「映画館という閉ざされた空間で感じて欲しい」少女は卒業しない グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
映画館という閉ざされた空間で感じて欲しい
原作と映画は別もの。
とはいうものの、いつもの癖で、監督(脚本)は原作をどう料理したのか、やはり気になります。
原作は『桐島、部活辞めるってよ』と同じように直接の絡みはない群像劇で、7つの掌編から出来ています。今回の映画は、このうちの4篇をベースに監督なりの改変を加えたものとなっていました。
私の場合、原作の中の『在校生代表』の送辞の再現を見たかったので、アレ?と思ったのは事実ですが、監督の憎いところは、ラストの方で河合優実さんにその役割をほんの一部とはいえ、転嫁したところです。
ちゃんと原作ファンにも配慮してるな⁈と単純な私などは納得してしまいました。
この映画の中では、河合優実さんの実力についてはもう別格❗️
ということで、個人的な萌えポイントをひとつだけ。
中学時代バレーボール部だった軽音部長‼️
こんな素敵な女子がいたら、私だったら一生着いていきます。
でも、男って本当にバカなんです。
神田さんがお膳立てしてくれたことには、きっと森崎は気が付かないんだろうなぁ。思い余って後輩の女子がそのことを伝えても、ふーん、とかしか反応しない。歌唱力をちやほやされて、気持ちがそっちに行ってしまったりする。そして、何年か経って、初めてその有り難さに気がつく…
みたいなことが、多いような気がします。
作田さんや後藤さんについても語りたくなりますが、やめておきます。余計な先入観なく映画からでも、原作からでも、是非感じて欲しい。そういう映画です。
大人になってしまうと、焦れったくてイライラするような時間が、どれほど宝石のように輝いていたのか、それを思い出す、とても愛おしい時間でした。
> ストーリーテラーがゲームに
同感です。それは日本の素晴らしさでもあると思っていますが。
ほんとに、ゲームは、小説、映画に続いて、世界を自由な想像で構築していくもの、ですよね。自分はあまりやらないので、家族を見ての想像にすぎないのですが…
バレーボール・軽音楽部長の慈愛に森崎くんは全然気づいてませんね。共感です。ただ個人的に、あんまり、アカペラの歌【うまいと言えるレベルでは無いような・・】。河合さん別格でした。男はバカですねぇ・・・確かになめらかに進行する、朝井リョウ作品を監督が生かしてる感じでした。本作は原作未読ですが、他作で若干馴染みです。シロウトですみません。🙇♂️😊