「豪華キャストと重厚な題材に期待が膨らむも、まとまりのないストーリーが残念」ファミリア MiMaさんの映画レビュー(感想・評価)
豪華キャストと重厚な題材に期待が膨らむも、まとまりのないストーリーが残念
役所広司、佐藤浩市、吉沢亮といった豪華な俳優陣が共演し、移民やテロという重厚な題材を扱った作品です。鑑賞前には大いに期待を寄せたものの、残念ながらストーリーが支離滅裂で、何を伝えたいのかが掴めず、終始モヤモヤが残る結果となりました。
映画が描こうとしている血の繋がりのない家族の絆、命の尊さ、文化の違いによる葛藤といったテーマは非常に興味深いものですが、全体的に話が散漫で、それぞれの要素が中途半端に終わってしまっています。特に、マルコスの過去やテロ事件との関わりが十分に掘り下げられておらず、観客を置き去りにしている印象を受けました。
それでも、血の繋がりを超えた家族の絆や命の尊さといった普遍的なテーマは心に響きました。俳優陣の演技力や、テーマそのものの力強さは感じられるだけに、もう少しストーリーがまとまっていれば、さらに深い感動を得られたのではないかと思います。
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