少女は卒業しないのレビュー・感想・評価
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まなみちゃん、立派な答辞でした
淡い青春時代の群像劇を柔らかく描いた秀作。若手女優陣目当てで観る事にした作品でしたが、とても好きな内容でした。登場人物の関係性や背景の描き方が薄いので想像力を働かせて観る必要はありますが思春期の心情がよく表現されていたと思います。
部活・お弁当・図書室・卒アル・・・
「ずっと高校生のままがいい」その気持ちが懐かしい。
是非映画館で🎦
30
若手女優4人、それぞれ個性あって良かった
廃校を控え、校舎の取り壊しが決まっている山梨県立島田高校。進学のため上京するバスケ部長・後藤由貴(小野莉奈)は、地元に残る恋人・寺田と気まずくなっていた。軽音楽部長の神田杏子(小宮山莉渚)は、幼なじみの森崎に思いを寄せているが、変な口パクバンドをやってる事をよく思っていなかった。クラスになじめず図書室に通う作田詩織(中井友望)は、図書室の管理をする坂口先生に恋心を抱いていた。卒業生代表で答辞を読む山城まなみ(河合優実)は、恋人に弁当を作って一緒に食べていた。そんな4人の卒業間際の話。
河合優実、小野莉奈、小宮山莉渚、中井友望の4人の高校3年生とも、みんなそれぞれ抱えているもの、恋してる相手への想い、など見所があった。
河合優実の恋人への想い、涙が出そうになった。
中井友望の潤んだ瞳は引き込まれる。
小宮山莉緒の森崎を想う気持ちも痛いほどわかる。
小野莉奈、なぜ東京、って思うが、やはり存在感抜群だった。
今を大切にして欲しい、特に若い人たちに観て感じて欲しい作品です。
夜明け前の光のなかで
はい。良く私のやんちゃレビューを覗きに来て頂きました。
妙典のイオンシネマに行ったんですが、同時に「銀平町シネマブルース」も上映してるんですね。「少女は卒業しない」も小規模公開なんですが「銀平町シネマブルース」はさらに小規模。17都道府県だけです。
共通点は小野莉奈。そういえば「アルプススタンドのはしのほう」もここで観ました。多分ここの支配人がご親戚。推し過ぎ。
小野莉奈にお乗りなさい‼️(韻踏んでる)
まあいいかと・・・私は河合優実推し。「喜劇 愛妻物語」の高速うどん打ち少女からです。良く観るよねー
沢山観るよねー うまそげだよねー
Here,There And Everywhere
卒業についてのエピソードを脳内検索したんですが、ないんですよ。なんか皆んなで今生の別れみたいに泣いたりが苦手でとっとと帰ってました。
一個だけあるのが中学の時。いたずらで前の人の背中に大量のシールを貼った奴がいたんです。
そしてそのまま登壇。
笑いました。しかし厳粛な式は台無し。
簡単にストーリーを紹介します。卒業式の2日前から話しは始まります。舞台は山梨県。群像劇なんですが主役は山城まなみ(河合優実) なんと卒業生代表として答辞を読みます。彼氏にお弁当を作るのが日課です。食べ物作るよねー
後藤由貴(小野莉奈)はバスケ部、卒業して東京に行くのでウキウキしてます。しかし彼氏は山梨に残ります。
東京と山梨、近いよね・・・いいえ高尾山の山頂から眺めれば東は東京、西は奥多摩の山また山、深山幽谷の趣き。その向こうに山梨。やまなしだけどやまあるし!ありすぎだし!
神田杏子(小宮山莉渚)は軽音楽部の部長。卒業式の後の音楽会の順番に頭を悩ませています。
作田詩織(中井友望)はクラスに馴染んでいません。図書室がセーフティネット。管理する国語教師、坂口優斗(藤原季節)に仄かに憧れています。
うん。作田は私だよ。小学6年の時に新設の学校に移動になったんだけどね、図書室の本が全部新しいんですよ。当たり前なんだけど。雪を見てはしゃぐ芝犬状態。
少なくても年間、200冊は読んだ。天沢聖司くんみたいなもん。
ただ友達は少ない・・・しょぼん。
この4人が少し影響を及ぼしあうんです。そして卒業式当日、小さな奇跡が・・・
ありがちな惹句を言ってみました。小さな奇跡って良く聞くよね。そして切ないエンディング。タイトル。
少女は卒業しない。
いや!しろよ!
夜明けは近い。例えば5年後、この映画に出演した俳優さんが大ブレイクをしているかも知れませんよ。
人々がみんな 立ち去っても 私 ここにいるわ。
いや!校舎を取り壊すんだよ!
いいことばかりじゃない
この先の僕らの毎日に
これだけはずっと言える
本当にありがとう
友よ
そして・・・
私は忘れない 晴れた日の 想い出の木の下を
さらに・・・
過ぎ去った時 しゃくだけど 今より眩しい
お付き合い頂きありがとうございました。後半昭和歌謡ネタが多くてごめんなさい。
森崎、やるじゃないか!!!
え、河合優美の初主演作じゃん!観ないと!
と、思ったのが一週間前。慌ててチェックインして鑑賞することにしたのですが、そんな自分の判断に拍手を送りたい。完全に想定外の傑作でした。良かった〜、見逃さなくて!
河合優美を初めとした素晴らしい若手俳優が揃う本作ですが、中でも今回注目したいのは、森崎役の佐藤緋美。なんか見た事あるなぁ...と思っていたら、2ヶ月前には「ケイコ 目を澄ませて」で主人公の弟役、一ヶ月前には「あつい胸騒ぎ」でサーカスで働くことを夢見る水森崇役と、最近大活躍の俳優でした。特に、「あつい胸騒ぎ」では強烈なインパクトを残し、物語を素晴らしい形で締めくくるキャラを名演していましたが、まさか本作でも出演しているとは。そして、本作でも印象に強く残るキャラを好演。またもや、彼に泣かされそうになりました。そして、またもや傑作。佐藤緋美出演映画はハズレなし!ってのが、定着しそうです。
卒業式が間近に迫った4人の少女の群像劇。
そんな少女たちには、それぞれキーパーソンとなる男性が居る。そんな作りであるため、河合優美の主演作と言うよりも、4人が主演と言った感じ。なんなら、その男性側にもスポットが当たっているため、8人の主演。「それ、結構ごちゃごちゃならない?」と思ってしまうかもしれませんが、これが本作のすごいところ。群像劇としては満点の見応え。一人一人を本当によく丁寧に描けており、全員に感情移入が出来てしまいます。
時系列順になっていない構成・展開がお見事で、一分一秒飽きさせません。卒業してしまう悲しさ、卒業するからできる喜び。流石、朝井リョウ原作。卒業というテーマを奥深く、見応えたっぷりに描いています。小説から映画へと、変わったけど〈小説を見ている〉ような感覚で楽しめました。青春映画の新たなる金字塔、ここにあり。隠れた名作となりそうです。
卒業というのがテーマであるために、それ以降の物語はなし。でも、普遍的だけど未来へと繋がるようなそんなラストにして欲しかったな。最後の最後にちょっと暗い。あと、部長エピソード薄すぎかな笑 だけど、非常に優れた脚本です。こんなに面白いと思えた高校生映画は久しぶり。重厚感のある、ちょっとビターな物語。最高です。
これまた上映館少ないけど、騙されたと思って劇場に足を運んで欲しい。特に、高校生。今の時期に見たら結構刺さるかも。高校生だけど、大人な青春映画。この季節にピッタリの作品です。藤原季節も最高な作品です。今月一オススメかも。ぜひ。
心に響かない退屈な映画
卒業式の1日前をドキュメンタリータッチで描いています。
内容は痴話程度で、終始退屈でした。私は、心に響くかどうかを重要視しているのですが、心に響いてくるものがありません。
唯一、河合優実さんに存在感があり、惹きつけられました。素晴らしい女優さんです。
ただ、河合優美さんを映画で活かしきれていません。バンドの話や男女の恋愛も中途半端に感じました。
今回を機に、このようなマイナー映画は、観るのを止める決意をしました。
但し、河合優実さんは、これからも応援したいと思います。
この善き日、私たちは旅立ちの日を迎えることとなりました。私たちにとって、学校は世界のすべてであったと言っても過言ではありません。
これはヤバい。なぜにこれほどまでに胸が締め付けられるのだろう。「14歳の栞」で感じたものにも似ているが、おそらく、「桐島」に近い。かつての自分の体験と重なる(といってもここまで美しいものではないが)場面がでてくるたびに、悲しさと切なさとわずかな喜びが胸の中で渦を巻く。
自由登校明けの、卒業式前日のリハーサルで、久々にあう級友たち。
廃校予定、取り壊される校舎。
三年間の思い出を清算する三年生たち。
「卒業なんてしなかったら、ずっと楽しいのにね。」
「人生の1/3だよ。」
「ねえ見て。桜、きれい。」
「じゃあ作田さんはそっちを持っていてください。」
いくつものセリフで、撃ち抜かれるような衝撃を受けた。たぶん、彼ら彼女らは、そこまでの気持ちで言ってはいないだろうに。
監督やキャストの過去作を見ると、ああ、これこれというものばかり。ダニーボーイの彼はあの夫婦の息子なのか、という驚きもあった。たまにこういう映画を観て、自分の心の周りの曇った膜を洗い流すのは必要な作業かも知れない。もう取り戻すことのできないかけがえのないものを思い出すためにも。
群像恋愛劇
廃校による校舎取り壊し前最後の卒業式とその前日の僅か2日間に焦点を当てた群像劇。儚く美しい映像が印象的だった。
朝井リョウさんの映画作品っていつもグサグサくるのだが、今作はグサグサというよりは、卒業×別れという鉄板の組み合わせを描いた爽やか系群像劇。こういう爽やかで女性中心のストーリーも書けたのか、と驚愕。
山城・後藤・神田・作田。等身大の4人の少女たちが本当に素敵。子供っぽさと大人っぽさを併せ持つ、絶妙な年代ですね。自分はそうだなー、神田さんが一番タイプかな笑
これは是非映画館で集中して見て欲しい。朝井リョウさんの小説は実はまだ読んだことがなく、こちらも読みたい。
優しさと、さりげない気遣いが美しく昇華される二日間
たぶん校舎の老朽化や少子化なんかの影響で取り壊しになってしまう片田舎の高校の、卒業式前の二日間が舞台です。
彼氏の為に隠れて弁当作ってあげてる家庭的な女生徒、いかにもボッチそうな不登校寸前の女生徒、あと・・・軽音部の流行りの?歌わないボーカリスト(男子)と、それを取り巻く友人、先生の間の交流が実に自然な形で丁寧に描かれます。
卒業間際の二日で起こるドラマって何?・・・って当初疑問に思っていました。経験上、最後に起こることは卒業式の準備(済んでなければ)と、卒業式、あと卒業式後のクラスメイトとの最後のダラダラしかありませんから。私んとこは男子校だったので、最後のダラダラさえ虚しかったなあ、と悲しい記憶が蘇りました(笑)。
映画も実際そんな感じで進行していきますが、上記3人とそれに接する人々(クラスメイト、親友、部活の後輩、先生たちなど)の言動、対応の中に何かそれぞれ「ほんのちょっとだけ違和感」があることに気づくのですよ。
これが不審の種になって、後々最悪な場面に遭遇するのでは・・・と、終始不安な気持ちになりますが違いました。
それはむしろ「不安だったり、臆病だったりして一歩踏み出せない人を気遣って肩をそっと・・・時に強引に(笑)押してくれようとしたため」だと知った時、なんとも言えない優しい気持ちに包まれました。
しかも、優しさの表現の仕方が日本人的な、相手に気づかれないような控えめで繊細、そして自分が損な役回りでもあえてうける・・・ところが本当に美しかったです。
これぞ日本人の美徳、特に女子高生はキャピキャピしてるだけとちゃいました(笑)。
鑑賞後のみなさんは見落としがちな、このさりげない気遣いに何個気づかれましたかね?
派手さはないですが、大変良作でした。
ぜひご鑑賞を。
人生で1番濃い貴重な瞬間を追体験できた
卒業式当日の確実に春が近づいて新しいスタートがすぐそこまで迫っている時の香りを思い起こされた。
高校の卒業式の1日前から当日までの話。
様々な登場人物のそれぞれの悩みが描写される。
観る人は少なからず登場人物の誰かしらの悩みに共感ができるのではと思う。
自身の高校時代を改めて思い起こされされたし、あの頃はかけがえのない瞬間だったんだなと思わされられた。
それは作品全体を通じて、あの瞬間を意識して作ったからなのではと思う。
大きな世界の中の小さな世界
卒業後校舎の取り壊しが決まっている地方の高校を舞台に、4人の少女の「卒業」をみせる話。
卒業式前日から始まって、東京の大学に進学することで彼氏と揉めている女子バスケ部長、変わり者扱いされている同級生男子に惹かれる軽音部長、人と話すことが苦手でいつも図書室で過ごして来た女子、卒業式の答辞を読むことがみんなが知ると空気が変わった何かを抱えている少女をみせていく。
自分が高校生だったのはもう30年以上前だし、当時からかなりドライなタイプだったし、東京出身だから上京云々も良く解らないけれど、高校生らしいそれしか知らない子達のそれが全ての、でも大人からみたら他愛のないやりとりが何だか懐かしくもあり爽やかでもありむず痒くて良い感じ。
そんな中でも答辞の少女は過去に何が?は結構早くに察しがつくし、映画としては全体的に波が少ないし、10代や20代の人と自分の様な世代の人には見え方がだいぶ違うだろう作品だった。
もう、大丈夫。
校舎の取り壊しを目前に控えたある地方高校で、最後の卒業式を迎える4人の少女の群像劇。
それぞれの想いを抱えた彼女たちは周りを巻き込みながら最後の2日間を過ごす。
ー私はさよならする。世界の全てだった学校とこの恋に。
朝井リョウの原作を実写化。
『カランコエの花』の衝撃が印象深い中川駿監督の商業映画デビュー作。
主演には河合優実、小野莉奈などの実力派若手俳優が脇を固め、主題歌はみゆなの『夢でも』。
この時点で自分の中での優勝を確信していたし、実際に優勝だった。
言葉にするのを躊躇いたくなるほど、良い良い良い。
なんともいえない余韻が素晴らしくて、近いうちにもう一度観に行こうと決めた。
卒業。
それは平等に与えられたターニングポイントだと思う。
4人はクラスメイトだがほとんど関わりがない。
同じ教室にいるのも疑ってしまうほど他人だ。
そして立場も性格も全く違う。
勿論、卒業に対する想いも違う。
ずっと卒業したくない者、早く卒業したい者、卒業を機に変わりたい者、変わりたくない者、上京する者、地元に残る者、進学する者、就職する者。
社交的な人にも教室に居場所がない人にも、みな平等に、ある意味残酷に、卒業の時はやってくる(留年とかは今回は除いて)。
卒業しなければならない。
そして彼女たちは進まなければならない。
そのためには大切ななにかを捨てなければならない。
この映画では卒業式前日と当日のたった2日間が描かれる。
しかもある一点を除いて、時間はそのまま進み無駄な回想や時系列の前後はない。ある一点を除いて。
進むしかない、時間は戻ってくれない。
楽しかったことも悲しかったことも戻らない。やり直したくてもあと1日しかない。
だからあの過去にもこの恋にも別れを告げるんだ。
どんなに嫌でも自分の気持ちに区切りをつけて次のステージに進む。
それを迫られるのが、卒業式というある意味残酷な儀式なのだ。
少女は卒業しない。少女だったあの頃の私はこの校舎とともにさよならする。少女だった私は永遠に卒業しない。
高校時代、私にはこんな青春はなかった。
特別仲の良い友達はいなかったし、勉強も運動も出来なかったから自分の中では割と暗黒時代で、出来れば思い出したくない。
でも今回、頑張って思い出しながら観ると、やはりこみあげるものがある。
どんな高校生活を送った人でもきっとあの中に自分がいるはず。
なんとなく卒業してしまったけれど、あの時この映画を観ていたら何か違ったのかなと思ったり思わなかったり。
地獄のアディショナルタイム、ものすごく分かる。
一緒に写真撮ったり寄せ書きしたりする相手もいないけれど、すぐ帰るのもなんか嫌だったから校内ウロウロしてたな。そのせいでとある事件が起きたんだけど、それは今回は割愛。
あと、結構イジられキャラで普通に評価されないってこともあったから、森崎の姿が本当にカッコよかった。自分もあれがやりたかったな。
たった2日の出来事、一人一人で見ればそんなにすごいたくさんの事があったわけではない。
でも、答辞を読む山城まなみの勇気に感化された、ただのクラスメイトだった4人の少女の物語が集まった時、この話が生まれた。
元々原作は短編集らしいが、それを結びつけて1つの映画を作り上げた監督に拍手。
カメラワークだとか細かい演出には彼女たちの日常を覗き見しているような臨場感がある。
セリフなどで直接的に語ることは一切なく、この2日間の彼女たちの様子だけで、これまでの3年間分の出来事をなんとなく観客に理解させるやり方はただただ上手いと感じた。
中川監督でなければここまで自分も入り込める作品になっていなかったと思う。
国連、願掛けフリースロー、Danny Boy、延滞本。
何度も泣かされた。
涙を流すのはただ悲しいからだけじゃない。
これは終わりの物語ではなく始まりの物語だ。
出会いがあれば別れがある。別れがあればまた新たな出会いがある。
とにかく観て欲しい。
映画館で映画が観たい、そう思ったならこれを観て欲しい。
どれを観ようか悩み前にまずこれを観て欲しい。
早くも今年ベスト最有力。おすすめ!
少女であった頃の自分をそこに残して、人は大人になってゆく。
卒業式を直前に迎えた四人の少女の青春群像劇。それぞれの二日間が描かれる。
進学を機に恋人と離れ離れになる由貴、中学からの同級生だった彼への淡い思いを抱く杏子、卒業を機に自分の殻を破ろうとする詩織、そして失った恋人への気持ちに踏ん切りをつけ前に進もうとするまなみ、それぞれの少女たちの心の揺れ動きが丁寧に描かれる。
全編通して若手女優さんたちの演技が少女期特有の揺れ動く気持ちを見事に表現していたし、演出も自然でまったく違和感がなかった。監督の演出力は確かなもので本作は青春映画の佳作といえる。
ちなみに個人的には終盤、森崎君のアカペラ歌いだしがちょっと微妙で、杏子が言う思い知ったかには程遠かった。これは大丈夫かいなと思ったが後半は持ち直したという感じ。でも掴みの歌いだしでグイっと心をつかんでほしかったかな。
落ち着いて衛生的に悩める今時の高校生。
もはやヤンキー、体罰教師、スポ根偏愛、受験重圧、イジメも無い(本当?)静謐清潔な学園で、
恋に友に進路に落ち着いて衛生的に悩める今の高校生が羨ましい。
櫻の、リンダ、桐島など同系名作群からエグ味と喜劇と喧騒を抜き切るトライは一応成功。
終盤モタつくが、支持。
中川監督×河合優美で期待大
丁寧に描くというのはこういう映画というべき秀逸な出来。何故、「しない」なのか?エンドロール中に問いかけてくる。
河合さんの答辞。しみますね。
等身大を描くための序盤の平淡からの変化が、4つの物語の彩りを深くさせた。
青春が詰まった120分
原作未読でしたが、評判が良かった印象だったので鑑賞。ただの「アオハル映画」ではなく、細かい感情変化にも意識した素晴らしい青春映画でした。
青春映画にありがちな「青春してるぜ!」って押し付けがましいものはなく、それぞれが「卒業」というものでひとつの「区切り」を迎えるというそのリアルの表現はなかなか難しいとは思いますが、うまく切り取れていたと思います。
しかし、内容に切り込むとすると、とある2箇所が気になってしまいました。
出演俳優の演技力が高い分(原作にはもしかしたら説明があったか否かは定かではないですが)気になってしまったのでそこが-0.5評価です。
とはいえ先述通り、俳優が「サマーフィルムにのって」の河合優美と「アルプススタンドのはしの方」の小野莉奈という青春映画御用達のキャストで、やっぱりこの2人の演技力たるや目を見張るものがありました。他の2人も初見でしたが上手かった。
しかし、上映が始まったばかりなのに地元の劇場が10人以下…名作なだけに勿体ないと思います。
皆様の「卒業」に思いを馳せながら観るのをオススメします。
恋するマルチバース惑星に慟哭させられた‼️❓
初め、見知らぬ人たちなので、いや、見分けがつかないので、楽しめるだろうか、理解できるだろうか、そんな不安がよぎる。
たちまち引き込まれる。
図書館ガールの淡い先生への恋心が控えめで好感度が高い、いや、恋してしまう。
軽音ガールも何か起こる予感、ミュージカルみたいな予感。
答辞の弁当ガールは幸福そうだが不穏な雰囲気。
心理学行きたいガールは喧嘩中でどうなるのか。
大きな不幸が一つ、でも、マルチバースが化学反応を起こして、感動して、慟哭、涙が止まらない。
紛らわしくて御免なさい、SFでも無く、ミステリーでも無く、日常の一部の切り取りなんだけど、感動して泣く、映画ファンでよかつた、つくづく思う映画でした。
弁当答辞ガールと図書館ガールの最後のシーンが最高でした。
図書館先生の控えめな演技も最高でした、将棋の羽生善治似てる。
最高の感動映画を🎞🎟🎟🎬是非
「卒業しない」は間違い、みな、卒業しています
映画を見ていたら自分の高校の卒業式を思い出してしまいました。卒業は1975年ですから48年前になります。だいぶ忘れてしまいましたが、それでも鮮明に覚えている場面はあります。途中から自分の思い出と重ねて見てしまいました。
そんなことができる秀作です。
ただし、題名は間違い
「卒業しない」ではなく、1名を除いてみな次のステップに進もうとしています。つまり「卒業」しています。
「題名の間違い」が減点
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