ビー・ジーズ 栄光の軌跡のレビュー・感想・評価
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グループの来歴をよく知るファンより、ライトな洋楽好きの方が満足度高そう
1970年代から洋画や洋楽に触れてきた世代のうち、イギリスの映画「小さな恋のメロディ」に挿入された「イン・ザ・モーニング」「メロディ・フェア」「ラヴ・サムバディ」でビー・ジーズに出会ったという人がかなり多いのではないか。わが家では兄が購入したサントラのLPをよく聴いていて、私自身も映画のラストに流れるCSN&Yの「ティーチ・ユア・チルドレン」とともに、美しいコーラスワークとアコースティック寄りのポップサウンドに酔いしれたものだった。 そんなわけで、映画「サタデー・ナイト・フィーバー」の大ヒットとディスコブームの到来に合わせて日本でも流れまくった「ステイン・アライヴ」「恋のナイト・フィーヴァー」のディスコサウンドとファルセットボイスには面食らったし、当時愛聴していた60年代のビートルズやストーンズ、クリームやフーに比べたらちゃらちゃらして軽薄な印象も抱いていた。 だからこのドキュメンタリーを観て、あのサウンドの変遷は、エリック・クラプトンに勧められてマイアミに行き、現地やニューヨークの音楽シーンから受けた影響が曲作りに反映されて生まれたものだったと知り、なるほどなあと感心した次第。グループのファンにとっては周知のエピソードも多いのだろうと推測されるが、私を含めビー・ジーズの代表曲なら聞き覚えがあるという程度のライトな洋楽好きの方がより楽しめるドキュメンタリーではなかろうか。 「ステイン・アライヴ」の歌詞について、ニューヨークでのサバイバルを歌っているとの証言があったけれども、ソロで成功した末弟のアンディ、そしてメンバーである2人の弟モーリス、ロビンが死去し、映画のラストでただ一人生き残ったバリー・ギブがソロコンサートで「ステイン・アライヴ」を歌うパフォーマンスには思わず涙が出た。
ビー・ジーズがますます好きになりました。
私自身、コアファンと言うほどのものでは無くビー・ジーズのメロディが心地よくて聞いていたと言う位のレベル。自分で選んで初めて観た「小さな恋のメロディ」で聞いた曲からファンに。映像を観てすべてが知らないことばかりで驚きっぱなしだった。無名から世界的なグループに成長する中で、何度も何度もグループの危機が内部から、そして外的な要因から襲ってくる。もう、これでビー・ジーズも消滅か?と思われてもその度に復活してきた。子どもの頃から自分たちは三つ子のようだと自負する3兄弟の関係が、離れてもまたくっ付きあって再結成できたのだろうと感じた。最後にバリーは「弟たちが戻ってきてくれるなら、成功はいらない。」と話すが、年齢を重ねた今だからこそ、尚更そう思えるのだろう。寂しさがヒリヒリと切なく感じた。笑われそうですが、私の葬儀の葬送曲として「イン・ザ・モーニング」「若葉のころ」「メロディ・フェア」を用意済みです。実際に使ってくれるかは疑問ですが。
懐かしい
ビージーズと言えば、小さな恋のメロディ、サタデー・ナイト・フィーバーがすぐに脳裏をよぎる。 サタデー・ナイト・フィーバーが一世を風靡し、日本でも新宿あたりのディスコではビージーズ、アラベスク、ビレッジ・ピープルが夜通しかかっていた。横須賀に寄港したエンタープライズからの船員などを見ることも出来た。 当時は分からなかったが、ディスコ全盛と同性愛者の運動がつながっていたことを、この映画を見て初めて知った。ビレッジ・ピープルとかがもてはやされていたので、言われてみればだけど。 その後、ビージーズがディスコ排斥運動の対象になった事は知らなかった。随分と苦労した様子。日本ではディスコからクラブへと移っていったが。バブルの崩壊ともに下火になってしまった。 いずれにしても、音楽以外は私にはあまり縁の無い世界であった。
あの時代を共にした
世代だけど、知らなかったことばかり。 曲はどれもよく耳にしたけど、大ファンというわけではなかったし。 しかし、パワフルな時代だったなぁ、と改めて思った。 自分はそこに参加していたわけではないけど、同じ空を見て、空気を吸っていたわけだから、それだけでも感慨深い。 それにしてもものすごい楽曲の数! 紆余曲折の人生、最後まで生き抜いたお兄ちゃん。 弟達全員を見送るとは、なんとも切ない。 ディスコが流行り過ぎてあんなことになるのもすごい。 流行のパワー、あそこまで溜まって爆発するものは今はないんじゃないかな。 ちなみに、ジョン・トラボルタはグリースの方が好きだった。←聞かれてない ドキュメンタリー映画だから生の?声を聞けるのは嬉しいかもだけど、願わくばもう少しじっくり聴きたい曲ばかりだった。 やや詰め込み過ぎで、目まぐるしくシーンが変わるので忙しかった。 もちろん家に帰ってYouTubeでも聴けるのだけど。 彼らの功績を伝えるには2時間ではとても足りなかったんだろうなぁ。
成功後の幸せの価値観とは
兄弟ならではのハーモニーは素晴らく、ノリノリになれました。ヒットし、有名になりすぎた後の苦難、その後の復活。スターでしか経験できない濃すぎる人生は、光と影。最後の言葉がとても印象的でした。
美しく響いた ファルセットボイス たーまーりーまーせーん。(^Q^)/゚
苦労した時代から 華やかな世界へ 末っ子も兄たちの努力で 一番になったものの 薬物依存で 30歳で他界 悲しかったでしょうね。仲良し兄弟ですから。 しかし ふんばってディスコブームの火付け役で またまたトップに躍り出たけど 反響が凄過ぎて 嫌われ者に。 ( >_< )/ 時代がそうさせたの かーもしれませんが 辛い時期を 乗り越えて 素晴らしい音楽を作り続ける努力は まさに栄光の軌跡ですね。兄貴頑張れ。 劇場わりと混雑してましたね。ファンの多さに びっくり子。
ただただ懐かしい
小学生の時、ラジオから流れるマサチューセッツの美しいメロディに魅せられ、ボクは生まれて初めてレコードを買った。370円のドーナツ盤。その後、ビージーズはヒット曲(ワーズ、ワールド、ジョーク、…)を連発し、ドーナツ盤コレクションは増えていった。 その内、ボクはビージーズ的な音楽にはあまり興味を示さなくなったけど、ビージーズだけは特別な存在(初恋の人みたいな感じかな)で、その動向を追っていた。 だからこの映画でも取り上げられていた浮き沈みもよく覚えている。ロンリーデイの全米1位(日本じゃ全然売れなかったけど)は嬉しかったし、傷心の日々(なぜか日本ではB面だった)の大ヒットも嬉しかった。ダンスミュージックで再ブレークを果たしたときには心の中で拍手喝采した。 この映画の終盤、エド・シーランがマサチューセッツを歌う場面で不覚にも涙がこぼれてしまった。なんて美しいメロディーなんだ。しかもエド・シーランが歌ってるのだ。 ホリデイ、傷心の日々、愛はきらめきの中に、ファーストオブメイ、ラブサムバディ、…どれもこれも名曲ばかり。 ビージーズは稀代のメロディメイカーなのだ。
ビージーズファンとしては感慨深い映画
デビュー当初から知っているファンとしても、日本では当時の映像を見る機会は少なかったかと。そういう点からもドキュメンタリーと曲紹介のバランスが取れて、ビージーズファンとしては感慨深い映画かと思う。 名曲が多くて紹介しきれなかったのかと思うが、映画『小さな恋のメロディ』のメロディフェアとインザモーニングが当映画で紹介されなかったのは残念。
ポップス界のカメレオンバンド!?
カメレオンというより、「生き残るのは変化出来るものだけ」というダーウィンの進化論を思い起こしました。 ファミリーバンドという要素はあるにしても、類い稀なる才能によって環境に合わせて変化できたからこそ、ポップス界の最前線で息の長い活動と、偉大なる足跡を残せたのだと思います。
これもあれも名曲はビージーズだったのか、と。
スティンアライブぐらいで記憶から遠のいてたけど改めてビージーズって凄かったんだ、と。おまけに、今は長男しかいないなんて…栄光の軌跡すぎる。反ディスコ運動とか漫画みたいなヘイトな時代もあったんだ。いろいろ興味深くて、さらっとビージーズの歴史を知り感動出来た作品でした。
グッときますね
中学生の時、ジャージー姿で、2回も観に行った、 【サタデーナイトフィーバー】がビージーズとの出会い。 それが、40年以上経てから、この様な形で、見れるのは 素晴らしい事です。 色々な葛藤の中、作り出された音楽には、今でも癒され 今でも、新たな発見が有ります。 こんな形で、思い出を彷彿させて頂け、この映画には 深く感謝致します。
本当にありがとう
大好きなバンド、ビージーズのドキュメンタリー作品。 その構成が素晴らしく、ドキュメンタリーとしてとてもクオリティが高いんですね。 兄弟の繋がりからバンドのブレイク、そこからの不破による解散。 そしてリユニオンからの衰退、迎えた転換期。 特にファルセットの誕生秘話を映像として見れたのはとても貴重でした。 再度のブレイクからディスコムーブの衰退、そこから魔女狩りのようなバンドへの扱い。 美しいコーラスの裏にこれだけのドラマがあるバンドも中々ないでしょう。 それでいて皆何処か前向きなのがすごい。 またインタビューはメンバーや家族だけでなく、同じ兄弟で成功したノエルやニックを絡めたアイディアも良い。 彼らの言葉はとても説得力がありました。 そして、あのコーラスの素晴らしさを再認識してしまったのが、失礼ながらエドシーランのステージでした。 上手い下手でなく、あれは"三人が歌っている”だけなんです。 ビージーズは"三人で一つの音になっている”んですよね。 これは今更にして知った、新たな発見でした。 最後グラストンベリーのステージが映るんですが、プレイするバリーを見て、何かもう涙が出ました。 ステージがオーディエンスが、セキュリティーにまでも幸せでいっぱいなんですよ。それはもうすごい素敵でした。 このフィルムを通して改めてビージーズの偉大さと、その優しに触れたような時間でした。本当にありがとう。
最後の最後に嗚咽を漏らした
これはギブ3兄弟、そしてビー・ジーズの軌跡を綴ったドキュメンタリー。 観る我々にもそれぞれ思い入れがあるので、限られた時間の中で何をつまむかホント難しい。 ざっくり言えば、 ・60年代後半のブレイク ・解体/再編 70年代前半の低迷期はほとんど触れず、日本で大ヒットしたメロディ・フェア (“Melody Fair”) にも一切言及なし。自分にとっては出会いの曲、そして一番好きな曲でもあるラン・トゥ・ミー (“Run to Me”) も素通り。 ・アリフ・マーディン がプロデュースしR&B、Soul 色を強めたアルバム “Main Course” について ・期せずしてディスコブームを牽引することになったサタデー・ナイト・フィーバー期 ・頂点を極めたアルバム “Spirits Having Frown” ・ブームが去った後のバッシング ・バーブラ・ストライサンド等とのコラボレーションで復活 等々 まったく関係がないと思っていたエリック・クラプトンのコメントに驚き、そして感動🥲 終盤は3人の弟の死に老いたバリー。 寂しい終焉も致し方なし。 と思いきや最後の最後にビッグサプライズ‼︎ バリーのギターのみで3人が歌う“Run to Me” 😭 自分の思いと繋がった。 嗚咽を漏らした。
涙腺崩壊
楽曲提供の作品がどれもヒットしている辺りでも、うるうる来ていましたが・・エンディングの2017年グラストンベリーの映像でもう・・・
どんな物でも世界一になった事のある人は、やはりどこか違う。
ドキュメンタリーながら、奇をてらわない劇映画みたいな造りも良かった。
ビージーズ。歴史に残るポップグループーソングライターズ
この映画には、何度か目頭があつくなった。数あるポップグループの中でも特別な存在感があった。三兄弟にアンディが加わるとのニュースが流れた時、アンディも若すぎる生涯を終えた。 barrygibbは、その後Maurissを無くした時長いグループ活動の終わりを語った。兄弟だから続ける事ができた。弟達が亡くなりlast beegeesとなったかれの感慨深い映画内での言葉は、悲しすぎて最後は拍手喝采であった。 barry! 永遠にbeegeesを 語ってくれ! そして存在をいつまでも心の中に。 この映画と共に歴史に刻む。
青春時代のワクワク感が再沸!
後方の座席で前方観たら観客のほとんどが白髪頭のおじさま・おばさま(私もその1人)でビージーズ世代を感じた。 ビージーズは「小さな恋のメロディ」でその存在を知って、もっとこの映画の曲が登場するかな、と思っていたけど、、。 劇中でも「サントラがヒットするなんて」の台詞もあり、考えて見たら英国映画「小さな恋のメロディ」の大ヒットは日本だけだったんだった、と思い出した。 映画の中で初めてみたギブ兄弟のお母様、サングラスをかけていて目元はよくわからなかったけど垂れた眉毛はそのままロビン! 3人の中でロビンの笑顔はとびっきりで彼の輝く目元を見るたび心がポッとしたのを思い出す。 2003年にモーリスが、2012年にロビンがそれぞれ他界した際には1人追悼ビージーズをして再購入していたCDを聴いておりました。 作曲の才、歌唱の才、ルックスの映えも背丈も頭髪の毛量も最もあった長兄バリーだけが今も1人で歌っている。 遺された彼の孤独が映画ラストで顕になる。 「弟たちが戻ってきてくれたら成功は要らない」 冒頭の若かりし頃のバリーの強い意志(必ず成功して有名になる!)との対比が描かれ、改めて人の幸せとは何だろう?と考えさせられた。 そこには凡人には及びもつかない夢を手にした人の苦しみが確かにあった。 夢を与えられた側の私には感謝しかない。「失われた愛の世界」のLPを予約購入し、学校帰りにレコード店に駆け込んで手にしたときのワクワク感を今も覚えている。 ありがとう、奇跡のハーモニー。 そんな気持ちを思い出させてくれたこの映画にもありがとう。
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