「ワケドファジレが可愛いかった」ファミリア りあのさんの映画レビュー(感想・評価)
ワケドファジレが可愛いかった
一人暮らしの陶芸家・神谷誠治の家に、大企業のプラントエンジニアとしてアルジェリアに赴任中の息子・学が婚約者ナディアを連れて帰ってきた。学はアルジェリアでの仕事が一段落したら会社を辞め陶芸を継ぎたい言った。一方、近くの団地に住む在日ブラジル人のマルコスは、ブラジル人を憎む半グレ集団から暴行を受け、逃げていたところを誠治に助けられ、父を思い出し、頼るようになった。アルジェリアに戻った学とナディアはプラントがテロ組織に襲われ・・・という話。
2つの話が絡んでて、どっちか1つに・・・って思ってたが、最後はなるほど、って思うようなストーリーは良かった。
騙されて日本に来た外国人労働者は多いのだろうなぁ、と思う。そして、何か問題を起こしたら強制送還、という恐怖もマイスモールランド、を思い出し、なんとかならないものかと考えさせられた。
そして、誠治役の役所広司がとにかく素晴らしい。息子や嫁、そして頼ってくるブラジル人などへの愛情が伝わってくる。
また、MIYAVIの強烈な悪人ぶりも素晴らしかった。
マルコスの彼女・エリカ役のワケドファジレが目力があってエロくて可愛かった。
りあのさん、お返事、ありがとうございます♪
ワタクシ、貿易部隊に居たので、
このテの話しになりますと、未だに血が騒ぐんですよ(^0_0^)
グローバル、グローバルって煩いけれど、
本当に世界にまんべんなくモノを売っているのは、
キヤノンとソニーとマツダくらいなの。
(私は↑当該会社に居たのね。
社名特定は伏せます@情報保護の為)
そう。日本は鎖国なんて出来ないから。
歴史を辿れば、イギリスの機械化成功が元なの。
機械でモノ作り過ぎ→在庫抱えすぎ→売り捌きたい
→中国が巨大マーケットだ!そして、アヘン戦争へ。
その噂は日本にも届いており、
ペリーの黒船にビビりまくっているところに、
井伊直弼の桜田門外の変。
日本が輸出で勝ちまくった結果、
1985年、中曽根内閣のプラザ合意で、
輸入品購入を国民に呼びかける。
(当時、多くの人がお国の為にせっせと海外旅行に行き、
ブランド品を買い漁っては、現地の人に小馬鹿にされた(@_@。)
因みに、1985年はいじめ認知件数最多で
警察庁が「いじめ白書」を発表しました。
ざっと、簡単に書いてみましたが、
モノが(人も?!)移動するだけで、
なんで、こんなに血が流れるんだろうって思います。
昔、🎵2つの国と ひとつの街と人づくりが 交差する喜び 悲しみとか っていう歌が流行っていた記憶がありますが、外国人労働者 可哀想だけでは済まない、色々が絡み合っているでしょうね。
半グレのボスは分かりやすい役と設定でしたが、日本の製造業が海外に舵を切ったことで、それこそ女房、子供を失うような運命を辿った日本人は大勢いることでしょう。
単純に仕事を○▽人に取られたと、思っている人も沢山いると思います。(別に仕返しはしなくても)
グローバル、グローバルって、国際化が素晴らしいことのように語られがちですが、本当は輸出入ってやったらダメなことなんですよね。経済が狂うから。だから、それを行う職員の試験って、めちゃくちゃ難しい。
それを分かってない人が、多すぎると思っていたので、彼らの生きずらさが描かれたこの作品は、見て、ちょっとスカっとしました。