「物語る手汗」FALL フォール uzさんの映画レビュー(感想・評価)
物語る手汗
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ワンシチュエーション・スリラーといえば、次々に変わる状況と様々な困難。
しかし今作の設定では猛禽類の襲来くらいしか思い浮かばず、どうなるかと思いながら鑑賞。
結果、そこは予想通りであり、「新たな危機」という面では物足りなかった。
基本は主人公たちが何かを思いつき、失敗しての繰り返しであり、そこに愛憎のもつれや親子愛を入れ込んだのは、好みの分かれるところかと。
個人的には、要素はよかったがやや間延びした印象。
種の蒔き方は分かり易くも丁寧で、女性の腕力でそんなことできる?ということも、それ自体を伏線としていたのは上手い。
(あのとき以外にも現実離れした場面は多いけど)
最後の解決策も、しっかり前フリが効いていて素晴らしかった。
だが、梯子を登るだけなら技術は必要なく、しかもそれがあるなら「使う人がいた」ということ。
難易度に対して犯罪性や老朽化による危険性が高く、バズるより炎上しそう。
などとツッコミつつも、異常な手汗が没入感を物語っていた。
理屈はどうあれ、身体や心が反応してしまったら認めるしかありません。
そもそも、風も強いであろう地上600mで手を離してる時点で恐ろし過ぎた。
劇場で観るべき作品だと思います。
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