劇場公開日 2022年10月7日

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「【”世にも奇妙な、オリジナルとダブル(クローン)の物語・・。”突っ込み処満載過ぎる、近未来SFスリラー映画である。”一番可哀想だったのは、ダブルのサラかもしれないなあ”と思ってしまった作品でもある。】」デュアル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【”世にも奇妙な、オリジナルとダブル(クローン)の物語・・。”突っ込み処満載過ぎる、近未来SFスリラー映画である。”一番可哀想だったのは、ダブルのサラかもしれないなあ”と思ってしまった作品でもある。】

2022年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

ー 一番怖かったのは、一人決闘場に足を引きずりながら現れた”サラ”(カレン・ギラン)を迎える恋人ピーターと母の満面の笑顔だと思ったのは、私だけであろうか?-

◆感想<Caution! 内容に思いっきり、触れています。>

・まずね、脚本と設定が粗いんだよね。粗い事、この上なし!
 サラが突然吐血して、医者に言ったら何の病気か告げられずに、”余命僅かです・・。”と言われ、残された者の為に、自分の”リプレイスメント”(継承者)を作らされる、怒涛の流れ。

・で、観る側に分かりやすい様にサラのダブルの瞳は”間違いにより”ブルーになっていて、お値段5%引き・・。

・更にサラの病はイキナリ完治。理由は、潔いまでに説明なし!
ー あの、吐血は何だったんだい!しつこすぎる、母親の電話による胃潰瘍かな?-

・でもって、オリジナルサラが生き残っているので、決闘で独りに絞るという仕組み・・。
ー 冒頭でも2人(テオ・ジェームス)のオリジナルとダブルが決闘するシーンが描かれるが・・。それにしても、決闘シーンのTV中継と、勝者へのインタビューって倫理的に、どうなんだい?-

・更にビックリするのは、恋人ピーター(ピューラ・コアレ)がアッサリ、ダブルのサラに乗り換える事である。
ー ウーム。ピーター君、男としては最低な奴だな。だが、彼はオリジナルサラに対して、フツーに会っている・・。一度、精神科に通う事をおススメするぞ!-

・決闘に向けて、サラはダブルとの決闘に向けてトレント(アーロン・ポール)の下でトレーニングを始めるのだが・・、決闘が一カ月延期になり・・。
ー 延期の理由が、コレマタ・・。雷って、どーよ。どーなのよ。-

・一時、休戦となったオリジナルとダブルのサラは、森へ・・。
ー ここら辺も、良く分からないが、ダブルのサラの方が、一枚上だった事だけは分かる。というか、オリジナルサラ、殺し合いの相手を信用し過ぎ!-

<いやあ、久しぶりに突っ込み処満載のSFスリラー映画を観たなあ。
 序盤で、脳内モードを”突っ込み系”に切り替えたので、ドンドン、脳内で各シーンに突っ込みを入れて、マアマア楽しく鑑賞。
 オリジナルとダブルのどちらが生き残ったかは、ランドアバウトの中でボロボロの車が止まってしまって、運転していた泣いているサラを見れば、一目瞭然だよね。
”一番可哀想だったのは、ダブルのサラかもしれないなあ”と思いながら映画館を後にした作品。>

NOBU
masamiさんのコメント
2022年12月25日

NOBU様コメントありがとうございます。分析力が凄い方ってNOBU様です。あとたまに入る個人的な話しもそうです。トータルでNOBU様のレビューは大好きです。
ありがとうございました。

masami
kossyさんのコメント
2022年10月26日

脱力コメディというか、観客を小馬鹿にするようなコメディだったのでしょうか、この映画のあとに熱い『RRR』を観たというのに、このデュアルの方が記憶に焼き付いてしましました。
それというのも、結末がどっちなんだろう?ということをずっと考えてしまい、結局はどちらがもう一方を殺したとしても遺恨が残る仕組みになっていたストーリーのせいかなぁ・・・「戦いたくない」と言っていたサラの信念がダブルの方にも受け継がれただろうか・・・

kossy