「Tower of Top」FALL フォール ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Tower of Top
600mの塔のてっぺんに取り残される…?どういうこっちゃという感じでワクワクしながら鑑賞しました。
いやー最高でした。高所恐怖症とかでは無いんですが、ずっとお股がヒュンヒュンして、手汗が出まくっていました。
タワーへ登る動機は旦那が亡くなった恐怖を乗り越えようぜ的なノリで向かうので、ベッキーが不憫に思えますが、そうでもしないとあんな高いタワーに上らないと思うのでこの動機は致し方ないなと思いました。
タワーへ向かう前にいきなり事故りかけるもんですから、ハンターのズボラさが滲み出ますが、終盤までへこたれることなくこのテンションが持続するので、キャラはずっと保っていたので良かったです。
ハンターはしょっちゅう揺らしたりするので、そりゃ壊れるわなと思いつつ、ベッキーは常識を持って宥めながら進み、タワーへ辿り着きますが、よくここまで登ったなと思いました。足がすくむとかの問題ではなく、タフネスすぎね?と思えるレベルで笑ってしまいました。
タワーで立ち往生している時に、極限状態あるあるでのギスギスは発生しますし、お馴染みの浮気が要因ではありますが、長い時間やり合うわけではないのが良かったです。2人が協力する流れに自然になるのも良かったです。スマホをロープで垂らしてインスタの投稿を試みたり、スマホを靴に靴下とかで包んで下に落としたり、人が来たからカラーガンを撃ったら車を盗まれたり、ドローンの充電をてっぺんにあるランプで試みたり、ドローン飛ばしたら車に見事に轢かれたりと、中々濃厚でした。
やたらベッキーにばっか仕事任せるなと思いましたが、ハンターが最初の段階で落下死していたという種明かしは中々衝撃的でした。その跳び移りは無理だろうなと思っていましたが、成功して良かった〜と思っていたらしっかり失敗して、挙げ句の果てに鷲に食われまくるというのも絵面のインパクトが凄かったです。その鷲をとっ捕まえて、肉を貪り食うシーンはなんともジャンキーでした。ハンターが貪られた腑にスマホを突っ込んで、無事インスタの投稿&父親にメッセージが届いて、救助隊が爆速で駆けつけてめでたしめでたしというのも急展開すぎましたが、悪くなかったです。
ワンシチュエーションながら尺を持たせて、高所ならではの恐怖を通常形態の劇場で感じさせたのも最高でした。粗いところはありましたが、挑戦的な作品は大好物です。
鑑賞日 2/7
鑑賞時間 16:25〜18:20
座席 K-4