「こわすぎる」FALL フォール pekeさんの映画レビュー(感想・評価)
こわすぎる
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高所恐怖症の僕がなぜこの映画を観にいったのかというと、彼女たちと同じように高いところに取り残される夢を見たことがあるからです。
そのときはあまりにも絶望しすぎて目が覚めたのですが、この作品ではどういう解決策で難局を切り抜けるのだろうと、それが知りたくて劇場に足を運んだのでした。
というわけで『FALL/フォール』。
こわい映画です。こわすぎます。そのへんのホラー映画よりずっとハラハラドキドキする。
おかげで気がつけば、飛行機に乗ったときと同じように、僕の掌は汗でじっとりと濡れていました。
彼女たちは、どうかしている。完全に頭おかしい。何やってるんだ、まったく。
映画だから、つくり話だから、特撮だから、という意識があるから観ていられたけど、それでも「もう下、うつさないでくれ~」と何度も思った(それからスマホを片手で扱うなぁ~! とか)。
ごく限られた登場人物と限られた設定でここまでの話をつくりあげるのは大したものですが、いかんせん後味が悪すぎる。いやーな気分になりました。
考えてもみない展開で2人とも生還すると予想していたのだけれど、そんなに甘くはないのですね。
それにしても、ほんとうに疲れた。
また悪い夢を見そうです。
追記
ダンの遺灰のくだりで、「アメリカでも火葬するんだ」と意外だったけれど、調べてみたら、州によって差はあるものの、現在は全米の遺体の半数以上が火葬されているんですね。
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