッハよりも演歌が似合うわたくし。バリ島よりも津軽海峡冬景色。
自分がいけなかったのかもしれない、そんな責任も感じてしまうんですよ。
キャリアとしては黒歴史ではありますw
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