「在日外国人は意外と大変」ファミリア プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
在日外国人は意外と大変
................................................................................................
とある団地に、何千人もの在日ブラジル人が住んでた。
そのうち1人の若者が、半グレグループの金を盗んで追われる。
それを助けようとしたマルコスらも目をつけられる。
で追われてる時に偶然、陶器職人の役所の所へ逃げ込む。
その縁で役所らとマルコスらの交流が始まる。
半グレのボスの青髪は、ブラジル人に事故で家族を殺されてた。
それでブラジル人全体を憎んでたのだった。
こうしてマルコスらに500万円を代わりに賠償するよう強要。
で覚せい剤を渡して売りさばかせようとする。
でないとマルコスの彼女をシャブ漬けにして売るとか脅す。
70万をかき集めて持って行った仲間は青髪らに殺される。
もちろん最初に金を盗んだ者も殺されてた。
マルコスは青髪を殺そうとするが失敗、逆にボコられる。
役所には警察官の友人がいて、青髪が釈放となったことを知る。
巧みに証拠を消したり正当防衛を主張するためだった。
役所は青髪の手下の赤髪をボコにして青髪が主犯と供述させる。
その音声を持って青髪のもとへ。キレた青髪に刺される。
それは役所の計算通りだった。役所は青髪に抱き着いて拘束。
そこへ警察が踏み込んで、青髪はついに現行犯で逮捕される。
この行動を起こす直前、役所は息子を失っていた。
アルジェリア勤務中に、テロに巻き込まれたのだった。
その失意もあって、刺し違えるような行動に出たのだろう。
1年後、マルクスらは平穏を取り戻し、お礼に来る。
そして役所の技術を継ぎたいような話をして来た。
こうして弟子のような形で教えて行くことになるのだろう。
................................................................................................
普段あまり考えないけど、在日外国人って大変なんやな。
マルコスの父がリーダーとなって仲間と共に日本に来た。
当時は3年働けば家が買えるって信じられてたそうな。
でもリーマンショックでみんな仕事をクビになりまくり。
責任を感じた父親は自殺、という過去があった。
なのでマルコスは日本人をどこか好きになれずにいた。
青髪が上述の通りブラジル人を憎んでたのと似たパターン。
まあどちらも大袈裟というか、何かピンと来んけどな。
個人を憎んでも、民族全体まで憎むものなのか・・・。
半グレに苦しめられながらも、警察には言えないらしい。
何故なら強制送還されるから。それより今の方がマシなのか??
景気が悪くなると最初に首になるし、ホンマに大変やな。
まあマルクスらは不器用で無愛想な部分こそあるが、
根がすごく真面目やから応援したくなる。
でも実際にはそうでない在日外国人も多いんやろけどな。
あとちょっとシナリオに雑さを感じたかな。
何故マルコスの仲間は平気で青髪に殺されてるのに、
マルコスは青髪を殺すのに失敗してもボコられで済むの?
あと高齢の役所が強過ぎ。チンピラの赤髪をボコにするw
ナンボ赤髪が酔ってたからって、ほぼタイマンで勝利!
それに青髪に刺されるシーンも、さすがに都合よくないか?
警察の来るタイミングが絶妙過ぎるんよな。
あれってつまり刺されたタイミングを狙って来たわけやろ?
民間人を使ったオトリ捜査もいいところよな。
しかも青髪だけが襲って来たから良かったけど、
横にいた10人くらいの仲間がふつーは手出しするよね??
まあこれはダメ出ししてるわけじゃないけどね。
そういう穴を見つけるのを楽しんでるだけなんで。
色々考えさせられる、いい映画やったと思うよ。