終末の探偵のレビュー・感想・評価
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シリーズ化希望、懐かしいけど新味のあるボヤキ探偵。
良くも悪くもどんくささやダサさがある映画だとは思う。悪くも、の部分で言えば、探偵ものというフォーマットを批評的に捉えることなく、ベタな雛形に収まってしまっていることで、良くもの部分を言えば、そういうベタさが時代から消えていく寂寥を作品のテーマにも含んでいること。ダサくて何が悪い、俺たちはここでギリギリまで踏みとどまるんだよとでも言いたげな作りての居直りが、さまざまな弱者へのシンパシーを打ち出した物語ともちゃんとリンクしているのだ。
そして、映画をただの懐古趣味に貶していないのが、北村有起哉が演じてる探偵の佇まい。すべてにウンザリしているようでいて、なにかを諦めてはいない。そして突発的に、狂気にも似た暴走を見せるので目が離せない。ダルそうな探偵というジャンルの定番を踏襲しながらも、奇妙な新味のあるキャラクターを創出している。シリーズ化されて、この規模感でいいので年に一本くらい新作を観てみたい。できれば特に本人の過去とかは掘り下げなくてよくて、とにかく時代のエアポケットで漂っていてほしいキャラである。
深く読めば、日本社会を良く描いている
クライムハードボイルドというジャンルの作品だということ。
この作品には貴重な日本の裏事情の一部が描かれている。
物語は日本のヤクザと中華系ヤクザとの陣地取りの抗争を、彼らの表面上の理由だけで描いているが、この闇は深い。
ヤクザと反社会という言葉は今やイコールだが、そもそも政府が表立ってできないことをヤクザが肩代わりとしてやってきた歴史がある。
昨今おかしな法案ばかりがまかり通り、それがどこを見て審議されているのか全くわからない。かの「日本列島大改造論」とは完全に異なる政治が今の政治だ。
少し昔に民主党の石井紘基刺殺事件があった。これは表向きは右翼団体がやったことになっているが、政治家が韓国マフィアを使って行った事件だと考える。
この時すでに日本は、韓国に恩義があることになる。
オウム真理教の村井幹部が殺害された時も韓国人がした。
これはすべて政治と韓国のマフィアがつながっている証拠だ。
日本のヤクザは弱体化の一途を辿り、韓国以上に勢力を伸ばしているのが中華マフィアだ。
政治は、訳の分からない法案を、まるで碁石を置くように配置し、彼らのために動かされていると言って間違いない。
報道もすべて管理されている。
さて、
この作品はそこまで踏み込んでいないが、外国マフィアと戦うヤクザと、外国人が持つ日本での厳しい制限についても描写している。
世界各国で移民が成功した国はない。
それでもまだそれをしようとする政府は、日本を見ているはずがない。
ヤクザを解体し、核に切り込もうとする政治家さえも、外国マフィアを使って始末する。その恩義の代わりに彼らの場所を提供する。
同時にどんどんヤクザ社会を切り崩していく。
結果追い詰められるのが、作品でも出ていたその場所にある外国人に占領された自治会だろう。
これが今の日本だ。
そしてあのサトウ青年のものの考え方は、今の学校教育そのものだ。
そう思って見れば、この作品が社会的なものだということが理解できる。
アウトロー的な人間は、どの世界にも必要なのだろう。
それを反射会と一緒にしているこの社会こそ、反社会の根源だ。
探偵物は面白いです
主人公の設定は(男性の場合)どれも似たような感じになりますが、不思議と親近感があっていつも面白いです。あとは、バディになるか単独か、舞台はどこかの違いですよね。
北村さんの主人公は、あんまり強くない見えないハードボイルドでしたが、流石に上手いなと思いました。映画としては色気シーンがないのもかえってよかったんじゃないかと。
設定では移民難民が弱者になってましたが最近はいくらか変わってきてますから、複雑な感じもしました。舞台は町田が設定されてたみたいですが、川口蕨かなと思ってました。わたしは川口にずっと住んでいたので、見たことない場所だなとは思ってましたが。
ヒロインが池田エライザさんならもっと面白かったなと贅沢言ってしまいますが、武さんというヒロインの方、わたしが知らないだけで、演技はよかったと思います。
軽快な足取りの様な緩さが心地よい
2022年劇場鑑賞101本目 秀作 68点
有起哉さんファン必見の作品
今作のホームページにて著名人のコメントで寺島進が今北村有起哉が熱い、勢いが凄まじいみたいなのが描き込まれており、まさしくその通りで私が有起哉さんを認識して作品を見始めたのは新聞記者で、それから浅田家!やヤクザと家族、素晴らしき世界など作品力の高い傑作に続々と重要な役で出演しており、ちゃんと期待に応えて演じ切る役者さんで、昨今の安定した活躍から有起哉さんにピッタリなこの様な作品の主演を演じてくれたのはファンとしてとても嬉しい
当方西島秀俊が好きなのですが、有起哉さんも似た様な背格好で黒服にあんまり肩に力が入っていなくて少し背中が丸くて細くてみたいなイケおじが好きで、単純にスクリーンに映るビジュアルが尊い
作品の内容としては地味な探偵役ですが、乱闘シーンのカッコがつかない感じや最後の坦々麺?食べてる時に邪魔が入り反撃したりとシュール且つユーモアあふれるテイストが終始流れます。
髙石あかりや青木柚など有望な若手俳優もポイントで使っていたり、絵や内容の暗さが丁度良かったり、ニッチな邦画好きの為のツボをくすぐるミニシアター映画でした
是非
最高!
毎年新作を観たい
あんまり終末感はない
日本は外国人が住みにくい国。はみ出した日本人もまた、住みにくい国。
北村有起哉は、なに演じても様になるな。しびれるほどカッコいいってわけじゃなのに、なぜか目を逸らせなくなる魅力がある。ヤクザ演じても官僚演じても田舎のオッサン演じても義太夫語り演じても、全部、様になってる。そりゃ探偵だって、うらぶれ感でじっとりとズブ濡れてていい仕上がりだった。腐れ縁の恭一との、暗黙の信頼関係もいい。てか、この恭一役の人、けっこう存在感があった。何十年前かの不良高校生のような決闘まであって、それの泥仕合が妙によかった。あのあと、お互いの健闘を称え合う、って展開があるんじゃないかって思わせるガキみたいな爽快感が、まるで久々に読んだ青春漫画の読後感のようでいい。
上映時間は映画としてはやや短め。そこが腹八分目の満足感でもあるんだろう。こんな軽妙な探偵ものは今までだっていろいろあったし、別に奇をてらったストーリーというわけでもないが、なんか北村有起哉の探偵、これからも続けてほしい気がする。
なんと言っても北村有起哉演じるうらぶれた探偵がカッコよくて良い味を出している。話がもう少し面白ければ良かったのだか、何とも味のある和製ハードボイルド探偵の誕生に乾杯🍻
①社会の裏側を商売の場所としている探偵が主人公だから、ヤクザ社会の変貌、中国人の日本の不動産の買い占め、中国マフィアの台頭、新たな手口の地上げ屋、独居老人ばかりになった団地、外国人の不法入国・滞在、難民問題等々、現代日本の抱える闇の部分が浮き彫りにはなっているが、話の中身が在り来たりで物足りない。
ボランティアの好青年が実は危ない奴だったというエピソードは必要だったのか?
フィリップ・マーロウ物くらいのtwistedで練った内容であれば和製ハードボイルド兼フィルムノワールの傑作になったかも知れない(高望みかも知れないけれども)。
②ただ北村有起哉扮する探偵像が大変宜しいのでこれぐらいの星の数にします。
シリーズ化、期待してます!!
安定の探偵もの
大事なこと伝えようとするB級作品
翔とミチコのシーンのあたたかさ
裏の社会と渡り合える、しかし、悪ではなく、やや正義寄りで憎めない探偵の物語。生きづらさを抱える人たちのぶつかり合いが描かれてます。
北村有起哉さん、松角洋平さん、それぞれのアクションシーンは、見ているこちらの体が動いてしまうくらい、かっこよく素敵にお年を重ねたお二人のエネルギーは圧巻でした。
それと共に心に残ったシーンがあります。外国にルーツを持つミチコ。そのミチコと少年のシーンです。危うい時代を生きる、危うい年齢。誰だって道を踏み外す可能性はある。だからこそ、自分に優しくできない人がいたら、ちゃんと抱きしめてあげられる世の中になってほしいという願いが込められてる。そんな風に感じました。
コロナ第一波の中での撮影、そこからようやく今、公開を勝ち取られたこの作品です。心に小さな幸せが灯りました。ありがとうございました。
どぶさらい
とある古臭い街の喫茶店を間借りしている、そういうのもういいと言いつつ生臭いことや泥臭いことが大好きな探偵の話。
知り合いのヤクザの賭博で借金作るは暴れるはの代償で放火事件の犯人探しをさせられることになる中で、今度は行方不明のクルド人の友人を捜して欲しいというフィリピン人の女の子が現れて巻き起こって行くストーリー。
ストーリー的には確かにハードボイルドだし不法移民とかクルド人問題とかも絡めているけれど、どちらかといえばコメディ色強めですかね。
やっていることは基本人探しと人捜しなんだけど、ドタバタ走り回るはトラブルに巻き込まれるは暴れるは。
ボーガン野郎の行く末とか、もうちょいフォローが欲しい思うところもいくつかあったけれど、80分でサクッとみられるしとても面白かった。
泥臭くテンポ感ある映画。難民問題のリアルなのかもな、、、
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