「光輝くホイットニーだけが生き続ける」ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY bionさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0光輝くホイットニーだけが生き続ける

2023年1月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 天から与えられた歌声は、人々を魅了するだけでなく、大金を生み続ける。そのお金という蜜を舐め続けるのが、夫と父親という悲劇。

 安らぎを得ることができない家庭を持つこともできず、ドラッグに溺れていくホイットニーを見るのは見ていてつらい。だが、観終わった後は、星まで届きそうなホイットニーの伸びやかな歌声と自信にあふれる表情がリフレインする。彼女の歌う歌は人種、音楽のジャンルを感じさせない。それは、ホイットニーが目指していたものだった。

 年末は最低の作品を見てしまったが、今年最初は、最高の音楽映画に出会えた。しかも音響の整った劇場でホイットニーの歌声が響きわたる。
 「I Will Always Love You」の出だし3秒で鳥肌が立ってしまう。このシーン以外にも何度、鳥肌が立ったことか。スーパーボウルの国歌斉唱は言うまでもない。
 自分の中では、光輝くホイットニーだけが生き続ける。

bion