「足の裏と掌が始終むずむずしっぱなし。心臓に悪い。けどすごい」FALL フォール M.Ooiさんの映画レビュー(感想・評価)
足の裏と掌が始終むずむずしっぱなし。心臓に悪い。けどすごい
世の中には断崖絶壁や高いところを見ると、自分の手の力だけで登りたくなる性分の人々がいるようで、冒頭から、心臓が縮みあがるようなシーンが続く。
歳をとってからどうも高いところが苦手になってきて、奈良~和歌山県境にある巨大吊り橋ですら、恐怖で呼吸が早くなる始末。
この映画でも、いくらCGとかを使っているとはいえ、それが全く分からないくらいに臨場感あふれる場面の連続だった。ストーリー自体は、ちょっと痛い二人のお姉さんたちが、高いところによじ登った挙句降りられなくなってしまうという話だが、設定を撮影方法がすばらしいので、ぐいぐい引き込まれてしまった。主人公が地上に降りてきたシーンでは「やれやれ終わった」と、ぐったりしてしまったのと、帰りの階段で思わず手すりを握ってしまった。
あんな場所で恐怖を克服するくらいなら、恐怖に負けたほうが良いとおもった。
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