劇場公開日 2022年12月16日

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「【”私の心は日本人です!”今作は、昭和のかほりを色濃く漂わせつつ、現代の在日クルド人、中国人問題を絡めて描いたハードボイルド・エンターテイメントである。】」終末の探偵 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0 【”私の心は日本人です!”今作は、昭和のかほりを色濃く漂わせつつ、現代の在日クルド人、中国人問題を絡めて描いたハードボイルド・エンターテイメントである。】

2025年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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ー 今作は2022年に、今年末で閉館してしまう刈谷日劇で上映された作品である。都合が合わずに観なかったのだが、フライヤーだけは貰っていたので気になっていた作品である。尚、刈谷日劇は所謂マイナーな映画も積極的に掛けてくれる映画館である事を記す。-

■冴えない中年の私立探偵・連城新次郎(北村有起哉)知り合いでもある暴対法施工後、勢いを失っている笠松組の知り合い恭一(松角洋平)から、敵対する中国系マフィア”バレット”が行ったと思われる放火事件を調査することになる。
 又、新次郎はフィリピン人の両親を強制送還させられたガルシア・ミチコ(武イリヤ)から、失踪を遂げた親友のクルド人女性の捜索を依頼されるのである。

◆感想<Caution!内容に触れているかな?>

・冴えない中年の私立探偵・連城新次郎を演じる北村有起哉さんが醸し出す、うらぶれた探偵感はバッチリであり、作品全体から昭和のかほりが立ち上る作品である。

・だが、扱うテーマは現代の日本で起きている在日クルド人、中国人問題である。その代償書くがヒロイン武イリヤを演じるガルシア・ミチコの存在であろう。

・今作では、尺が80mであるために、在日クルド人、中国人問題が余り深掘りされておらず、そこが少し物足りない感じもするが、令和の時代に探偵映画を出した製作陣の心意気は買いたいと思った作品である。

<今作は、昭和のかほりを色濃く漂わせつつ、現代の在日クルド人、中国人問題を絡めて描いたハードボイルド・エンターテイメントなのである。>

NOBU
またぞうさんのコメント
2025年11月3日

共感ありがとうございます。レビューいつも参考にさせていただいております。特徴あるミニシアターも地方では厳しいと伺いますが、刈谷日劇も閉館となるのですね。一度行けたらと思っていましたが残念です。

またぞう
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