ファミリアのレビュー・感想・評価
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鑑賞後は温かい気持ちに
この映画を観て、「遠くの親戚より近くの他人」という言葉を連想しました。コミュニティが違うと排除しがちですが、共に生活圏を共有する共同体として、ある意味ファミリアなのだということに気付きました。映画には色々なメッセージが込められており、見る人によって様々な受け取り方があると思います。角度を変えて何度か観てみたい映画です。
まぁ良い映画だが
題材も良く、シナリオも理にかなっているのだが、普通の映画。グラン・トリノのパクリなのかは分からないが日本であのオチはないだろう。シャブ製造してるなら警察踏み込めばいいだろうって思う。
この題材をやるのであればもう少し人種問題をやったほうがいいと思う。
消化不良の感じが。
役所広司の演技はいつもながら脱帽。
ウ~ンって感じ。
さすがは役所広司さん、どんな映画もすべて重厚にまとめる演技力、深い言葉
国際的観点からの家族の絆をテーマにした新しい物語。
最初から最後まで悲しい展開で物語が進められているところは自分はあまり好きな構成ではなかったかな。また勧善懲悪を求める自分にはスッキリしない内容。
でもさすがは役所広司さん、どんな映画もすべて重厚にまとめる演技力、深い言葉、素晴らしい。
全体としては質も高く感動的でした
まさにタイトルを主題としてダイナミックに展開していく良作だったように思います。グローバルな時代を反映したストーリーと、混迷の時代を共に生きていくための希望みたいなものを感じられて、感動的だったと思います。
分かりやすくて見やすかったのですが、あまりに短絡的なところが目に付いた印象です。名優・役所さんを見ているだけでもいいというのは分かるのですが、あそこまで絶対的かつ主観的な思いを作品の核にしなくても・・・とも思いました。
設定がかなり複雑に絡み合っていたので、演出やストーリーはシンプルにしたということなのでしょう。そこをシンプルにしたぶん、映像や音響に拘ったと─、よく捉えるとそんな印象─、誠に勝手ながら・・・。
人の縁(えん)の不思議は感じたけど、「家族」ってとこまでは…
家庭を知らず施設で育った誠治は
妻となる明子と出会ったことで
家族を持ち、陶器職人の道を歩むことになる
両親を内乱で殺され
難民キャンプで成長したナディアは
そんな誠治のひとり息子学(まなぶ)と
アルジェリアで出会い、妻となる
半グレグループに追われ
たまたま誠治の家へ逃げ込んだ
ブラジル人のマルコスは
誠治に亡き父の面影を見て、慕うようになる
人の縁って不思議だ
1つの出逢いが、次の出逢いへと繋がっていく…
そして、「家族」になってくって話…?
もう少し、ここに深みがあってもよかった
役所広司の演技はさすが!
まさに、日本を代表する俳優だと思う
この人が演じたからこそ、
脚本のぎこちなさをあまり感じずにすんだのかも…
やっぱり終盤で誠治が、
いくら息子と重ねて見てたとしても
マルコスのためにあそこまでするのは
不自然に思えた
誠治親子とナディアの話と
在日ブラジル人労働者たちの話の
絡み方もなんか違和感
しっくりこない
…役所広司、バンザイ!な映画かな
ブラジル人コミュニティとの共生の話かと思ったらほぼ東映Vシネでした
愛知県の山間で独り陶器製作に勤しむ誠治の元にプラントエンジニアとしてアルジェリアに赴任中の息子、学が現地で知り合った婚約者ナディアを連れて一時帰国してきた。戦乱で家族を殺され天涯孤独だったナディアを幸せにしたい一心で学は会社を辞めて誠治と一緒に陶器製作をしたいと告げるが、厳しい現況を知る誠治は頑なに反対する。そんな折在日ブラジル人が多く住む団地では半グレグループによる嫌がらせが横行、友人を庇って追われたマルコスは夜中に誠治の車を盗んで逃亡しようとしたところ誠治と学に見つかってしまう。何かしらの事情があることを察した誠治らは彼を匿ったことからブラジル人コミュニティと繋がりを持つようになり、マルコスもまた陶器製作に興味を示すが半グレグループの嫌がらせは日に日に激しくなり・・・。
もっとブラジル寄りの話だと期待していましたがそこは全然薄味。よくよく考えたら成島出監督と役所広司は『シャブ極道』他の任侠映画を作っていたコンビなわけですから、家族モノのフリをした東映Vシネみたいなテイスト。そのダークサイドを一手に引き受けるのが半グレグループのリーダー榎本を演じるMIYAVIと暴力団組長青木を演じる松重豊。出番はさほど多くはないですが鋭い眼光だけで凶暴なキャラクターを作り上げています。Vシネ風味ゆえ客寄せパンダ的な立ち位置の吉沢亮の出番はイマイチリアリティがないので正直どうでも良く(あんなイケメンがプラントの食堂勤務の女性と婚約とかないでしょ)、やっぱり何といっても役所広司。実は暗い過去を持つ陶器職人というずっしり重い人物像を体現しています。誠治の幼馴染で定年間近の刑事駒田を演じているのがうらぶれたオッサンを演じる時にだけ存在感を発揮する佐藤浩市。全身の毛穴から吹き出す雑魚いアラカンの哀愁が他人事ではなくてゾッとしました。
外国労働者の皆さんに助けてもらう時代?
発展途上国から先進国に行けるのは憧れであり、今まで貧しかった分家族が暮らせるように出稼ぎに日本を選ぶ方は多い。しかし、様々な社会問題により雇用が減っています。心配されたくない、家族を楽にさせてあげたいという思いで異国の地で必死に生きています。外国労働者問題が一つ大きな社会課題になっております。学の行動は人種関係なく、すべての人が平等であると日々行動しております。学の行動を見て、父誠治の行動も変わり街のブラジリアン在留者たちを助けていきます。現在出稼ぎの外国労働者のほとんどは正社員以外の契約であり、アルバイトやフリーター、力仕事、工場で働いている方が多いです。差別なく、雇用を守ってあげることは極めて難しい。出会ったら、受け入れてあげる、助けてあげること。難しいかもしれませんが、日本の中小企業を救えるのは外国労働者たちかもしれません。今後は少子高齢化で彼らから助けを求める時代が来ます。自分が海外に行った際と置き換えて、人種関係なく接してあげましょう。
役所広司は勧善懲悪物語のヒーローでした
難民、移民問題について考えさせられる映画だと思って途中まで観てました。ところが息子夫婦がアルジェリアでテロに巻き込まれるというところから何やら雲行きが怪しくなり(焦点ボケるから止めようよ、そういうのは)、ブラジル人を差別し痛め付けるグループの親玉が、妻子をブラジル人の酔っぱらい運転で亡くした(同情するけど、その設定かい)という個人的理由だったとわかって興醒め。その親玉、金持ちのバカ息子っていうよくある設定でした。
ただの勧善懲悪のヒーロー物語、日本版グラン・トリノっていうから観に行ったんだが東映Vシネマでした。
役所広司が好きだからプラス0.5しました。
懐かしのファミリア
80年代、とても多かったファミリア。映画はトヨタの中心だったけど、ファミリアはマツダ。カノジョの真っ赤なファミリアを傷つけたことでえらく怒られてしまった若かりし頃の記憶。結局カノジョとはファミリアになれなかった・・・
ブラジル人移民への復讐とかブラジル人の生活苦などを目にすると、かつては日本人が移民として渡ってたんだよな~石川達三の「蒼氓」を思い出したりして。サッカー留学する選手もいるよね…よく知らんけど。
家族を内戦で亡くしたナディア、家族を事故で亡くしたカイト、喪失感溢れる登場人物たちが多いけど、新しい家族を追い求めたり、諦めたりと、夢もそれぞれ。人種も性格の多様性もお互い認めなきゃ。
全体的に暗いトーンだったが、恋人や新しい家族への思いがひしひしと伝わってくる作品。重厚な人間関係の輻輳もブラジル人団地を中心に広がり、上下関係や因縁までもが観る者の心をわしづかみにするかのようだった。特に面白いのが父親が町の有力者である半グレの榎本海斗(MIYAVI)。彼に対しては定年間近の警察官(佐藤浩市)もヤクザの青木(松重豊)も手が出せないといったしがらみがある点。世捨て人的な神谷誠治(役所広司)の目線で見ると全てが見えてきそうな関係でもあった。テロに対する政府の対応も問題提起として興味深いところ。
さすがに終盤の展開には納得できなかった。ボイスレコーダーはいいとしても、あの場で血気盛んな部下たちが手を出すような気もするし、そうなると、海斗を捕まえるにはどう足掻いても無理・・・社会派作品よりも家族の絆を優先させたところが唯一の欠点ともとれる。
役所広司が素晴らしすぎる映画
もう少し穏やかな展開になるかと思っていたら最後までハラハラ。
役所広司さんが出ていたのもあってか、根底にあるテーマは「バベル」にも通ずるところがあるように感じた。
ブラジル人出演者はみなオーディションで選ばれたとどこかで読んだ気がしましたが、みなさん素晴らしかった。でも何と言っても役所広司さんが素晴らしい。世界に誇れる俳優ですね。それだけでも観る価値ありの映画。
やっぱり役所さん!
いやー泣きました。最後良かったです。役所さんはやっぱり泣かせます。MIYAVIはヘルドッグスでも反社系の役だったけど上手いですよね。それと吉沢亮は安定だけどブラジルのあの二人は有名な俳優なのかな?役になりきってましたね。すごい人がいるもんだ。脚本も素晴らしい。垣根涼介あたり実写化してほしいです。
かなり違った。
数年働けば家が買える?日本はそんな夢の国だと思われてるのか?
役所広司と陶芸に興味をもったブラジル青年とのヒューマンドラマかと思いきやあんなバイオレンス展開や息子夫婦の悲劇。かなり予想と違った。ラスト、焼き上がった陶器見せて欲しかったなあ。
いろいろキツい
在留外国人労働者の使い捨て問題、地域とのトラブル、半グレ集団による暴力の闇、国際的な人質テロ事件…と、重たい材料がたくさんあるわりにどれも表面的な描き方で、映画の出来そのものがしんどくて観てるのがつらかった。ぐらぐら揺れる手持ちのカメラが何を映したいのかよくわかってないようにも思えて、まあ、ヘヴィな問題いろいろありますけど家族の絆でまるっとまとめちゃいましょう、みたいな雑な感じを受けた。
そんな気持ちで観ていたせいか、役所広司はうまいというより、いつもの役所広司を役所本人がなんとなくそのままやってるように見えたし(同、佐藤浩市)、ブラジル人役者のカタコト日本語セリフもキツい。子供ができた吉沢亮の喜び方とか、屋台のラーメン屋みたいな出入り自由なビニールの向こうで半グレがシャブ食ってるとか、MIYAVIが死んだ娘の保温ボトルでお茶飲んでるとか、多くの人が指摘している無用な屋上SEXの事後どっから毛布もってきたんだとか、ほんとどうなっているのか。ブラジル人女優の胸が見えるのは、眼福と同時に、裸を条件に出演が決まってそれこそ外国人労働者を搾取してんじゃないのか?と勝手に妄想して憤ったり…。
成島出監督作品は久しぶりだったけど、ご本人もいろいろ悩んでるのかな?ずいぶん前の八日目の蝉やソロモンの偽証はおもしろかったけど。本作、和製グラントリノという意見もあるが、そりゃ本家に失礼。イーストウッド監督の爪の垢を役所広司の焼いた茶碗で煎じて飲んでほしい。
最後に、佐藤浩市の白髪にしてあの額の狭さと毛量は地毛なのかどうかもかなり気になった。
短気、直情はダメよ
愛知県の田舎町の外れで陶器職人をする男と家族の話。
プラントエンジニアとしてアルジェリアに赴任中の息子が現地で射止めた悲しい過去を持つ妻と帰国してくる物語と、隣町で暮らす生い立ちにコンプレックスを抱える在日ブラジル人青年の物語をみせていく。
息子が幼い頃に妻を亡くしている主人公と息子夫婦の部分のドラマは、苦労人達の思いやりと素晴らしい人間性が満載で、もう文句なしでございます。
しかしながら、ブラジル人青年の方ですが…相手はハングレとはいえ、それまでトラブルがあった感じもない中で、金を持ち逃げし追われたヤツをそんな怒号が聞こえる中で体を張って逃がしたのが切っ掛けですよね?
その後の嘘は別として、そりゃあ当然やられますよね。
その根本に国籍の問題があるみたいこと言われても、落とし込み方が無理やりで、あー多様性ですかー…とこちらは何だか白々しさを感じてしまった。
その無理やり感と、ラストのあまりにもキレイで物足りなさを感じる流れはあったけれど、ドラマとしては非常に熱くキツく悲しかったし、色々と考えさせられる部分もあってとても面白かった。
お正月あけに観るには…
重めの作品です
今年一番目に選んだ🎬で
…かなり
ズシンと響きました
あとから後から理不尽な
事ばかり続くので役所さんの
演技に救われます
使い捨ての外国人労働者
矛先を向けられて
警察も太刀打ちできず
知らないふり
現実社会を写している様です
余談…
友人がもう一本見ていこう
というのですずめの戸締まりを
観て帰りました
想像してたのと違う、家族の物語
あらすじも見ないで鑑賞です。多分、こういう話だろうと思って見たらかなり違いました。
家族の話と言うよりは、ヤクザ(半グレ)の暴力映画という感じです。
さすがの役者陣です。特に役所広司と吉沢亮はかなり良かった。
ただ、ちょっとリアリティがないというか、話が良すぎて、ぎゃくに入り込めない感じもあります。
どうしても、排他主義というか、外国人差別のような感情もあり、自業自得だろ、、、とも思ってしまいます。
悲しいけど泣けないというか。
最後まで楽しめました。
貧困なる精神が支配する映画なのだ‼️❓
大きく二つ。
〇〇人に家族を殺されて、〇〇人に復讐したり、画策した日本人は古今東西存在しないし、多分、今後もいないと思います。
これだけでも重罪だと思います、こんなことを考えついて、さも、あるかのように映画にした時点で、遺族のことを蔑ろ、いわゆるセカンドレイプです。
もう一つ、出稼ぎで入国してる外国人のアウトロー率はかなり高いのは現実です、私も被害者ですし、その率が高いことを知りうる立場にあります。
外国人がアウトロー、ではなく、出稼ぎ入国外国人がアウトローです、差別ではなく、危機管理として警戒するべきです。
他にも、支離滅裂です、アフリカの営利誘拐が、テロになり、内乱になり、無茶苦茶です、外国のテロ被害者が司法解剖されることは無い。
とゆうか、アフリカと、ブラジルの出来事は無関係です。
この映画が何を意図していようと、最低最悪な映画であることに🎞間違いありません。
俳優に罪はありません。
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